韓国の鳥インフルエンザで政府は300万羽の家きんを処分したと発表。何でこんなに殺されなければならないのか。飼い方のシステムが誤っている。鳥インフルエンザは「防ぎきれない」のだから、危険分散の意味で、 少羽数をたくさんの人で飼うという「昔ながらの飼い方」に復古する必要がある。
ビジネスにならず、採算が合わなくても、そういう飼い方に戻す必要がある。
一箇所に集めて何十万羽と飼う方法では、鳥インフルエンザに対する恐れから、必要以上の殺菌剤や殺虫剤や抗生物質がニワトリに使われる可能性があり、いわゆる集中治療室のような無菌室状態の鶏舎に近づけても、鳥インフルエンザの発生を防ぐことができていない。
300万羽を人間に置き換えたらどうだろう。ニワトリが支配する地球で、アウシュビッツのような空間に閉じ込められた人間が窒息死させられる。
確か虐殺されたユダヤ人は600万人。今回の鳥インフルエンザで処分されたニワトリの2倍の人間。
大企業で何万人と飼われる人間も、組織のごく小さな歯車というアウシュビッツ状態。しかし独立自営業が成り立つ職業はほとんどない。
ニワトリが解放された時に、人間も解放される。どちらも高度資本主義社会の運命共同体。
自給率について
自給率を上げる必要があると大合唱。
それなのに、米は作るな、生産調整という大合唱。
しかし、自給率は上げる必要があると大合唱。
それなのに、キャベツやハクサイが豊作で、収穫せずにそのまま田んぼにすき込んだりすることがしばしば発生する。
それでも自給率を上げる必要があると大合唱。
そんな勝手な理屈がまかり通る不思議な日本。
農業は最短でも60日という歳月を費やし、その年の天候でできたりできなかったりする。そのうえ、2本足、4本足の害獣から農作物を守れるセキュリティも少ない。
工業製品と農業製品を同じテーブルの上で論じている。
そして、農業製品に補助金をの大合唱。
農業者として、農業補助金には断固反対する。
いいことにならない。
道路と同じで莫大な無駄な投資(援助)に終わる。
農業者の甘えの構造が助長されるだけである。
もらえる人はもらい続け、もらえない人は全くもらえない。
どこで差がつく。
認定農業者と、そうでない農業者で差がつく。
農業補助金は未来の日本農業の発展には、何ら寄与しない。
補助金なら未来への投資である必要がある。農業者の単なる収入援助なら、淘汰の先送りでしかない。
限界集落への支援も同じ。集落消滅の先送りでしかない。
限界集落をどうしても支援したいのなら、ハード事業ではなくソフト事業の援助であるべき。ハード事業なら限界集落の援助にならず、事業施工主援助である。
スイートバジルの定植予定地に液肥を施した。これで春夏作の主だった施肥は終わり。
左のポリのトンネルの中には、エンサイ、ツルムラサキ、スイートバジル、イタリアンパセリの4種類が残っている。
エンサイ、ツルムラサキ・・・29日か30日に定植
スイートバジル・・・・・・・・・・・・5月5日頃定植
イタリアンパセリ・・・・・・・・・・・5月10日頃定植
右の画像のように、オクラには保温資材をかぶせた。
トリ小屋の前のハーブは手前から、セイジ、コモンタイム、ルバーブとレモンタイムである。
ルバーブは真ん中の画像のように、かなり大きくなる。茎を小口切りして、目方の半分の砂糖を加え弱火で25分ほどことこと煮ると、酸味のあるおいしいルバーブのジャムの出来上がり。5月連休明け頃はまだ野菜の種類が少ないので重宝する。
右の画像でトンネル状にしている中に、キュウリを定植している。ウリ科野菜は今の時期は「ウリバエ」にやられやすいので、べた掛け資材で防御と保温をする。
左下の画像で、このあたりを歩いている時は、すでにニワトリはボクの存在に気づいて、出入口のあたりで飛び跳ねているのがわかる。
下の右の画像は「桑の木」。去年の秋に植えた。もう20年ほどしか命がないと意識し始めてから、野菜の作付予定のない土地や、野菜の栽培に不適切な土地に果樹や花木を20本ほど植えた。4本ほど枯れたが残りは活着している。
今日のニワトリ
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