あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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文化的必要最低限の生活

 昨日の鉱山労働者、どこか逃げ場はなかったのだろうか。地下の坑道に入ったので、なおのこと、そう感じた。地上~600メートルの地底で8時間も労働していたら、気が狂いそうである。なぜ逃げ出せなかったのだろう。人間が働く場所ではない。

 
 人はどんな境遇になっても、簡単にはその境遇から抜け出せない。50代半ばの自分にも、現状の打破は極めて難しい。20代、30代、40代でも同じと思う。

 
 こつこつ農業を続けるしかない。これ以上稼ぐこともできない。これ以上稼ぎを減らすこともできない。

 
 病気さえしなければ、なんとか現状をキープすることはできる。

 
 農業をしているので食べることには事欠かない。煮物やおひたしなら、自分でも簡単に作れる。卵と漬物もある。

 
 農業をしてなくて、素材を買って料理したら、金額的には高くつく。出来上がった惣菜を買って済ませた方が、時間も、労力もかからず、経済的にも安上がりである。

 
 地域の田畑はすでに休耕田がかなり目立ち、不便な箇所から順番に放棄されている。

 
 若い人は、稲作も、野菜も作らない。家にお年寄りがいれば野菜は作ってくれる。作ってくれる人がいなくなっても、本人が作り始めるかどうかはわからない。家庭菜園の好き好きもあるだろうし、実際に家庭菜園で種からスタートして作ることは、完成した野菜をスーパーで買うことと比較して、3倍ほど高くつく。

  
 200万以下の収入に甘んじている、あるいはそれを享受するしか仕方のない人の、唯一の逃げ場は農業だと思う。

 しかし農業は、一時代前の炭鉱労働者の逃げ場にもならなかった。そして現在、低賃金労働者の逃げ場にもなっていない。つまり、彼らよりもっとひどい経済状況にある。

 
 資本によって、先進国でも後進国でも「自給自足的生活」は破壊されてしまった。人間としての文化的必要最低限の生活費の最低ラインが高過ぎる。

 
 一人一人が自分らしい個人を取り戻すために「脱、資本主義宣言」を唱えたい。資本に隷属してしゃにむに働いても、炭鉱労働者のように使い捨てにされるだけである。そして、年収200万円の壁を打ち破ることも到底できない。

 
 文化的必要最低限の生活のための固定費がますます値上がりしている。このままなすすべもなく、年をよすだけなのだろうか。

 
 地底の炭鉱労働者は無力だった。現在の低賃金労働者も状況は同じである。農業者も全く無力である。どうしようもない現在。そんな現在を言葉にしていたら、明日もまた元気に働ける。


2008_02042008年2月4日0009

(今日の夕飯)
ハクサイの煮物
サワラ


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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