あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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資本主義下の農業はがんばると損

 先日の農家民宿の経営者は、兵庫県の会社を定年2年前の57才で退職し、その後中国5県で、民宿に適した物件を探されたらしい。グラフ岡山という小冊子を見て、この民宿を知った。


 スタート年齢が遅いのに、よく思い切った投資をされたと思うが、多分、息子さん夫婦が反対せず、自分たちができなくなっても、息子さん夫婦が後をするのでは・・・と考えられたのではなかろうか。息子さん夫婦もこちらに来られて、現在は、ある料理店の厨房に勤められているらしい。


 営業はしていなくて、お客様の口コミかリピーター客がほとんどと言われる。
 農業でも同じであるが、新しいことを始めて、すぐに形になり、顧客もそこそこできて、民宿の形が次第にできあがっていくという、まさに理想的な展開であるが、このように、ごく短期間で「形にできる」のが、能力であり、適性であるように思う。

(1)トイレはもちろん水洗便所。
(2)1日、1グループ(1家族)だけ受け入れられているので、他のグループや家族と一緒にならず、自分はそれがよかった。
(3)他の民宿をあまり経験していないので比較できないが、料理がおいしかった。
(4)一昔前の隠居部屋に泊まったが、中はハイカラだった。40年ほど大都会で暮らされていたのだから、当然といえば当然である。
 立地は深い山中で、中の調度品は都会風というのが、いいと思う。深い山中、築140年ほどの母屋に、中の調度品も田舎田舎していたら、それはちょっと、という気がする。しかし、「囲炉裏」や「クド」は残されていた。
 
 
 
「ドラムカン方式の炭焼き」など見ていると、1~2回、焼いているのを見せてもらったり、窯作りを手伝ってもらってできあがると、後はすいすいと自分で焼く人を何人も見てきた。それが、自分の場合はどうしてもできず、2年経過しても、うまく焼くことができなかった。3年目が経過する頃、いつのまにか止めてしまっていた。
 
 つまり、得意でないことや、あまり適性がないことは、なかなか軌道にのらない。


 自分の場合、農業をスタートする前に、唯一できそうに思えたのがワンパック宅配だった。やはりこれは簡単だった。

(1)家庭菜園の延長のようなものである
(2)市場や農協に出荷しないのだから、長さや重さや外観は問われない
(3)旬のものを旬にだけ作ればよい
(4)外観を問われないのだから、たいていの野菜は農薬なしでもできるだろう
(5)肥料は堆肥を作ったり、牛糞や鶏糞を買えば、化学肥料はほとんどいらないだろう
(6)多種類作るのは楽しい
(7)不得意な作物はあっても、たくさん作る必要がないから作れる
(8)30~40軒ほどの顧客なら、引き売りしながら顧客を探せばすぐに見つかるだろう
(9)スタートした当時は父が健在で、自給野菜は作っていたので、たいていの野菜の作り方は知っていた。それで十分だった。

 
 ワンパック宅配は、顧客が不安定であり、仮に顧客が安定していても、多種類作って多種類収穫することは煩雑さも多く、8年~12年目の頃、他の農業形態をしばしば模索した。
 
 しかし、

数種類を広い面積で・・・機械もいるし、農薬も必要になる。売り先をどうするか
ハウス・・・・・・・・・自分で建てれそうにないし、カネもない

稲作・・・・・・・・・・機械を使うのが極端に下手

果樹・・・・・・・・・・棚が必要だったり誘引作業があると無理

結局、他にできそうな農業形態がなかった。

できるかも知れないと思っても、

(1)100万ほどの投資が必要になる場合・・・借金してまでできない
(2)果樹のように、成り始めるまでに2~3年かかる場合・・・待てない
(3)年齢的な問題・・・65才まで残り何年か、頭の中によく出てくる
(4)できるかどうか半信半疑になった時・・・たいていうまくいかない
(5)全て時間が解決してくれる・・・農業の場合、1年もしくは2年で「形にならなければ」、カネが続かなくなるので、現実問題としてそれ以上続けれない。

 
 
農業形態を変えていく人は、並行してすすめながら、2年ほどの内に切り替えている。変更に時間がかかっていない。

 
 
自分の場合、農業の適性はあったが、農業の能力が少なかったと思う。能力があれば、もっとカネになる農業形態に切り替えていたはずである。変更できていたら、あめんぼ通信(その月のお届け日と、その月にお届けできる野菜だけは最小限伝える必要があった)は必要でなくなるので、続いていなかったかも知れない。

 
 野菜だけ、稲作だけ、果樹だけ・・・ではネタ不足になるかも知れない。野菜、ハーブ、ニワトリと有畜小農複合自給でやっていると、ネタには事欠かない。

 
 理屈をこねくりまわしてみても、心をもてはからってみても、結果こそ、厳しい(悲しい)現実である。

 
 資本主義下での農業は、がんばれば、がんばるだけ損をする職業であり、規模を拡大すればするほど忙しさが増え、負債も増大する。そして機械に投資すればするほど機械貧乏になり、止めるに止めれない自転車操業となり、最後は事故か病気でダウンする。

 
 何かそんな筋書きが見えて、無理してもたいした収入になるわけでなし、病気にでもなったら、その何倍もカネがかかると思ったら、いい加減でとどめておこうと思う。

病気をしないように

農業はほどほどにして

しかし最低限の自分のノルマ(ライフラインと社会保険料の支払い)だけは稼いで

そのためにはジリ貧でなく平行線をたどるように営業も少しはして

農業を楽しみながら

ブログには多大な時間を費やせるように

これらをバランスよくやっていく必要がある




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(今日の夕飯)
お好み焼き
レタス


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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