あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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焼きすくも(クン炭)

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 稲刈りが終わり、乾燥機で乾燥された米は、もみすり機でもみすりされると、玄米になりますが、もみすりの過程で、大量の籾殻が出ます。稲作農家の人は、これの処置に結構大変なようですが、野菜農家はこの籾殻(もみがら)がとても有効利用できます。ボクは籾殻を軽四に4~5ハイもらってきます。軽四の両サイドに畳1畳ほどの枠をつけると、1度にたくさん積めます。この籾殻は
(1)焼きすくもに利用する。
(2)トリ小屋のニワトリの下敷きにすると、水分の多い糞を籾殻が吸収して、地面があまり湿っぽくならないし、糞と籾殻が混じりあって、糞出しの時に扱い安い。
(3)冬越しのサトイモやヤーコンの防寒に利用する。
(4)春にサトイモやヤーコンを植えつけた時にも、防寒や強い雨によって地表がたたかれるのを防止するために利用する。


 籾殻を焼いたもの、つまり、焼きすくも(クン炭)はもっと利用価値が高い。
(1)ジャガイモやサトイモやヤーコンの植え付け時に、その周囲にクン炭を置く。
(2)カリ肥料として利用する。
(3)あらゆる育苗床にふって、雨で地表がたたかれるのを防ぐ。水分の蒸発も防ぐ。
(4)ダイコンやカブやニンジンの種蒔きをする時に、種を蒔いた畝にふり、雨で地表がたたかれたり、水分の蒸発を防ぐ。
(5)サツマイモの挿し木苗の芽だしをする冷床(温床でなく冷床でも5月25日頃、第1回目の挿し木苗が切り取れる)の全面をクン炭で覆い保温する。桜の花が咲く頃、冷床に芋を伏せ、その上からトンネル状のポリをかぶせて、芽が出始める5月連休の頃まで完全密閉しておく。
(6)キャベツやハクサイやホウレンソウのポット育苗には、市販の育苗土を買っているが、この土だけ使うと高くつくので、クン炭で増量する。土とクン炭の割合は半分半分くらいである。
 つまり、「すくも」で利用するより「焼きすくも(クン炭)」で利用した方がよい。ボクは年に2回だけ焼いている。1回に2山焼くので、計4山である。上の画像の左はクン炭2山であり、真ん中はクン炭を利用したタマネギの育苗床、右はニンジンの種蒔きをした後、その上からクン炭をふっている画像である。


 肥料は、メタン菌液肥と、このクン炭だけである。トリ小屋の鶏糞は、羽数が少なく量が知れているので、冬期間に果樹の根元に寒肥と寒さ避けを兼ねて置いている。


 稲作農家が稲を作り続けてくれることは、とてもありがたい。稲作農家のおかげで
(1)もみすり後に大量のもみがらがもらえる。
(2)もみすり後に出る玄米くず(こごめ)がもらえることがある。ニワトリのエサにとても重宝している。
(3)精米(コイン精米機)後に大量のぬかがもらえる。
(4)稲ワラがもらえることもある。
(5)我が家の場合、野菜の作れない残りの田んぼ70アールは稲作農家に作ってもらっている。小作料として4俵頂いている。これもとてもありがたい。田んぼを管理してもらい、その上、食べ量の米までもらっている。でもこの小作料は早晩なくなるだろう。田んぼを管理してもらえるだけで、とてもありがたい。現在の田舎では、田畑は「資産」ではなく「負債」という考え方に逆転している。
 近所に稲作農家があるということは、本当にありがたい。でも、この状態があと何年続くかは定かではない。我が家の田んぼを作ってくれている方もすでに70才を越えているので、長くても後10年くらいだろう。その後は、地域に誰も米を作ってくれる人はいない。どうしたらいいのだろう。荒らかして放っておくようになるかも知れない。我が家の田んぼの周囲がまだ米を作り続けるようだと、あぜ草刈や耕運などの田んぼの管理は必要になるが、隣の田んぼも荒らかした状態なら、自分も管理はしなくてもすむ。今まで資産だったものが負債になっているという状況がわかってもらえたでしょうか


 ボクが子供の頃には、このクン炭を稲の苗代(なわしろ)に利用していた。11月の末頃、もみすりが終わると、家々の門先で、籾殻(すくも)に煙突をさして、焼きすくもにしていた。そのくすぶった臭いと、鼻をさすような酸っぱい臭い、庭先の柿の葉の紅葉と色づいた柿の実、天空の抜けるような青空がとけあって、1枚の絵のような晩秋の風物詩として記憶の片隅に残っている。 


 焼きすくも(クン炭)も、何回か焼くとコツがわかってくる。
(1)最初の着火が、慣れないとうまくいかない。今は一発でできるようになったが、最初の頃は着火のやり直しを何回も繰り返していた。
(2)風の強い日には焼かない。もみがらが飛ぶし、ゆっくり時間をかけて焼かないと歩留まりが悪い。もみがらは湿りすぎていてもよくないし、乾きすぎていてもよくない。
(3)クン炭を焼く「クン燃器」は、最近はホームセンターで1300円ほどで売っている。
(4)最後に火を消す時は、水を何度もぶっかけるのではなく、焼きすくもを広げてタゴに1荷ほど水をかけた後、もとの小山に戻して、その表面にジョロで水をして、表面が湿っている状態の時に一気に薄いポリなどで空気(酸素)を遮断して消すと、出来上がりがさらさらして、長期保存する場合に都合がよい。それと、この方法で消すと確実に消えるので、翌朝行って見ると、かなり灰になっていたというようなことはない。この状態で2昼夜ほど置いて、完全に消えてから納屋に保存する。完全に消えていない状態だと、火事になる危険性がある。昔はこのクン炭で納屋(物置)がよく火事になったらしい。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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