あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

生活費は田舎の方が高くつく

 お彼岸なので、彼岸花を折って、田んぼの上のお墓に上がり、ご先祖様に生けた。お団子でなく、野の花一輪、これがよい。


 ニンジンの間引き作業をしながら、今日は何を書こうかなあと、思いをめぐらす。その日のブログのテーマは農作業をしながら考えておく。1日8時間ほどの肉体労働があるから、作文の言葉が出てくる。


 今、田舎では自給自足できるものが、何一つなくなった。そして田舎では車が必需品であり、集落の冠婚葬祭費がかかる。つまり、都会暮らしより、田舎暮らしの方が絶対にカネが多くかかる。しかし、賃金は田舎の方が低い。そして、食料品等の生活必需品も田舎へ行けば行くほど高くなる。野菜も、都会より田舎のスーパーの方が高い。まさに、あべこべなのに、あたかも、田舎の方が生活物資が安く、暮らしやすいみたいなマスコミの風潮がある。


 田舎の、人のよい、おじいちゃん、おばあちゃん・・・そんな人もほとんどいません。都会の人と全く同じです。田舎も都会もライフラインという生活システムがすでに全く同一なので、考え方も暮らし方も都会と全く同じになってしまうのです。


 会社や組織では自分の居場所がなかなか作れなくても、田舎の集落では自分の居場所はすぐに確保できます。ただし、都会や他の地域からの新住民である場合、当地のように、まだ集落が集落として機能している、あまり過疎でない田舎の場合、それ相応の年数が経過しないと難しいようです。


 田舎では家は新築されて、代が変わっても、昔からあるその場所に家も人も住んでいます。だから見慣れた光景です。田んぼに出てくる人も大体決まっているので、いつもの挨拶程度です。田舎では家も人も、あまり代わり映えがしないので、いったん気まずい関係になると、その修復が難しいです。もっと気まずい関係になると、次の代まで尾を引く懸念さえあります。だから人間関係は都会ほど安易ではありません。都会の住人のように、話さなかったらいい、会わなかったらいいで済ますことができず、同じ道を通れば、いやでも顔をあわすことになります。だから、田舎の人は外観とは裏腹に単純ではなく、それぞれの家で案外複雑な近所周りとの関係になってしまいます。簡単では終わらないというのが、田舎の欠点であり長所です。


 子供の頃から集落の風景はそんなに変わっていない。だから、周囲の風景に対する自分の居場所を安定的に確保できます。都会のように10年をサイクルに周囲の風景が一変してしまえば、自分の心象風景さえ根こそぎに壊れてしまいます。これでは自我を保持することが危うくなります。


 家庭菜園をしているのは、70才過ぎの人たちです。60才以下で家庭菜園をしている人は一人もいません。定年を迎えると、家庭菜園を始める人も、中にはいます。


 稲作はすでに崩壊寸前です。4人家族で、1人が1年間に1俵(60キロ)食べるとすると、1俵が今は1万2千円くらいですから、5万円も出せば、1年間の米代になります。作ると、よく取れても10アールで8俵です。つまり8俵×1万2千円=9万6千円にしかなりません。すなわち、1ヘクタール(100アール)作っても、96万円にしかなりません。自分の人件費はゼロで計算しても、機械の減価償却費、肥料代等を差し引くと、一体いくらの黒字が出るでしょうか。黒字ではなく赤字ではないでしょうか。


 車が自分で運転できる間は田舎暮らしも可能と思いますが、80才を過ぎて、反射神経が鈍くなった時、運転はちょっと危ないような気がします。しかし、車が運転できないと、田舎では身動きできません。成人は1人に1台の時代です。


 田舎ではカネがかからないように錯覚するのは、パチンコ屋とか喫茶店とか飲食店等のカネを使う場所がまわりにないからだと想像できます。都会の人は身近にそういう店が存在しているというだけで、使わなくても、カネがかかると錯覚してしまうのです。


 田舎の人は山や田んぼの風景が毎日、目に飛び込んできます。都会では、アスファルト道路とかビルディングとか看板とか、商店街とか密集した住宅とかネオンとかが毎日、目に飛び込んできます。人間はちょっと前までは、山や川のそばで生活していたので、都会の風景は、それ自体がストレスになります。都会の風景がストレスではなく情熱と感じるのは、30才くらいまでと思います。中年を過ぎると、都会の風景自体がストレスになり、カネを使うことによってしかそのストレスを放出する手段が亡くなっていくのではないかと思われます。


 バテバテになって60才を迎えた団塊の世代は、15の春、集団就職列車と名づけられた夜汽車で大都会での一歩を踏み出しました。あの時は大手を広げて迎えてくれた大都会でした。そして迎えた60の春、「田舎へ帰りたい」と心の奥深くからの叫び声を聞いた。田舎へ帰って、小鳥の鳴き声や川のせせらぎの音を聞きながら、晩年は百姓をして過ごそうと思った。やっと自由な自分の時間が戻ってきたから。


 あなたの田舎は元の昔のままの田舎だったでしょうか


 心地よく迎え入れてくれた田舎だったでしょうか


 時々思いだしていたあの当時の田舎だったでしょうか


 たどりついた田舎ぐらしの第一歩はどんなだったでしょうか



ブログランキング1位を目指して挑戦中!!! クリックお願いします!!!
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://terayama.blog57.fc2.com/tb.php/44-eefbc990
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。