あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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一睡の夢の如し

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 今日も昼からデジカメ散歩をした。トリ小屋から歩いて7~8分ほどで「美しい森」施設に着く。池を半周した東の山にある。岡山県下に10箇所ほどある「美しい森」施設のうちの一つが当地にある。8年ほど前にできた億単位の事業である。こういう施設が必要であったのかきわめて疑問に思う。平日は訪れる人も少なく、人が来るのは土曜、日曜くらいである。冬季の12月上旬~3月中旬は人影は少ない。

 知らない間に話が進み、地域の公会堂にその話が持ち出された時はもう半ば確定したようになってから。
 こういう事業に莫大なカネをつぎ込んで、完成後、利用客が少なくても、痛くも痒くもないのがお役所仕事である。そしてこういう施設は、その後の管理費用がかなりかさむのではなかろうか。それでも民間と違って閉鎖することはない。赤字であろうと管理費用を注ぎ続ける。誰も責任を取らない。

 美しいと思わない「美しい森」には、ほとんど来ることはないが、正月でもあり、まだ登ったことがない展望台まで行ってみようと思った。往復で1時間半ほどかかった。展望台までの中間点付近で写したのが最後の2枚である。池と自分の田んぼが見える。

 美しい森には宿泊施設もあり、素泊まりで1人2000円である。キャンプもできるし、ログハウスもある。子供の遊技場や焼肉ができる設備もある。

 この山は「ウサギ追いし、かの山」ではないが、祖父に連れられてマツタケ狩りに行ったり、風呂焚き等の「下刈り」をしに連れられていったり、アケビやイタドリを近所の子と一緒に取りに行った山である。
 今はその面影は全くない。山の形や歩いた道のおぼろげな記憶だけが残っている。

 農業をしていなかったら、美しい森について考えることなどなかっただろう

 都会に出ていたら、同じく、考えることもなかっただろう

 しかし、この45年間の、なんという故郷の激変だろう

 川は護岸工事が何回も施されて変わってしまい

 池は2回の改修工事がされ

 美しい森ができる前は、この一帯が牧場に切り開かれ

 池やダムの水が取り返しできないくらい汚くなった

 何十ヘクタールも切り開かれたことと因果関係はないかも知れないが、その後、川下では何回もの洪水に見舞われた

 しかし、牧場に切り開かれる前に、川はすでに終わっていた。自分がまだ小学校の頃、田植え後の川面はおびただしい量の魚が浮いて死んでいた。その頃から大量の農薬が田んぼに使われるようになり、梅雨の雨と共に川に流れ込み、それが原因だったのだろう。目を背けたくなるような光景だった。

 川上の牧場により川はさらに汚染された

 川下の沖の田んぼは、小さな田んぼを大きな区画にする「圃場整備」が行われ、農家は何十万、何百万という負担を余儀なくされ

 圃場整備がちょうど終わる頃、今度は国の減反政策が始まり

 せっかく圃場整備された田んぼも休耕田が始まった

 現在、圃場整備された田んぼの何割かが荒れ放題になっている

 牧場は短期間でつぶれ、その後長らく放置されてから、美しい森の造成工事が始まった

 そしてまた、5年ほど前から始まった下水工事が終わり、当地でもいよいよ下水道が稼動する

 確かに、家庭排水は川に流れなくなるだろう

 しかし、農薬や化学肥料や除草剤が使われた田んぼは、梅雨の雨と共に従来通り川に流れ込む。

 下水道ができても川はきれいにならない。魚も蛍も住めれない

 そして、あまりにカネにならないので農家も米をやめ始めた 

 たった45年ほどの間のできごとである。まさに一睡の夢の如し


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コメント

同感

一睡の夢の如し (01/02) の記事に田舎は全国おなじか?と思います。こちらには施設も下水工事もありませんが七色ダムが近くにあります

先人たちの想いがつまった畑や田んぼや山などをやすやすとつぶすわけにはいかないですね。

  • 2008/01/03(木) 23:46:50 |
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  • せきや #-
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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