あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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残せるのは、この田んぼの風景だけ

 ここ数日、忙しくて新聞をゆっくり読めなかった。でも「靖国」という映画、なぜ上映中止が広がっているのだろう。この国がますます保守化しているように思う。
 
 個人がこのような問題にたちむかっても、むなしくなるだけである。個人が戦う場所は、学校のクラスや、集落の公会堂という自由な言論の場でしかない。
 
 学校のクラスで、誰にもあまり遠慮することなく、自分の意見が言えますか。 
 
 集落の公会堂で、他の多くの人と考えが違っても、自分の意見をはっきり言えますか。
 
 選挙で集落推薦があっても、あえてそのことに反対意見を言い、集落の流れに同調しない勇気が出せますか。

 学校時代のクラスでは、まだ自分の意見が言えなくても、集落の公会堂では、ある程度、年を重ねれば、自分の意見も言えるようになる。でも往々にしてそんな時、真っ先に反対意見を述べてくるのは、親しいはずの人だったりする。

 その口論がきっかけで、親しかったのに疎遠になったりする。集落なのでしばしば顔を合わす。それで気まづくなるなら仕方がない。

 利害が対立して、あるいは意見が対立して、初めてその人の人間性に触れる。

 「上映できるか自体、日本社会への大きな問いかけだ」と中国の監督が話されていたが、普通にそう思う。



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 韓国で鳥インフルエンザが発生したらしい。
 
 鳥インフルエンザは、定年帰農者の楽しみとしての20~30羽養鶏の道を閉ざしてきたように思う。

 米ヌカを与えるようになってから、ニワトリが「水」をよく飲む。気候が暖かくなったせいもあるが、やはり米ヌカが原因と思う。1日1回の水換えだけでは足らなくなった。

 米ヌカを与えるようになったのは、メタン菌液肥に使う目的で米ヌカを購入した時に尋ねたら、今週搗いた米ヌカだと言われるので、それならニワトリにやろうと思った。
 
 産卵率が高くなった原因は栄養満点の米ヌカによるかも知れない。米ヌカを与えると、体に脂がまわるので、あまりよくないと聞いたことがあるが、そんなにたくさんでなければ、栄養補給に最適と思う。
 昔は、草や野菜くずに米ヌカをまぶして与えることも多かったようである。

 米ヌカは地べたに適当にばらまいている。糞もエサもごっちゃであるが、ニワトリは結構より分けて食べているのではなかろうか。

 
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 ニワトリ小屋の前に植えているのは「コンフリー」。ニワトリを地べたで飼っている人の鶏舎まわりには、たいていこのコンフリーが雑草化している。
 
 コンフリーはニワトリに与える青菜であるが、この植物が広がったのは、今から30年ほど前、養鶏が大規模化、システム化に走っていた時代に、あえて逆行し、小規模、平飼い(地べた飼い)を提唱した中島正さんの著作(自然卵養鶏)による所が大きい。この本は「自然卵養鶏」のバイブルと呼ばれ、当時の農業志願者の多くが手に取った本である。ボクも就農準備期間中に読み、この本に書かれていた通りの鶏舎を大工さんに依頼した。
 今、画像でしばしば登場しているのがそうである。丸太柱にトタンの片屋根、四面オール開放の金網鶏舎・・・自分で手作りしろと書かれていた。ニワトリは真夏でも日光浴をするくらい太陽が必要。それにトリ類は酸素の要求量が高いので、空気の流通のことを書かれていて、厳寒期でも四面オール開放と書いてあった。
 その通りを真似してやってきた。
 ただ、このコンフリーという作物は、発ガン性があるとか新聞に載ってから、たまに送っていた顧客への出荷は止めた。鉄分が多く、滋養に富み、若葉を天ぷらにしたり、青汁にすると、ニワトリだけでなく人間にも栄養価の高い青菜であるが、今はニワトリにだけ与えている。


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 18年前、農業を始めた時、まさか自分の田んぼをこんなに画像でアップするとは思いもしなかった。でも今、アップに耐える田んぼ風景になっていると思う。
 
 物置とトリ小屋は、かなり大きな建物だから、周囲の景観を損なわないようにと、建てる時にかなり考えた。サイズの決定は自分の頭の中にすぐにできて、迷うことはなかったが、建てる場所は大いに迷った。建物だから簡単に移動させることはできず、不器用だから新たな改修もできないという腹があった。それでも結果的に17年後の今でも、これ以上の設置場所はないと思う。○○回目の転職だったから、今度こそは農業で落ち着かなければならないという自分の中での背水の陣が、もう失敗はできないという執念となって、この設置場所が決めれたように思う。就農して1年後に建てたが、この間かなり迷った。

 もう一つ、井戸の上に小さな小屋があった。子供が井戸に落ちたら危険と思って建ててもらったが、2004年10月20日の台風23号で吹き飛んだ。あの台風は家屋にも甚大な被害をもたらし、50万円ほどの改修費用が必要になった。
 以後、井戸に小屋は作らず、戸板を置いている。
 
 ブログに画像をアップするようになってから感じたことであるが、あの場所に小屋があると、田んぼ風景全体の景観が損なわれるような気がした。

 次の代が農業をするかどうかはわからない。子供に農の風景も、土と触れることも何も伝えれなかった。親として失格である。家と田んぼがかなり離れているなどは言い訳である。男だから、女だからも関係ない。とにかく2人の娘は、農業と全く縁のない世界で生きている。自分も30代の半ばまでそうだったから似た様なものであるが。
 結婚をするしないにかかわらず、農業をするしないにかかわらず、20年後の75才の時
 、この田んぼ風景と葉タバコ跡地の山だけは、今のような状態で引継ぎをしたいと思う。

 カネはほとんど残せないだろう・・・
 親としての教育も下手くそだった・・・
 農業に関しても何も伝えれなかった・・・
 忙しくて、自分のことだけで精一杯だった・・・
 だから、残せるのは、この田んぼの風景だけ・・・
 


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(今日の夕飯)
つなしの煮物
焼きトリ・・・市販の惣菜
ネギの酢味噌


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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