あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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火は人の心を癒す

2007_12162007年12月16日0073

 「火は人の心を癒す」。この言葉を読んだ時、一瞬、衝撃を感じた。それはずばりそうだったから。
 
 「火は危険」とか「怖い」というイメージがあるが、実はこれほど人の心を癒すものはない。火を見ていると、だんだんと火に引き込まれるような錯覚を覚えたり、じいっと見続けたりすることがあるが、それが「癒し」だとは気付かなかった。実際にこの言葉を読んでから、自分の中で漠然と感じていたものが、はっきり、ああ、これは癒しだったんだと気付いた。

 それからというもの、火をみるたびにいつも「火は人の心を癒す」という言葉を思い出す。火はなぜこうも人間の心を癒すのだろう。もちろん、人の心を癒す火は、木や竹や草の自然の火だけである。ガスの火などに癒されることはない。

 この言葉を発した人は炭人だった。炭を焼く時には長時間ぶっ通しで火を焚く。その火を見ながら、炭人は絶えず心を洗われていたのだろう。

 縄文の時代には、洞窟の中で暖をとりながら、魚や動物を焼いたり燻製にしたりしながら食べていた。火は縄文の時代から、人間の心を癒し続けてきた。

 ボクが子供の頃には、家の門先でよく焚き火をしていた。童謡にもあるように、焚き火の時期は真冬である。落ち葉で焚きつけをして木を燃やす。竹は節の所でパンパンと破裂音がするので、焚き火の時にはあまり使われなかった。

 45年ほど前にはまだストーブなどなかったから、寒い朝、焚き火を始めると、近所の人があたりにきた。つまり、近所の焚き火にあたりに行ったり来たりしていた。

 47年ほど前まではまだプロパンガスも田舎の家庭には普及していなかったので、各家に「クド」があって、クドで、ご飯を炊いたり、おかずを煮たりしていた。風呂も五右衛門風呂をクドで焚いていた。近所には木の風呂もあった。木の風呂を焚いて、木が燃えたりしないのだろうかと疑問に思ったが、それは54才の今でも回答をみつけていない。

 我が家は30年ほど前までは五右衛門風呂だった。その後ホーローになったが、15年ほど前までクドで下から焚いていた。つまり、父が元気だった頃までは、風呂焚きをしていた。田舎ではまだ風呂焚きをしている家がある。

 クドの火を燃やすのは、子供でもできる仕事である。田舎育ちで55才以上の人だったら、家にクドがあり、「割り木をくべたり」しながら、ご飯焚きや風呂焚きの手伝いをした経験が記憶に残っていると思う。

 今、火を焚くことがめっきり少なくなった。 それまでは各家で焼いていた家庭ごみも焼却禁止になった。焼却禁止になってすでに10年が来る。ただ、木とか竹とか草のようなものは焼いている。

 自分の場合も、家庭ごみを焼くことはないが、竹や木などは使っていない田んぼの一画で焼いている。野菜でも、春夏作の青シソ、ナスビ、ピーマン、オクラの4種類とハーブのスイートバジルは、半年ほどの間に「木」になるので焼いて片付ける。

 その他に自分の場合は、大量の「濡れた新聞紙」が出る。野菜を収穫する時にコンテナの底に新聞紙を敷き、収穫後、ジョロで打ち水をするので新聞紙が濡れる。また野菜は全て新聞紙で包むので、どうしても廃棄新聞紙が多く出る。濡れていたりするので家庭の焼却ゴミとしては出しづらく、この新聞紙だけは、木や竹を熱源として、月に2回ほどの割合で燃やしている。

 上図はその画像である。新聞紙が見えないのは、燃やしてすんで終わり頃だからである。風のない朝方か夕方に燃やす。

 新聞紙を燃やしている時は、嫌なものであるが、それが終わって木や竹だけになると、こういう自然素材の火は気持ちがやわらぐ。

 木や竹を燃やすのは快感である。確かに癒される。何で火はこうも人の心を癒すのだろう。それは縄文の時代からのDNAのなせる業であるかも知れない。人は何千年の昔から、燃える火に癒されてきた。

 たとえばキャンプファイヤーの火に引き込まれるような気持ちになったことはないだろうか。

 今、都会では、草木を焼く火を見ることもなくなっている。火を見ても怖がったり、危険を感じるだけである。しかし、火は本当は、人の心を癒す。

 都会では木や竹を燃やす機会には恵まれない。田舎でも焚き火などすでにしなくなったし、クドはないし、風呂焚きをする家も少ない。今でもよく火を焚いているのは炭人であるが、その炭人はもう限りなく少なくなっている。

 あなたの心に火をつけるのは誰

 火は人類1万年の歴史

 火はあなたのDNAを呼び覚ます

 スピリチュアルや宗教には決して癒されない

 自然に帰れ・・・ 自然に帰ろう・・・ 

 
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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