あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

中国のエコ農家

 社会保険事務所から送られてきた年金の照合をしなければならないのに、ブログを優先していると、なかなか時間がまわせない。年金の方がはるかに大切なのに、自分の中では何よりもブログが優先になっている。
 
 ことわざ以上に転職して農業にたどりついたので、ちょっと照合も大変。昔の履歴書を引っぱり出して照合する必要がある。もちろんすべて「正規(本職)扱い」だった。臨時とか、期間雇いのような勤務形態は当時(20年ほど前まで)は考えられなかった。現在の企業は人間を使い捨て(消耗品)にしている。そうやって人件費を徹底して切り詰めて利益を出すようなやり方になっている。正社員は企業の4~5割で十分なのだろう。この傾向はもっとひどくなるだろう。

 自治体の非正規職員(臨時職員)は、2006年で37万人もいて、平均年収は166万円らしい。こんな使い方も「あり」なんだ。ほとんど同じ仕事をして、あるいは臨時職員の方がレベルの高い仕事をしていても、給料は正規職員の3分の1にも満たない。なぜ、こういう仕組みができあがってしまったのだろう。
 嫌だったら止めたらいいのだろうが、他はもっと労働条件が劣悪なのだろう。こういう社会システムの中で、労働者はどう戦っていけばいいのだろうか。自己責任・・・では、あまりに残酷すぎる。


 
 総面積1811ヘクタールと広大な笠岡市の笠岡湾干拓地。干拓地には野菜や課物、花、畜産など約240の農家、企業が入植するが、外国産の安い作物との価格競争や原油高騰などにあえぎ、市から農地を差し押さえられた農家はこれまで8戸。県と市が共同運営する牧草栽培農地(約380ヘクタール)は、年間赤字が5千万~6千万円発生。市の負担金は2億円を超える。さまざまな取り組みが動き始めた干拓地だが、その「動き」をいかに現状の課題打破に結びつけることができるかが知恵の絞りどころだ・・・(山陽新聞、1月21日)。

 全国の干拓地農業は今どうなっているのだろう。農業に夢を抱いて大金を投じて入植してきた人の現在は、夢の実現だろうか、それとも悲劇的結末だろうか。



エコ型社会目指す農村


2008_01262008年1月26日00242008_01262008年1月26日0019
 中国の遼寧省政府が主催した「エコ型社会展覧会」で、とりわけ注目されたのが「四点セット農家」の展示コーナーだったらしい。四点セット農家とは、
(1)温室
(2)家畜小屋
(3)トイレ
(4)メタンガスタンク
 が完備されたエコ農家のことだ。これらの農家では、人や家畜のし尿をタンクに集めて発酵し、メタンガスを発生させる。メタンガスは燃料として照明や暖房に、堆肥(液肥)は温室栽培に利用される。

 遼寧省農業局は2004年からエコ農家の普及をはかり、技術と設備を提供するほかに、メタンガスの利用技術に関する講座を開設してきた。その結果、2007年前半期までエコ農家は38万世帯にまで拡大した。

 
 メタンガスという代替燃料のおかげで278万2千トンの石炭が節約され、81.2万ヘクタールの森林を伐採せずにすんだ。現在遼寧省はエコ農家の普及率において全国首位の座を占めている。

 中国農業部によると、全国でメタンガスを利用している農家は2006年までで2200万世帯に上がり、2010年までに 4000万世帯に増やす計画だ。

 総人口の8割が農村に集中する中国にとって農村でのエネルギー転換は大きな意味を持つ。従来の薪やワラからメタンガスへとエネルギーの転換が進めば、森林保護と自然災害への回避が期待できる。

 
 壮大な中国、奥深い中国、大好きな中国、いつか行って見たい中国、シルクロードと万里の長城。
 
 日本と比較にならないくらい歴史が古く、環境事業ではとっくに日本を追い抜いている。野菜の残留農薬が問題になったが、それはごく一部の農家と認識している。

 師であるKさんはすでに10年前に、このメタンガス発生装置を独力で完成させていた。ネパールへ農業指導に行った時に見たメタンガス発生装置の改良を試みようと、ベトナム方式と中国方式の両方の利点を取り入れた装置を考え続けておられた。この装置の理屈はすぐにわかったらしい。55年ほど前の農協の「家の光」に、このメタンガス発生装置の説明が載っていたらしい。その後まもなくプロパンガスが登場して、メタンガスはほとんど省みられることがなくなったらしい。
 
 農業高校を出られてずっと農業をして来られたKさんは、シイタケ菌も独力で作り上げる才能の持ち主。自分はこのメタンガス発生装置の説明を何十回聞いても理解できなかった。

 結局、メタンガス発生装置は作らず、液肥だけを利用する方法を教えてもらったのが、現在利用している500リットルの液肥タンク2つである。液肥の種菌をもらってきて、米ヌカとナタネカスを5対1くらいの割合で補充して水を注ぐ。後は、半分使ったら米ぬかとナタネカスを補充して水を注ぐという繰り返しである。

 中国のエコ農家との違いは「家畜糞」でなく「ヌカとナタネカス」を利用している点である。Kさんは現在は家畜を飼われていないからである。ガスコンロはプロパンガスでなくメタンガスを使われている。

 冬場、温度が下がった時、中国ではどうしているのだろうか。メタン菌の最適活躍温度は35度だから、冬場はほとんど活動を停止して、ガスは出ないと思う。タンクのまわりを保温資材で囲んでいるのかもしれない。

 
 中国が環境大国になるだろうと考える大きな理由の一つが、「トイレ(人糞)」をメタンガス発生装置に投入して循環させ、作物の肥料と考えている点である。日本のように産業廃棄物と捉えて、田畑(土)への循環を拒否しているのとは大いに異なる。日本の場合は、水洗便所とか下水という発想である。
 
 メタンガス発生装置に投入(循環)させることで、中国では「水」も無駄になっていない。
 
 一つ問題になると思うのは「合成洗剤」であるが、多分中国は、合成洗剤を禁じて、水(川)をよごさない自然洗剤に移行するだろう。合成洗剤の水はメタン菌発生装置の中でメタン菌の活躍を阻害することも考えられる。メタン菌発生装置には、トイレ(人糞)だけでなく、風呂の落とし水や洗濯水や食器洗い水も投入されるはずだから、合成洗剤も早晩、環境問題に浮上してくるはずである。
 
 とにかく中国には、メタンガス発生装置を通して人糞も家庭排水も循環という発想が見える。
 
 環境的にははるかに中国方式の方がすぐれている。日本の水洗便所や下水道システムは近い将来、見直しを迫られるシステムだと思う。

 
2008_01262008年1月26日0014

(今日の夕飯)
カレー・・・ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、豚肉
ホウレンソウのおひたし


あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking

スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。