あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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山村の活性化について

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 肥料の高騰、飼料の高騰が、農業新聞で毎日のように取り上げられているが、自分の場合はほとんど影響がない。あまり「購入していない」から。

肥料・・・米ヌカ(1袋100円、もしくは無料)。ナタネカス(今年急激に値上がりしているが、年間で5袋ほどしか使わないので影響は小さい)。

飼料・・・コゴメ(親戚からもらっている)。購入飼料(コゴメがなくなったら月に1袋購入×7ヶ月ほど)。米ヌカ(肥料と飼料の兼用)

 金額的には肥料で5千円、飼料で8千円ほど。完全自給はできていないが、これくらいの金額なら、外部にほとんど依存していないと言える。

 最も頼りにしているのが稲作農家。稲作農家ががんばってくれるから、
(1)コゴメがもらえる(買える)
(2)米ヌカがもらえる(買える)
(3)籾殻がもらえる
(4)籾殻を利用して焼きすくも(くん炭)が作れる
(5)稲ワラがもらえる(買える)
(6)池の水を管理してもらえる
(7)害虫を食べてくれるトンボやカエルは水田で育つ
(8)田んぼが近くにあると涼しい
(9)田植え後の水を張った風景が好き
(10)作ってもらい、その上、小作料がもらえるありがたさ

 なのに、減反(生産調整)の大合唱・・・。作るな作るな、減らせ減らせと言っている内に、減ってはいけない面積まで減ってしまう。そうなったら本当に困る。稲作はいったん手放したら(耕作を止めたら)、もう一度復帰するのは難しいと思う。
 当地域の稲作は、10年後は風前の灯と思う。野菜は家庭菜園でできる。しかし稲作は家庭菜園ではできない。

 稲作の風景が消えていく時、瑞穂の国の日本人の魂も消えていく。

 

 肥料、飼料を書いたら、農薬についても書く必要がある。

 農薬は秋のアブラナ科野菜だけに使っている。

 春のアブラナ科野菜は、以下の2種類しか作っていない。
(1)冬越しの春キャベツ
(2)チンゲンサイ(去年まではコマツナ)
 
 冬越しの春キャベツは害虫が活躍を始める頃にはすでに収穫期に入っているし、春はダイコンサルハムシがほとんど出ない。だから農薬の世話になる必用がない。少々の外観の悪さは有機栽培では当然のこととして出荷する。



山村の活性化について


 山村の活性化について最近よく論じられているが、活性化はごく単純なことだと自分は思っている。それは、「山村で自給自足的な生活が成り立つこと」、この1点だけ。

(1)都市のスラム街の人の移住
(2)ニートやフリーターの人の移住
(3)雇用の場のない中高年の移住
(4)心身に障害のある人の移住
(5)刑務所から出所した人の移住

 いわゆる社会的弱者の立場に追いやられた人が、誰に依存することなく、風光明媚な山間地に移住できて、そこで自給自足的な生活がまわっていくなら、山村は必ず活性化する。

 しかし、自給自足されたら企業は困るのである。作った製品を買い続けて、あるいは、買い替え、買い替えしてもらわないと、資本主義は成り立たない。現に資本主義は「輸出」によって、低開発国の「自給自足的な村」を徹底的に破壊してきた。自給自足の生活が成り立たなければ成り立たないほど、資本主義は発展するのである。だから世界の隅々まで、アマゾンの奥深い集落の村々でさえ自給自足が成り立たないように仕向けてきたのである。
 自給自足ができなくなった人は都市に働きに出て、そこで仕事にあぶれると、大量のストリートチュルドレンが発生するという構図である。

 自給自足を取り戻す道は2つある。

(1)各種ライフラインの支払いからの開放

(2)各種社会保険料の支払いからの開放

 なぜこの2つを取り上げたかというと、この2つに関して、日本全国津々浦々まで、大都会も、限界集落も同一の負担であるということ。もっと厳密に言えば、上水道代、下水道代等、限界集落の方が大都市より負担がかなり大きいという、まさに「あべこべ」の現象。財政破綻した夕張を見ればよくわかる。これでは、ますます山村から人口は流出する。
 
 若い人が田舎で生活できなくなっているのである。
(1)雇用の場がない
(2)ライフラインや社会保険料支払いのためには、どうしても働きに出なければならない。
 
 山村が没落するこんな単純な理屈がなぜわからないのだろう。雁首並べて、がたがた議論しても、何ら問題は前進しない。ある意味、資本主義政治経済制度そのものにあると考える。

 EU(ヨーロッパ連合)諸国の山村がどうなっているのかよく知らないが、生きていくための、必要最低限の固定費(ライフラインと社会保険料)があまりに高過ぎるということが、若い世代が山村から出て行かざるをえない原因である。

 政治経済制度はそのままで、補助金も出せないとしたら、システムを変えていくことである。つまり、
(1)上水道→山の清水を引く簡易水道の普及
(2)下水道→中国式の簡易なメタンガス発生装置に変更
(3)ガス→中国式の簡易なメタンガス発生装置の導入
(4)暖房→床暖房、いろり(薪を利用)
(5)NHK受信料→無しに

(1)国民健康保険料→免除
(2)国民年金保険料→免除
(3)固定資産税と火災保険料(家主に支払い)

 山村活性化には、こんな政策が必要と思う。
 こういう人たちは自給自足をめざすのだから、何ら経済活動には貢献しない。資本主義経済を信奉する人から見るとマイナス経済になるだろう。しかし、
(1)これ以上の害獣の進出を食い止め
(2)山林や河川を守り
(3)田園風景を維持し
(4)地球温暖化を止める生活様式
(5)山村に逃げ場があるという心の余裕
 等は山村が維持されて始めて成り立つ。


 道路などいらない

 そんな余裕があるなら国家の借金をまず減らせ

 山村に下水道などいらない。環境に名を借りた業者利益

 道路工事がなくなって下水道に群がる

 農業関係の補助金を全て一覧表にして示せ

 農協はいったい、農業に何を貢献してきたのか

 自給自足を返せ
 

エドヴァルド・ムンク 叫び (1893) オスロ国立美術館
 

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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