あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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資本主義難民

 いったん貧困状態に落ち込んだら、個人の努力で、その状態を抜け出すことは難しい

 実際にそう思う。たとえば、自分の場合、農業収入だけだったら、我が家は極貧状態である。配偶者に定職があるので、我が家の生活はまわっている。

 農業の収入は限られている。大きく収入アップすることは、18年も農業をしてくると、もうありえない。アップできるのなら、少なくとも7~8年目までにできているはずである。
 自分の農業収入はすでに平行線、そして今後、年をかさねるごとに下降線をだどることはあきらかである。

 でも、農業をやめることは難しい。他に勤め口はない。もうじき55才が来る自分を使ってくれる企業などあるだろうか。手に職でもあれば使ってもらえるかも知れないが、やっていた経理の仕事もすでに20年ほど遠ざかっている。

 この年になって農業以外の職業につかざるをえないなら、それは惨めである。

 恵まれているのは、子供2人もすでに働いており、自分は現在の状態をキープすればよいような状態になっている。ただし、キープするだけでも、結構大変であリ甘くはない。

 農業のスタート時点で、夫婦で農業をしたら絶対に食えないと思ったので、2人で農業など考えもしなかった。マルミさんは農家の出であるが、農業の適性は少ないと、当時も今も思っている。

 自分は農業の適性がひょっとしてあるかもしれないとスタートする前に思った。やればやるほどおもしろくなり、適性もあったが、能力のなさも並行して感じるようになった。

 結局、スタート時点に選択したワンパック宅配型の農業から脱皮できなかった。途中何回も脱出を試みたが、他の農業形態はどれも、自分の不得意部分を意識させられた。

 もうこの農業形態からの変更はないし、作付品目の増減もほとんどないと思う。よくいえば安定期である。低き安定であっても、それは仕方がない。

 ただ、長く同じ農業形態を続けていると、手を抜ける個所とか時間の短縮ができるようになる。まるで稲作農家のように、農閑期を長く保持できるようになった。

 3月、4月・・・野菜はほとんどないので、出荷もない。
 春夏作・・・ジャガイモ以外は3月末からスタートする。
 秋冬作・・・8月15日、キャベツ類の種蒔きからスタートする。秋冬作は11月中旬のタマネギの定植でほぼ完了。12月、1月、2月の農作業は少なく、出荷作業だけ。

 要領もよくなり、40代前半の頃の作付量と同じくらいを、現在は軽くまわすことができている。野菜はかなり減ったが、その分、ハーブが増えているので、正味の作付量は40代前半と変わっていない。 


 
 貧困とは、カネがないゆえに、日々カネを使わないと生活が成立しないと言われている

 これもよくわかる。

 自分の場合、昼飯は、朝の味噌汁の残りや、昨晩の残りや、漬物や梅干しですませている。 
 
 朝食を買ったものですますと、昼も買わざるをえない。朝か夜にたくさん作っておけば、昼にもそれを食べれるが、作るには、
(1)料理を作る時間
(2)料理を作る能力
(3)食材を買うカネ
 3つの項目が必要である。ただ、
(1)食材を買って料理を作った方が得か、でき合いの惣菜を買ってすませた方が得か一概には判断できない場合もある。
(2)たくさん作ると、朝、昼、晩と同じものを食べることにもなる。

 
 我が家の場合、2品作って、1品は惣菜を買うパターンも多い。
(1)今の時期は、ワンパターンのホウレンソウのおひたしを1品
(2)ダイコンの煮物、ハクサイの煮物、サトイモの煮物で1品
(3)これに買った惣菜を1品加えると、(1)と(2)だけでは子供は嫌がって食べなくても、(3)のついでに(1)、(2)も少し食べる。

 買った惣菜は、
(1)作る時間がかからない
(2)目先が変わる
(3)マルミさんは帰りが遅くなると、たいてい惣菜を買って帰る

 一つ言えることは、家庭菜園で自給野菜だけを作るのであれば、
(1)種代
(2)水代、肥料代
(3)鍬、鎌、収穫ハサミ代
(4)軍手、農作業着代
(5)カラス等の防御網代
(6)車等の移動による油代
(7)手間代と時間代
 こんな金額を計上していたら、野菜を作ることは、スーパーの野菜を買うことに比べて3倍以上高くつく。

 

 カネがないという悪循環に陥ると、現在の社会システムでは、個人の努力だけでこの悪循環は断ち切れないと思う。
 
 カネがあること=幸福という等式も成り立たないが、必要最低限のカネがないと当人の精神世界も行動範囲も確実に縮小する。

 我が家では前の代から、経済をドンブリ勘定にしてはいない。それぞれが稼いだものはそれぞれのものである。

 ただ、50才を過ぎて、いわゆるサラリーマンという「はこもの」に納まっていなくて、独立自由業を謳歌していると、経済的には厳しいものがある。「はこもの」に納まっていた人は、退職後も年金という後ろ盾があるが、自由業の人はそうはならない。全ては自己責任である。得たものは大きいが、失ったものも大きい。
 
 問題なのは、20代の内にきちんとした「はこもの」に納まっていなければ、30代以降では難しいという現実であり、時代はますます硬直化してきている。経済的格差はのっぴきらない所まできていると思う。
 
 納まっていない人は「はこもの」の人と同じ土俵で、行動したり、考えたりしない方がいいと思う。全く違った土俵に立脚する必要がある。

 自分はまだ土俵に足がついたりつかなかったりのアップアップ状態である。



2008_01252008年1月25日0043

(きょうの夕飯)
焼きうどん・・・ニンジン、キャベツ、ロケット、豚肉
味噌汁・・・朝の残り
ラッキョ・・・一昨年漬けたラッキョ


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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