あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

干拓地の農業

田んぼの機能(分類は朝日新聞)
(1)国土保全機能・・・水を蓄えるダムの役目
(2)生態系保全機能・・・いろんな生き物の住み家になる
(3)景観的機能・・・風景が安らぎを与える
(4)米を生産する機能

 田んぼは上記のように4つの機能があるが、金銭的な評価を受けるのは(4)だけである。
 (1)、(2)、(3)は金銭として評価されない。特に棚田の場合は(3)の価値が高い。
 (1)、(2)、(3)も金銭的評価が必要だと思う。従来通り(4)だけの評価なら、効率の悪い田んぼ(棚田)から放棄される。


 
 岡山市が新規就農者に奨励金(2月7日、山陽新聞 )
(1)親の経営を引き継いだ後継者→10万円
(2)他業種からの新規参入者→30万円
 対照は2004年4月以降に就業した、おおむね40歳以下の人で、農業者6人、漁業者2人の計8人。うち4人が他業種からの参入。

 この数字から見ると、この4年間で、岡山市の40歳以下の新規就農者は6人ということになる。この数字どう思われますか。医者の数よりはるかに少ないと思われませんか。JAの職員も岡山市で毎年10人は採用しているから、農業者の10倍。

 
 
 長崎県諫早湾干拓事業が完了し、今年4月から営農が始まる。2500億円以上をかけたプロジェクトは、構想開始から半世紀、事業着手から21年で完成を迎えた。

 造成した農地は約700ヘクタール。県は既に入植希望者の募集を終えている。式典には金子原二郎長崎県知事や谷川弥一農水政務官ら関係者約280人が出席。主催者の九州農政局・南部明弘局長は「大規模で平坦な農地を利用した21世紀型の環境保全型農業のモデルにしてほしい」と述べた。テープカットの後、トラクター6台が干拓地内の農地を耕し、スプリンクラーから一斉に水がまかれた。
 
 同事業は全長約7キロの潮受け堤防で諫早湾奥部の干潟を閉め切った。干潟消滅による漁業への悪影響を懸念する漁業者らが工事に反対し、完成が遅れた。式典当日は事業反対派が干拓地ゲート前で抗議行動を行った。(2007年、11月21日、日本農業新聞)

 日本の干拓地農業でうまくいっている例が果たしてあるのだろうか。
 諫早湾干拓では既に入植希望者は決まっているようだが、いつごろ募集をかけたのだろう。20年前とは明らかに農業を取り巻く状況が変わっている。個人と法人、どちらの入植が多いのだろうか。プライバシーに関わるのか、人数的なものは全く公開されていない。

 大規模な農業で環境保全型農業ができるだろうか。農業収入で干拓地の地代が払えるとは思えない。

 個人であれ法人であれ、人件費の安い中国等の農産物や、もっと大規模な合衆国やオセアニアの農産物と競争して、やっていけるのだろうか。グローバル化された世界で「世界中が同じ釜の飯を食べる時代」だから、国内農産物だけとの競争ではない。

 
 
数日前のブログでも書いたが、津山市と赤磐市を結ぶ広域農道(やまなみ街道)も、20年の歳月と事業費150億円を投じている。諫早湾干拓とほぼ同時期の着工であり、完成もほとんど同時期である。開通式には沿線市町や県の関係者ら約70人が出席。河島健一久米南町長が「高速道や空路を使った農産物の全国展開を進め、地域農業の体質強化につなげたい」と話した。テープカットとくす玉割りに続き、車両パレードをして開通を祝った。(2008年2月7日山陽新聞)

 20年の歳月と150億円を投じたわりには、随分小さな扱いの新聞記事だった。何か、遠慮している風にさえ見える。

 広域農道は「地域農業の体質強化」のため? 150億円も道路に投じるのなら、他の農業振興の方法があるはず。
 

 
 
「地産地消を心掛けよう」とよく言われるが、都会では現実問題としてそういう選択はできない。田舎でも、地産地消を心掛けるなら、朝市とか、地元の道の駅とか、地元の農家の店等に、わざわざ出かける必要がある。スーパーなら他の買い物のついでに野菜も買えるが、それでは地産地消にはならない。
 地産地消は田舎でも難しいと思う。


あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2008/02/11(月) 19:52:05 |
  • |
  • #
  • [編集]

ブログ巡り中に立ち寄りました。
応援ポチッ!

  • 2008/02/11(月) 20:42:49 |
  • URL |
  • サトシ #-
  • [編集]

札幌で開かれた新・農業人フェアの岡山県ブースに伺いました。当方50歳、人生後半の選択として、農業をやりたい。有機・路地野菜・少量多品種・直売中心。担当の人は、そういう話なら聞けない、岡山のどこに行っても、それでは相手にしないとのこと。施設で葡萄じゃなければ、岡山では新規就農はできない? こんなこと言ってたら、農業者は増えないのでは。

  • 2008/02/26(火) 17:22:01 |
  • URL |
  • ゆったりファーマー #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。