あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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できすぎる人

 どんな世界でも、自分から見て「できすぎる人」がいる。義兄もその一人である。年齢は自分より3才年上の57才であるが、農業高校を出て18才の時から農業をしているので、すでに農業歴が40年である。シロウリ、トウガン、ハクサイ、キャベツを専門作物にしている。瀬戸内市の牛窓町は県下でも有数の、野菜の大産地であるが、その中でも義兄の規模は大きい。


 ハクサイとキャベツの苗は育苗中に失敗することが多い。今年はハクサイの苗が育苗中に大雨にたたかれて失敗した。細心の注意をしているつもりだが育苗はむずかしい。失敗した時は義兄に苗をもらう。こういう所にも自分の甘さがあるのかも知れない。その苗であるが、自分はハクサイもキャベツも1ケース半(約200本)しか植えないのに、義兄はそれぞれ800ケースほど植える。軽く500倍を超えている。種を蒔くのも、植えるのも機械であるが、ハウスの中に育苗ケースが並んでいる光景は壮観でもある。定植場所を見ても、気の遠くなるような広さである。しかし、ばたばたしている風には全く見えない。


 でも、こういう人は農業の世界に案外存在する。自分の身近でも何人か知っている。自分にはできそうにないことを平然と悠然とやってのけるのである。非農家出身で、農業経験はもちろん、全く農業とは関係のない世界から農業に転身した人の中にもこういう人がいる。新規就農してまだ3~4年しか経過していないのに、野菜の作付面積がボクの3倍、そして稲作も80アールほど、そしてニワトリも200羽ほど飼っているという具合で、「何で、そんなに、こなせるん・・・」と思ってしまう。夫婦2人でしているといっても、まだ子供は小さいから、配偶者の手間は半手間ぐらいのはずなのに、相当な作付量をやってのけている。


 こういう「できすぎる人」とは、どうしても疎遠になってしまう。とてもじゃないけど参考にはできない。話を聞いていてもスケールが大き過ぎてついていけない。自分の場合は、自分よりちょっとレベルが上の人とか、自分よりもっと規模が小さい人とか、家庭菜園の人から、多くのことを学ばせてもらった。そういう人の言われることは耳にどんどん入ってくる。規模が違いすぎると、とても参考にはならないのである。だから行かなくなる。


 たまにそういう農の現場に遭遇すると、ただ、唖然とするだけで、多分、生きている世界も、考えている事も、自分とは平行線をたどるんだろうなあ・・・と思う。


 非農家出身の新規就農者でも、5~6年のうちに脚光を浴びる(マスコミなんかに取り上げられる)ような人は、上記のような「できすぎる人」である。そういう人ができたからと言って、自分もできるなどと決して思わないで下さい。


 ここからが本論であるが、そういう人の成功事例に決してだまされるなということである。新規就農の成功事例で取り上げられる人はこういう人が多い。こういう人は、他の世界でも同じようにやりこなす人なのである。たまたまそれが農業だったというだけのこと。だから、そういう人を参考にしては「決していけない」ということを言いたかった。


 いきなり農業の現場に飛び込む人はいないから、まず最初に、何ヶ所か現地見学もするだろうが、その時に、自分の心の中を透明にして、じいっと考え続けて(見続けて)、それが自分にぴったりこなかったら、あるいはピンとこなかったら、それは多分自分に向いていないんじゃないかと思う。漠然としかつかめなかったら、あるいは、釈然としなかったら、もうちょっといろいろ、その分野のことを調べたり、もっと他の場所も見学した方がよいと思う。


 各県のニューファーマーズ支援制度に応募して、行政や農協の支援を受けてスタートする新規就農者は、選ばれて、狭き門を突破した人なので、それなりに貯金もあり、能力も認められたからなのだろうが、最終的に、農業をうまく軌道にのせることができるかどうかは、選んだ行政側の人にも本人自身にもわからないのである。


 これとは別に、行政や農協の支援などを特に受けることはない有機農業系の人は、大きな失敗もない代わりに、大きな成功もない。農業への入り方も目指す方向も異なる。有機農業系の人はビジネスとして農業を捉えるというよりも、生き方として農業を捉えている人が多いように思う。前者は職業としての農業なのに、後者は自給自足的な生き方が根底にあるように思う。現在の世の中は自給自足ができないシステムなので、有機農業的生き方はとても険しい。


 「できすぎる人」は、有機農業系は選択しないようである。最初は選択していても、いつの間にか専門作物系に転換している。


○○様


 がんばっておられる様子がブログからよくわかります。就農1年めなのに、稲も作っているんですね。


 画像の生姜がとてもおいしそうでした。ボクは生姜は作ったことがありません。生姜と似ているわけではありませんが、ミョウガ、ニンニク、青シソ、ラッキョは作っています。こういう個性的な野菜はワンパックのアクセントになります。特に青シソとラッキョ(ラッキョは自給用のみ)は自分の好物です。


 ダイコンの「ずらし蒔き」は大変だと思います。研修先でもずらし蒔きをされていたのでしょうか。秋冬作のアブラナ科野菜は1日でも遅い方がそれだけ害虫の被害が少ないように思います。ダイコンの種蒔きの最適期幅は3~4日間しかないと思います。それより早く種を蒔くと害虫が多いし、それより遅いと収穫期がかなり遅れます。早蒔きして害虫が発生すると、ずらし蒔きした後作に次々に害虫が移動してくると思います。


 早蒔きするなら、最適期より1週間ほど前が限度と思います。そして、その時に「捨て作り」と考えて5倍くらい厚蒔きにして、その年の害虫の発生状況を確認(おびき出し作戦)し、集まってきた害虫(飛んでくる虫はどうしようもありませんが)を、湯をかけて殺したり(大きなハガマなどで湯を沸かす)、火炎放射器(あるいは枯れ草などをその上で燃やす)などで焼き殺して、初期の密度の低い状態の時にやっつけるとよいらしいです。手取り(手で取ること)は大変だと思います。(1)最適期より1週間ほど前に (2)捨て作りで (3)厚蒔き、もしくはアブラナ科野菜を誰かにもらって、おびき出し作戦をして(4)湯あるいは火でやっつける という方法は効果があるようです。


 害虫は秋に何回も何回も繁殖を繰り返すようなので、いったん被害が出てそれを放置しておくと、後作だけではなく、その周辺で越冬して翌年も同じ場所で被害を出すようです。


 秋冬作の野菜でずらし蒔きするのは、自分の場合はホウレンソウとシュンギクだけです。寒くなっても成長が旺盛で、成長のピークが過ぎてしまい、収穫適期幅が短いので、ずらし蒔きしていますが、他の作物は、その作物の最適期の最後の日に1回だけ蒔くようにしています。1日でも遅い方が害虫が少なくなるだろうし、秋冬野菜は霜に何回かあたらないとおいしくならないし、収穫期が厳寒期に入るので、成長もごくゆっくりになり、2~3ヶ月、田んぼに置いておける。


 レタスやキャベツやハクサイは、早生品種と晩生品種を同一日に蒔いて(1回で終わるから)収穫期をずらすようにしています。一般に、晩生品種の方がおいしく、田んぼに長くおいておけますが、逆に害虫は早生品種の方が免れることが多いです。レタスは虫が来ないので関係ないですが、ハクサイの早生品種は一気に結球してくるので、中に虫が入り込んでいくことは少ないが、晩生品種は結球がゆっくりなので、その間に中心部の方まで害虫が入り込む危険性があります。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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