リンクさせてもらっている「38歳からの百姓志願」の藤田さんも、藤田さんがリンクしている「くらぶち日記」の方も、どちらの方も就農2年目であるが、二人とも技術力がすごい。ブログの画像をみればその農業者の大体のことは伝わってくる。自分は18年目であるが、2年目の彼らの技術力には到底及ばない。というか、自分には今からでも真似ができない。
人は誰でも自分がイメージできた農業しか、田んぼに表現できないのではないかと思う。そして、その人の農業人生のほとんどが、スタート時点の2~4年のうちに表現されてしまうと思う。
自分の場合もスタート時点の2~4年の間に、現在やっていることの8割ほどは田んぼに出尽くしていた。逆に言えば、その状態から、技術的にはほとんど進歩していないと言える。
スタートする前から、毎年いろんな方の田んぼを見せてもらってきたが、真似をする能力が自分に備わっていなかった。真似はできなかったが、転身した農業には心を洗われるような気がして、夢中になってやってきた。スタート時点の2~3年の我流が、自分の農業技術の大半だったように思う。悲しいくらい、あれから進歩していない。
それぞれの農業人生が大きくても小さくても、稼げても稼げなくても、それぞれの農業をしていくしか、仕方がないのではなかろうか。
ハーブは12種類だけ作れば、注文の95%は賄えると思う。12種類でも、野菜と両方なので、なかなか手がまわらず、いつもハーブが草山になる。黒マルチをしていても、通路の草がハーブに覆いかぶさってくる。
ハーブティ用ハーブ3種類
レモンバーム・・・12株ほどしか作っていない。いくらでも伸びる。伸びすぎたら、根元から刈り取って捨てれば、夏場なら1ヶ月ほどで再生する。収穫期5月上旬~11月中旬
レモンバーベナ・・・11月上旬か、3月春分の日頃に株分けするか、6月に挿し木をして増やす。毎年、株を更新した方が状態がよい。収穫期5月下旬~11月中旬
レモングラス・・・4月に40株ほどに株分けしたのに、活着したのは、たった4株。レモングラスは高温性なので、5月末頃に株分けした方がよかったかも知れない。収穫期6月中旬~11月中旬。当地では株の冬越しが難しい。
個人の顧客には、ハーブティ用ハーブを2~3種類入れてあげると喜ばれる。雑草みたいなものなので、各6~8株作っておけば春、夏、秋と収穫が連続的に続くので、とても重宝。
ハーブティ用、料理用、兼用ハーブ3種類
コモンタイム・・・タイムは、コモンタイムとレモンタイムの2種類作っている。タイムも毎年株分けして更新した方がいいと思う。状態が悪くなったら、根元から切り戻しておけば、1~2ヶ月ほどでまたフレッシュな状態で収穫できる。常緑草であり、収穫期間は1年中であるが、冬期間はあまり伸びない。
左からスペアミント、ブラックミント、アップルミント・・・スペアミントの注文が最も多く、これがメイン。アップルミントは捨てていたのが畔岸で根付き、以後畔岸で育てている。葉が大きくなったら商品価値がないので、定期的に草刈機で根元から刈り飛ばしておけば、1ヶ月ほどでまた収穫できるサイズになる。常緑草であるが、霜に弱いので、冬期間は薄い毛布のようなべた掛け資材で覆う。
セイジ・・・少ししか作っていないのに、ハーブ全般に手が回らず、セイジも草山である。
料理用ハーブ6種類
スイートバジル・・・時に害虫に食害されるが、収穫して捨てれば、すぐにまた、きれいなバジルが収穫できる。収穫期は11月上中旬頃まで。
ローズマリー・・・これも草に覆われている。この場所のローズマリーはかなり大株。4箇所に15本ほどずつ植えている。左は近所の田んぼ。
イタリアンパセリ・・・春は5月上旬頃に定植しているが、春作に病気等が多かった場合は秋にもう一度定植している。これは、仮植していた春の苗の残りを定植した。
ロケット・・・秋冬作でしか作っていない。ロケットは地床育苗。地床で問題ないものはすべて地床で苗作りをし、地床よりポット育苗の方がいいものはポット育苗にしている。
ディル・・・秋冬作でしか作っていない。育苗→定植にすると、どうも移植に弱い。できれば直蒔きして育てた方がよいと思う。これは2回めの育苗。1回めの定植は高温で2割ほどしか育っていない。
チャービル・・・秋冬作でしか作っていない。画像がないのは、育苗で失敗したから。順次3回まいたが、全て失敗。チャービルはどうも発芽が難しい。市販にはあまり売ってなく、タキイの通信販売では届くまでに期間がかかり、もう時期的に蒔き直しは無理。結構注文の多いハーブだが、仕方がない。
道を開いてくれます→

