あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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果樹農家は年々頭がよくなる

 自分は果樹のような「気の長い作物」は、あまり向かない。1年後もしくは2年後を見越して、枝をどのように伸ばしていくかとか、この枝は将来こっちの方向に伸ばそうとかいう悠長な遠大な農作業をする果樹農家は、そういう農作業をすることによって「先を見通すように」なり、段々と頭がよくなっていくような気がする。そういう点では、野菜は2~6ヶ月でくるくる変わるので、行き当たりばったりの農作業でもまわっていく。

 つまり果樹は、 1年後、2年後、3年後を見越した作業が多い。野菜にはそんな農作業はない。長くて半年後である。

 果樹をやっている人を見ると、いつも「ようやるなあ」と感心する。それは自分にはとてもできそうにない作物だからである。果樹は
(1)初期投資の金額が比較的大きい。
(2)苗木を植えてから成り始めるまで、2~3年待たなければならない。
(3)野菜と違って、技術系の人の仕事だと思う。
(4)棚作りとか、雨避けのビニール張り
とか、誘引作業等、かなり器用さも要求されると思う。
(5)1年に1度だけの収穫であり、野菜のように1つ失敗しても他の野菜があるというわけではないので、1年1作、必ず成功に導く必要がある。

 
 50代前半の人が脱サラして果樹を始めるとすると、70才まで元気に働けると仮定しても15回(15年)ほどしか収穫できない。そして果樹も
(1)カラスやタヌキ、イノシシ、シカ、サルの被害が大きい
(2)場合によっては台風でその年の収穫が激減することもある
(3)水をどうするか、水の問題が大きい。果樹産地ではたいてい「畑潅水設備」が整っているようだが、最近の異常気象のもとでは、果樹のような「単作」は、影響が大きいのではなかろうか。
(4)果樹でも大規模に少量多品種栽培、減農薬でされている人を知っているが、野菜の少量多品種栽培、無農薬より、数段難しいのではなかろうか。
(5)軌道にのれば、農繁期と農閑期が稲作と同じような形で取れるので、野菜のハウス栽培のように1年中忙しいということはない。
(6)東北のリンゴ農家では顧客への「直販」だけですべてのリンゴをさばいている人もおられるようである。果樹のような嗜好品は野菜のワンパックと比較して、案外、直販の顧客がインターネット等で見つけやすいような気がする。野菜のように、特定の野菜の量が多いとか少ないとか、家族構成が変化して食べきれないとかの問題は果樹のワンパックでは少ないように思う。
(7)ブドウならブドウだけに集中すれば、野菜に比べて技術の上達が早いと思う。
(8)一代で終わるなら、果樹は大きな投資になる。最近では、高齢の果樹農家の施設をまるごと引き継いで「賃借」のような形で新規就農されている人もおられる。
(9)植えた幼木が成り始める2年後、もしくは3年後までの期間が、ある意味、勝負になると言われる。生活をいかに維持していくか。

 
 近くの集落にブドウを始めた人がだんだんおられるが、真似をしたくても、自分は果樹のような作物は到底無理。一口に農業といっても、いろんな形態の農業やいろんな作物がある。誰もがその中の自分にできそうな小さな一点でがんばっているのだと思う。
 ただ、農具や施設に合計で300万円以上の投資をするのは、かなり勇気がいると思う。いったん投資すると、引き返せなくなる。

 過去にいい投資を見たことがない。
(1)稲作に投資しても、米価の低迷。
(2)47年前、豚が大ブームになり、集落の人がこぞって豚小屋を立て、豚を飼い始めたが、豚は6~7年の内に集落から全く姿を消した。後には投資した豚小屋だけが残った。
(3)葉タバコに投資して、葉タバコの乾燥庫(建築)だけが残った。
(4)大型台風で何度も倒壊しているハウス 。
(5)水に関わる投資は金額が張る。
(6)ハウスのビニール、ポリ、マルチ等、原油価格高騰による農業資材の高騰。廃棄処分料もばかにならない。
(7)動物飼育なら、飼料の自給ができる範囲内で。

 その他、 2本足の害獣も頻繁に出没。農機具の盗難、作物の盗難が毎年のように新聞に出る。

 どんな農業形態を選択するにしても、生活ができるような収入をあげることは至難だと思う。
 

 
2007_12162007年12月16日0121

 7月の真夏日でもこんな状態で寝て、12月の冬至が近くなっても同じような寝方をしている。15度ほどの温度差があると思うが、ニワトリは寒さには強い。大寒の頃には、この止まり木には止まらず、入り口の左隅で、重なり合って団子状態で寝る。


2007_12162007年12月16日0138

(昨日の夕飯)
すき焼き
すき焼きの煮汁で煮たシュンギク


2007_12172007年12月17日0012

(今日の夕飯)
お歳暮でもらったハム
ブロッコリー
ホウレンソウのおひたし
味噌汁・・・朝の残り
ラッキョ


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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