あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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出稼ぎ

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 毎年この時期になると、1月、2月、3月の農閑期が楽しみになる。忙し過ぎると、肉体にも精神にもよくない。ぼう~っとした時間がどうしても必要である。数少ない野菜を出荷するために、とても手間がかかったり、とても寒かったりするよりは、何にもしないで、カネを使わない生活をこころがけた方がよい。1年中あくせくしていたら、まさに商工業の「おもうつぼ」である。冬のある時期、何もしないで、ぼう~っとしていたら明日へのエネルギーや明日への叡智が湧いてくる。農業と関係のない時間が持てるのは、冬場の1~3ヶ月くらいなものである。性格的にぼう~っとできないなら、農業本体以外のことで忙しくするならそれはそれで仕方がない。


 多くの農業者は、冬は比較的のんびりと日々を過ごしているのではなかろうか。そうでないと農繁期の4月~12月の間に息切れがするように思う。東北農民は今でも、冬の農閑期に大都会に「出稼ぎ」に行っているのだろうか。出稼ぎ中におきた悲劇や、出稼ぎの悲哀を綴った詩集や出稼ぎの現実を書いた冊子がたくさんある。一昔前はまだ農業者が多かったから「出稼ぎ」も考えられただろうが、今は中小の農業者は農業自体をを止めてしまい、一部の農家はより大型化したり、より専門的に特化したりして、農閑期でも出稼ぎに出る必要のない農業形態にしているのだろう。出稼ぎ中の悲劇は以前には、新聞紙上をよくにぎわせていた。そこに、どうすることもできない現実があった。東北農民も資本主義の術中にはまってしまい、カネが必要だったのである。つまり、自給自足的な生活が根底から切り崩されていた。すでに30~40年ほど前から、大都会でも田舎の過疎地でも生活システム(ライフライン)は、全国一律であり、どこに住んでも必要最低限の費用は同じになっているのである。なのに、いまだに、田舎で自給自足的な生活とか、カネを使わない生活ということが、大手を振っている。今は田舎でも方言は全く使わないし(使っているのはテレビだけ)、昔のような手刈りの稲作ではないので、助けたり助けてもらったりという相互扶助のようなことも廃れている。田舎でもすでに「総サラリーマン化」しているので、ただ単に住んでいる場所が違うだけで、その他のことは何ら大都会と変わらない。阪神大震災でも中越大地震でも、全く同じ言葉「ライフラインの復旧」が使われた。もう30年も前から、この国のシステムは全国津々浦々まで「同一様式」なのである。それなのに、都会の人は、田舎へ行けば生活様式が何か違うように錯覚している。そして物が安いように錯覚している。でもこれはあべこべで、ダイコン1本やハクサイ1個の値段は、田舎のスーパーより大都会のスーパーの方が1割方安いらしい。もちろんティッシュやトイレットペーパー等の日用品も田舎のスーパーより大都会のスーパーの方が1割方安いらしい。加えて、田舎では車が必需品であり、田舎の集落に入り込むと「冠婚葬祭」に付き合わされて「冠婚葬祭費」も必要経費になる。明らかに、都会暮らしより、田舎暮らしの方が高くつく。野菜を作って食べることは買うことよりも数倍高くつくのである。団塊の世代の田舎移住は「趣味ワールド」だから、地域に変化や刺激を与えることは少ないだろう。そして、60代、70代はまだ田舎暮らしをエンジョイできたとしても、80代に入れば、田舎暮らしは「何をするにも不便」と感じるようになるかもしれない。パラダイスや桃源郷が田舎にあるでしょうか。田舎に移住すれば、思っても見なかった現実や、思っても見なかった人間関係のしがらみや、思っても見なかった自然環境の劣悪さに直面する可能性もあります。でも多くは、カネさえあれば解決できる事なのかも知れません・・・。団塊の世代は兄弟が多い。次男、三男の彼らは田舎には自分の居場所がなく、都会に働く場所と住む場所を築いてきた。そして今、定年を迎えてまた自分の晩年の居場所をどこにするか考え始めた。多くの団塊の世代の出身は田舎だから、元の田舎か、その近くに、もしくは配偶者の田舎に晩年の終の棲家を求めてみようとした。でも、変わり果てた40年後の故郷の大地に立った時、あなたの胸中に去来するのはどういう思いでしょうか。自分も一時期、大都会で過ごしていた。でも大都会に自分の居場所を築くことができず、故郷に逆戻りした。故郷に帰ってまた何ヶ所か会社勤めをしたが、会社には自分の居場所を作ることができなかった。失意の中で、突然ひらめいた農業に転身してから、自分の居場所は田んぼだったのかなあと感じた。

 高度成長という日本の一時代を背負い、かなりの役職につき、最後は肩書きを失って、一介の自由人となってまた故郷の大地に立ったあなたと、年齢は少し下ですが、同じ立場に立ったと思います。ただあなたには、退職金や年金で今後の生活のバックボーンが保障されていますが、ボクの場合は、払った分くらいしかもらえない可能性が高くなった国民年金だけなので、楽しみの農業ではなくカネにする農業を長く続けていくしかありません。

 ○○様

昨日の雨はかえすがえすもありがたい雨だった。今日は朝一番に春キャベツの定植をした。120本植えた。極早生品種を60本、中早生品種を60本である。極早生品種は4月15日~5月15日頃が収穫期であり、中早生品種は5月15日~6月15日頃が収穫期である。この2品種で、春の2ヶ月がまかなえるので、春にはキャベツの種を蒔かない。同じ日に同じ場所に定植して、2ヶ月間に渡って収穫をするので、黒マルチをして植えるとその間、草が生えないので楽である。

 春には春ダイコンもチンゲンサイもホウレンソウも蒔かない。蒔くのは、野菜ではコマツナとレタスだけである。春は5月の連休明けから出荷を始める。5月の野菜は、(1)葉つき早生タマネギ (2)エンドウ (3)スナップエンドウ (4)グリンピース (5)ソラマメ (6)春キャベツ (7)春レタス (8)コマツナ (9)ネギ (10)ルバーブ 他に(11)ハーブティ用ハーブ2種類

 コマツナは2週間ほどずらして2回蒔く。定植して、小株取り、中株取り、大株取りの随時取り品種を蒔いている(サカタのタネの味美菜)。春先のネギはハーブのチャイブ(極細ネギ)を出荷している。ルバーブは食用大黄ともいい、ハーブに属する。ジャム専用である。この時期はまだ野菜の種類が少ないので重宝している。10月~11月上旬に株分けしていくらでも増やせる。ただし、夏の間に枯れてしまうことが多い。
 春のダイコンはダイコンおろしくらいしか使い道がないし、チンゲンサイはコマツナと利用法が重なるし、春のホウレンソウはすぐにトウ立ちするので、これら3種類は今は作っていない。豆類はいくら入れても喜ばれるので、×2倍、×3倍でも問題ない。

 春キャベツの定植の後、早生タマネギの定植をした。苗の段階で早くも病気(多分ベト病)がきている。(1)タマネギ (2)ジャガイモ (3)ナンキン この3種類は自分の田んぼでは必ず病気が発生する。秋のアブラナ科野菜の虫害も困るが、主要野菜であり、長期保存もきくこの3種類の病気発生には本当に困っている。収穫期に病気が来ていると、長く保存ができない。今後の要検討野菜である。必ず病気が来るので、なんか投げやりとなり、最近では早生500本、中晩生1000本ほどしか定植していない。

 昼から少しヤーコンを掘った。今年は草にまかれてしまったので収量が少ない。ヤーコンの芽は来春植えるので、堀り上げた穴に埋め戻しておく。野ネズミに注意。

 来春のサツマイモの芽だし用の種芋を近所の家の「芋穴」にいっしょに保管させてもらう。7度以下が続くと腐敗するので、保存場所に注意する必要がある。

 先日蒔いた、春レタスの発芽が悪かったので、今日また蒔いた。

 今後の11月の農作業は、

(1)タマネギの中晩生品種の定植→今週中

(2)田んぼを耕運して麦蒔きの準備。2アールは敷き藁用のエンバク、1アールはニワトリのエサ用の小麦。月末までには蒔きたい。

(3)稲藁5アール分をもらってきて物置に保存。これも月末までに終わらせたい。

(4)サトイモとヤーコンの防寒。ハーブのステビア、レモングラス、レモンバーベナ、ルバーブの4種類の防寒。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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