あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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野菜の単価

 今日は野菜の単価の話・・・ハクサイ1個250円、キャベツ1個150円、ニンジン1キロ250円、サトイモ1キロ400円・・・


 ワンパック宅配をしている人が、野菜の単価を決める場合、何を基準にして単価をきめているだろうか。ボクの場合は近くのスーパーの店頭の野菜価格。でもこの野菜価格は結構上がり下がりする。いつもチェックするわけにもいかない。以前はスーパーに行った時はたいてい野菜価格をチェックしていたが、安すぎてばかばかしくなることもよくあった。今はスーパーへ行ってもいちいち注意しては野菜の単価を見ない。


 野菜の単価を決める場合、その人のトータルの人生観とか、野菜に対する考え方とか、野菜に対する自分の見方とか評価、自分としてはこれくらいの価格で売りたいという意識などが、いろいろ交錯する。たとえば、自分の場合は、キャベツ1個を150円で売っているが、これを200円で売る人は「力がある」と思うし、これを100円でしか売れないと思う人は農業には向いていない。これを250円で売り続けれる人がいたらボクは尊敬する。農業の現場で生き抜く人は、キャベツ1個を少なくとも200円で当然のごとく売る人である。


 自分はこの点が弱い。キャベツ1個を150円でしか売る力がない。本当は、害虫の多いこのキャベツを150円の価格でしか売れないようない人は、農業の現場に長くとどまれない人である。市販のキャベツとは全然違うのだから最低でも200円以上で売り抜く人でありたいと思う。


 いったん野菜の単価を決めると、途中からはなかなか単価を上げることは難しい。単価を下げる人、そんな人はいないだろうが、そんなバカは農業を止めたほうがよい。市販の野菜とは全然作り方が違うのだから、本当はスーパー価格の2~3倍ぐらいで売らないと採算は全く取れない。顧客は、農家から直接買うのだから安くなるはずと想像しがちだが、少量多品種を作るという作るうえでと出荷するうえでの非能率が考慮されていない。ラディッシュボーヤとかの大手の無農薬野菜のワンパックを手がける会社は、それざれの野菜に、特定の契約先農家を持っていて、その農家が、無農薬野菜の大規模経営をしている。規模が大きくても無農薬でできるのかは疑問だが、そういう無農薬野菜を寄せ集めたワンパックというわけです。


 ワンパックの顧客が続けてくれないと、野菜の単価が高いのだろうかとか、野菜の品数が少ないのだろうかとか、食べ切れないのだろうかとか、味が悪いのだろうかとか、量が多すぎるのだろうかとか、いろいろ考え始める。実際はそうではなく、単に、レベルの低い顧客しか相手にしていない場合が多い。そんな人はもともと有機野菜を食べる人に値しない。そんな人しか顧客に持つことができない自分の「営業力」を反省した方がよい。


 顧客が続いてくれないと、自分の中で悪循環の考えが生じやすいので、野菜を作る技術的側面と、野菜を売る営業的側面は半分半分と考えて、常に並行して進める必要がある。


 農業者はたいてい技術的側面にはたゆまない情熱を注ぐのに、こと営業面(売ること)に関しては弱い。農業を志す人は元々営業系の人は少ないから、最初から営業力のある人は少ない。つまり、農業で生き残っていくのは、営業力がないのを知りつつ、我流で、なりふりかまわず、農業生命をかけて、直接の顧客を捕まえようと努力する人である。農業を夫婦でしている人は、どちらかに営業力があればよいが、一人でしている場合は、自分が技術マンそして営業マンになる必要がある。技術力と営業力は異なる能力なので、技術系の人が多い農業者は、最初から営業努力をあまりしない人もいる。ボクも営業はどうもうまくないし苦手である。お人よし過ぎると思う。「強気な商売」を常にめざしているが、強気になれない原因が顧客の不安定にあった。


 とにかく、売ることは他人に依存してはだめである。自分で売らなければならない。これは鉄則です。


 ボクがどんな営業方法をとったか、具体的にうまく説明できませんが、とにかく無茶苦茶な我流の営業で、「下手な鉄砲も数うちゃあたる」というやり方です。どんなに顧客の出入りが激しかろうが、また新たに獲得すればよい。自分の16年の経験から言えば、野菜の個人客は6年以上続けてくれるのは5%ほどだと認識しておいてください。だから多分、10年ぐらいは常時、営業をし続ける必要があると思います。ボクは12年ほどやっていました。今やっと顧客数が安定してきています。でも相変わらず、出入りは激しいのですが、減った分くらいは口コミの紹介で十分補えるようになったという状況です。これはイタリア料理店の口コミのことです。


 「野菜の個人客は続かない」ということを自分なりに経験して、イタリア料理店に出荷を始めてからは、個人客の営業をしなくなった。多分、ブログが有名になれば野菜の個人客の注文もあると思っている。一元の客でも一元の飛び込み客が多ければ、それは固定客とも言えます。


 何か自分の顧客には読んで欲しくない情報を並べ立てていますが、それは「30代後半の脱サラ農業志願者の役に立ちたい」と言うこのブログの目的からです。


 農業をスタートして3~4年内には、自分が目標とする顧客数の80%は確保する必要があります。3~4年で技術力も大体のめどがたってきます。4年目あたりで稼いだ金額が、あなたが農業の世界で稼げる金額の7~8割だと思います。だから、技術的側面も営業的側面も3~4年目あたりが分岐点のような気がします。それよりぐずぐずしてしまうと、貯金もそこをついてしまいます。3~4年で形にすることができなければ、農業の世界から淘汰される可能性もあります。技術力(作る力)、営業力(売る力)、資本力(3~4年の生活費、貯金)の3拍子がそろわないと、3~4年で農業からおさらばです。


 自分の目標とする顧客数を3~4年のうちに確保してしまわないと、どれくらい作付してよいかの作付量(面積)も頭の中に把握できません。あべこべのようですが、技術力より顧客数の方が先だと思います。顧客数が増えていかないと、最も大切な「単価の設定」の時に弱気になってしまいます。次に掲げるのが強気になれなかったボクの設定価格です。これより下回った価格は禁物です。


ハクサイ1個 250円
キャベツ1個 早生小型100円 その他150円
ダイコン 2本で250円→1本だけにして150円とすべき
カブ 目方を忘れた 大3個で150円(小は5~6個)
ニンジン1キロ250円(最盛期の価格。出始めは500gが150円ほど)
サトイモ1キロ400円
ネギ 150円(目方を記憶していない)
シュンギク 2株で150円→1株100円とすべき
ホウレンソウ 250円(450グラム)
秋ジャガイモ(あまり出荷できていないが1キロ200円)
レタス1個 150
ブロッコリー 100円


 ボクは単価積み上げ(合計)方式ですが、ワンパックいくらと、ワンパックの値段を一定にしている人もいます。この方が事務処理は随分楽だと思います。ただこの方式は特定の野菜を失敗した場合にワンパックが組みづらくなるような気がします。


 単価積み上げ方式と言っても、自分の場合、ワンパックの上限価格を3300円にしています。下限も2800円を下回ることはありません。3100円か3200円の場合がほとんどです。


 春夏作の単価はまた次の機会にご報告します。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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