あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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 あめんぼ通信 NO12(1991年6月)
 
6月6日夜、家のそばを流れている川へ蛍を取りに行った。例年、麦秋(農家では稲を刈る10月末~11月初めを稲秋というが、それと同じように、麦を刈る6月初めを麦秋という)になると蛍が出てくる。雨上がりの夜が特に好きらしい。30年ほど前には川のほとりを乱舞していたのに、今では数えるほどしかいない。川が三面コンクリートになったこと、上流に牧場(牧場がつぶれた後は森林公園のような形に改修された)ができたこと、家庭から出る合成洗剤等を使った家庭排水、農薬や化学肥料の河川への流出等が複合的な原因である。蛍の生存環境が全く好ましくない。それでも絶滅はまぬがれているらしい。ほ~ほ~ほたるこい、あっちの水はにがいぞ~、こっちの水はあまいぞ~、ほ~ほ~ほたるこい。30年前もそうであったように、竹ぼうきを持って取りに行った。6匹取った。小さなビンに蛍草(スギナのこと)を入れ、ビンの上に目の小さい網をかぶせて輪ゴムで止め、その上から霧吹きで少し水をかける。一晩、子供の枕元においてから、翌日の晩、逃がしに行った。来年もまた楽しませてくれますように・・・。


あめんぼ通信NO15(1991年9月)
 
真夏の盛り(8月15日)に蒔かなければならないキャベツ類は、虫除けと日除けのために寒冷紗(遮光率30%ほどの網のようなものです)被覆なしでは育苗ができません。しかし、それらを定植する段階では面積が広くなり、資材も多くいるし、とても手間なので、寒冷紗被覆はできません。9月中旬~9月下旬の頃は、害虫たちが、生涯の終わりを予期してか、子孫を残そうと懸命になる時期でもあるようです。だから食欲も猛烈です。そのため、露地への定植を1日でも遅らせようと、種蒔きの時期をぎりぎりまで遅らせます。しかし冬が早く訪れた年には、品種によっては結球が弱い場合も出てきます。寒さに向かう秋は、種蒔きの2~3日の遅れが、収穫で7日~10日の遅れにつながります。春夏野菜は育苗が3月~4月であり、害虫たちが活発でなく、ある程度成長してからは、虫に食われても壊滅することはありませんが、秋冬野菜の多くは、特に害虫の多い「アブラナ科野菜」であり、これらの育苗は、晩夏~初秋であり、苗半作、苗八分作と言われるほど、幼苗時代の虫害は、生育に致命的となります。育苗は寒冷紗で何とか防げますが、露地定植後の3週間が勝負になります。その3週間に致命的被害を受けなければ、その後は生育に加速がつくので、たいてい収穫までこぎつけることができます。


あめんぼ通信NO17(1991年11月)
 
「皆さんがよく私の仕事を努力のたまもの、と言われるが、割りに合わない仕事をあくことなく続けてきただけ。努力など本当に微々たるもので、これまでの人生を振り返って思うことはやはり環境であり、人との出会いに恵まれたことだと思っています。」これはつい最近の山陽新聞に出ていた木工芸の人間国宝、大野昭和斎さんの言葉です。
 野菜なんか誰でも作れるが、2年くらいでは「種蒔きの適期」がやっとわかりかけた程度である。本を読んだだけでは、かゆい所に手が届かない感じで、自分で1~2度作って見て初めて実感としてわかるような所がある。そのかゆい所を近所のおじさんやおばさんや父親に、ちょっちょっと尋ねる(教えてもらう)のであるが、それが技術の伝承である。父親のふとした言葉で、「あっそうか」と思うことがよくある。今までは、親から子へ、子から孫へ、そんな百姓の勘所は伝承されてきたのであるが、百姓は全く割りに合わなくなったので、肝心の孫が百姓を止めてしまった。「百姓なんか」でも、伝承が途切れてゼロからスタートすると、1~2年でわかることが、3~4年かかることもあると思う。軌道に乗せるときの1~2年の違いは貯金の食いつぶし期間でもあるから大きい。その分野で経験してきている先人の知恵を耳にする機会があるならそれは大いに助かる。農具類は、さび付いて使えなくなってしまうと、新たに調達するにはかなりの金額がかかる。ボクの村(45軒ほど)でも、野菜はお年寄りが自給用に少量作る程度であり、野菜を売っている変わり者は自分一人である。こんなに百姓をする人が少なくなっているのに、スーパーに野菜があふれているのが不思議である。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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