あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

やさしいオンドリ

 ニワトリのエサは、ムラサキ芋のくず、トウガンの外観不良分、虫食いで早々と熟した柿などを、今は与えている。雑草も毎日たくさん与えている。時々、ストレス防止に雑草化したニラを与える。腐りかけたタマネギもニワトリ行きである。もちろん、ナスビやピーマン、キュウリの外観不良分で、サービス品にも入れづらい分は即ニワトリ行きになる


 芋のくず、腐りかけたもの、ひどい変形野菜なども、手塩にかけたものだから、どんなひとかけらも無駄にしたくない。そんな時、ニワトリは大切なリサイクル鳥である。


 トリ小屋までまだ30メートルもあるのに、毎朝ボクの姿を見つけると、飛べないニワトリなのに、止まり木から羽をばたつかせながら、まるで飛んでいるように地面に舞い降りる。そして、トリ小屋の入り口付近で、ほとんどのニワトリが「ぐるぐるまわり」をしながらボクを迎えてくれる。入り口から外に逃げないように、入り口付近のニワトリを足で払いのけながら、急いで入り口の扉を閉める。買ったエサと、もらった精米くずを半分ほどずつやり、水を入れ替え、トリ小屋周辺の雑草を鎌で刈ってトリ小屋に入れる。その後、タマゴを巣箱から回収する。タマゴを地面に産み落としていることはめったにない。タマゴを産み始めの頃の若鶏の時や、エサやりに入ったために、あわてて巣箱から飛び降りて、巣箱の外に産み落とすこともあるが、そういうことはめったにない。巣箱は連結して4つ並んでいるが、4つの箱に均等に産み落としているのではなくて、1つの箱に集中して産んでいることが多い。つまり、ニワトリは他のニワトリが産んでいる箱の中で産むことが多い。


 ニワトリは、命である「くちばし」を生まれると同時にデービーク(多分熱い鉄ゴテのようなものをくちばしの先にあてて、くちばしの先を切り取る)されるのが、大半のニワトリの宿命であるが、そんなことをしなくても、我が家のニワトリは他のニワトリの尻突付きなどは全くしない。雑草をたらふく与えているので、植物繊維が十二分に足りているからだろうと思う。また今回のオンドリは、ヒヨコの時にしばしば羽にさわったり、手でつかんだりのスキンシップをしていたので、オンドリなのにとても柔和で、ボクに対しては全く攻撃的な姿勢をとらない。でも、強い方のニワトリは弱い方のニワトリには、しょっちゅう攻撃を仕掛けている。弱い方のニワトリは常に一定の間隔を取った場所でエサを食べる。何かの拍子で急接近しても、すぐに離れる。これだけはボクにはどうすることもできない。オンドリの図体はメンドリの1.3倍くらいあるが、エサはメンドリほど食べないと聞いていたが、そんなことはないと思う。メンドリと同じくらいは食べている。もちろん見返りなしのただ食いである。いや、有精卵という見返りがある。農作業をしている田んぼの一角に30羽ほどのニワトリがいるというのは、とてもいい形である。ただし、2泊以上の外泊はできない。この16年間、2泊も外泊したのは、和歌山県 東牟婁郡 那智勝浦町の色川集落を訪ねた1回きりである。家人にはエサやりは頼めれない。オンドリがいなければ頼めるかもしれないが、メンドリだけでも怖がってトリ小屋に入れないだろう。やはり慣れないと、あの鋭いくちばしを見ると、びびるかも知れない。エサやりに入ると、足元にまぶれついて、われ先にと、手に持っているエサ容器に飛びついてくるから、初めてエサやりに入るとこれが怖いかもしれない。ボクも子供の頃はニワトリのくちばしが怖かったので、軒先のトリ小屋の中には入れなかった。


 農業はせめて手取りが150万になれば、今の10倍くらいに農業人口は増えると思うが、手取り100万にするのも至難である。これでは、現役世代の人は農業に参入できない。フリーターやニートやホームレスの人たちに、農業という逃げ場があればよいのにと思う。でも現在の社会ではサラリーマンになるしか生きていくための選択肢がない。自分の時代もそうだった。そして30年後の子供の就職でも、同じように、サラリーマン的生き方しか選択肢がない。そしてボクは、子供に新しい生き方を提示することもできない。農業には絶望を感じるだけで、未来を感じることはできない。ではなぜ、あんた、農業を続けているのと問われれば、すでに53才であり、働く場所といったらアルバイトくらいしかない。時給800円のアルバイトに行った方が収入的には今の農業収入よりいいが、それをやると、自分が惨めになる。うつ病にでもなりそうな気がする。現在の農業を続けていれば、何とか自分らしさを保持できる。 


 何か「毒を食らわば皿まで」のような意識で農業をしている。でもサラリーマンよりはるかに豊かな世界だと思っている。しかし自分のやってきたことを人に勧めることができない。生活ができないから。自分の場合はマルミさんの定期収入があったから、農業を続けることができたと言える。実際はもっと早く農業界から淘汰されてしかるべきだったかも知れない。でも補助金漬け農業(配偶者がスポンサー)で生き延びてきた。農業をカネにするだけの技術力を身につけることができなかった。この世界における能力不足である。でも自分の経験を無駄にすることもできない。誰もあまりすることのできない経験を積み重ねてきたから、この経験を必要とする人にきちんとした形で伝えようと思う。ブログはとてもよい伝達道具である。


 泣いても笑っても自分はすでに人生の最終章に入りかかっているので、人生の総括もせまられている。何も人に自慢できるようなものはない。でも人からとてもうらやましがられている。


 ○○様


 10月は野菜の端境期なので、ワンパックに入れる野菜の品数が不足してきます。1類(タマネギ、ジャガイモ)、2類(キュウリ、秋ナス、ピーマン、オクラ)、3類(ナンキン、ニガウリ、トウガン→サツマイモ、サトイモ)、4類(エンサイ、ツルムラサキ、青シソ)のうち、1類のタマネギは収穫時に病気がきていると、9月頃から腐れが多くなります。ボクの場合はタマネギはたいてい9月で終わってしまいます。ジャガイモは10月末頃まで出荷できるくらいの量を作っています。


 2類のキュウリは9月のお彼岸頃で終わりです。台風が来ればそれより早く終わってしまいます。秋ナスも台風に遭遇すると、とたんに外観が悪くなります。そして、10月に入ると、大きくなるスピードが鈍り、多少硬くなりますが、10月いっぱいは出荷します。ピーマンは11月上旬頃までは出荷できますが、これも大きくなるスピードが鈍ります。オクラは10月10日頃で終わりですが、台風がその前にやってくると、それ以後、オクラの表面にぶつぶつが生じて、これも外観が悪くなります。


 3類のナンキンは収穫時にウドンコ病が必ず発生しているので、9月10日頃で在庫がなくなるように出荷してしまいます。それ以降はナンキンに腐れが発生してくる。ニガウリは9月いっぱいくらいで終わりです。9月はトウガンが重宝です。トウガンは同じウリ科でも、ナンキンより病気に強く、ナンキンより日持ちがします。冬瓜と書いてトウガンと読みますが、実際、冬まで持つようです。ただし、ダイコンやキャベツができだすと、入れるスペースがなくなるので、長くても10月いっぱいで在庫が終わるように作付本数を決めています。トウガンは余り大きくならないうちに収穫します。随時取りなので、箱に入れるのにちょうどよいくらいのサイズで収穫しています。9月に入るとサツマイモの早生品種が収穫できます。9月のお彼岸を過ぎる頃から野菜の品数や量が減ってくるので、サツマイモを×2倍とか×3倍で対応しています。サツマイモは普通種(早生と晩生)、ムラサキ芋、オレンジ芋の4種類を作っています。ふかし芋にできるおいしい品種なら、×3倍でも何ら問題ないと思います。サトイモも9月のお彼岸を過ぎたら出荷を始めます。サトイモは子芋を食べる品種ですが、9月、10月だったら、親芋も十分食べれるので、親芋もサービス品としてつけて出します。


 4類のエンサイ、ツルムラサキは春夏野菜が終わりに近づき、秋冬野菜はまだ生育途上である端境期の10月のワンパックを支えてくれる、きわめて重要な葉野菜です。自分が嫌いな野菜なら出せませんが、自分が好きな野菜は相手にも通じて、毎回入れ続けてもよいと思います。実際、6月の梅雨入り頃から10月中下旬の4ヶ月間は、ホウレンソウやレタス、アブラナ科の菜っ葉の出荷は露地では難しい。大体、夏場に葉物というのはエンサイ、ツルムラサキ、青シソくらいしか考えられない。モロヘイヤは葉物を3種類も出せないし、あまり好きでないので今は作っていない。青シソも花穂シソが9月いっぱいくらいで終わる。早くレタスができないかなあと待たれる今日この頃である。しかし、早くても10月15日頃になる。


 その他、10月中旬頃から出荷できる野菜として、ネギ、インゲン、ハヤトウリがある。特にこの時期のインゲンは重宝である。


ブログランキング1位を目指して挑戦中!!! クリックお願いします!!!
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

農業

農業の時代はそこまで来ているような気がします。
原点回帰です。
オレは農業ほど素晴らしい職業ってないと思います。

  • 2006/09/28(木) 22:58:53 |
  • URL |
  • しんき #-
  • [編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://terayama.blog57.fc2.com/tb.php/47-d2aa7eef
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。