(1)学校を卒業して就職する頃
(2)30代の半ば頃
(3)40代の末頃
の3地点である。
(1)の学校を卒業して初めて就職する時の就職先は、よっぽど腰をすえてかかる必要があると思う。自分の場合はその段階ですでに落伍していた。
(2)は、卒業して15年、第2の人生が始まると言われる時期であるが、フリーターさん、転職を繰り返している人、現在無職の人にとって、最も大事だと思えるのが、この年回りである。(1)の人生に失敗していても、(2)がうまくスタートできれば、十分に取り戻せる。でも(2)のスタートは、実際は(1)の延長線上にあるので、(1)の生き方が(2)の選択に大変重要な意味を持つと思う。
(3)は、最後の転身ができる時である。サラリーマンでは(2)が最後の転身であり、(3)はありえないと思う。だから(3)があるのは、独立自営業の人である。30代の半ばからまた15年ほどが経過した年齢である。農業者の場合には、農業形態の変更ができる最後の年回りである。40代の末に切り替えることができれば、65才頃まで15年残っている。
自分のように50代の半ばに突入すると、泣いてもわめいても、まもなく職業人生のカウントダウンが始まってしまう。カウントダウンが始まると、現在おかれた状況にしがみついて、職業人生を全うするしかない。
50代に入ってからの、あめんぼ通信に費やした膨大なエネルギーと時間を考えると、もしこれを専門作物の方に費やしていたなら、また人生が変わっていたかもしれないと思う。ただし、専門作物を持つなら、
(1)新たな投資にいくらくらいかかるか
(3)水をどう調達するかの問題
(4)売り先をどうするかの問題
(5)農薬がどれくらい必要になるか
葉タバコ栽培をみてきて・・・→乾燥場という建物の負債だけが残った。
豚を見てきて・・・疾風のごとく集落にやってきて、たった5年ほどの間に疾風のごとく去っていった。後には豚小屋という負債だけが残った。今、我が家では軽四の車庫になっている。
麦をみてきて・・・数年前に補助金が出なくなってから、誰も麦を作らなくなった。
そして現在の稲作をみて・・・あまりに安すぎる。
専門作物を持つには、(1)~(6)のようないろんな問題をクリアする必要があり、子供の頃から集落の農業を見てきていたので、40代の末頃、自分の中で専門作物のイメージが全くわいてこなかった。

実りの秋。当地の稲刈りは10月上中旬頃から始まる。
9月11日(火)に蒔いたダイコンが今日9月14日(金)に芽吹いた。
同じく9月11日に蒔いたカブも今日芽吹いた。ダイコンにもカブにも、ダイコンサルハムシはまだ見えない。密度が高い時は、発芽と同時にやられてしまうが、害虫が見えない理由は、
(1)農薬(オルトラン粒剤)が効いているのかも知れない。
(2)暑さが一段落ついてからの15日以降に出てくる場合が多い。
(3)とにかく、18日(火)までが、第一関門。この4日間をしのいでくれれば、「蒔きなおし」はしなくてすむ。というか、20日以降の蒔きなおしは、時期的に遅すぎる。
シュンギクの2回目、チャービル(ハーブ)の2回目を蒔いた。どちらもこれが最後である。育苗して定植。
チャービルは「グルメのパセリ」と呼ばれる。イタリアンパセリより、葉も香りもより繊細な感じ。
ディルとチャービルは春夏作は作りづらいので、秋冬作だけ作っている。
ダイコン、カブと同じ日に蒔いたロケットも芽吹いた。ハーブは作っていない人も、このロケットだけは作っている人が多い。
理由は、
(1)炒め物
(2)おひたし
(3)生食
という3拍子揃った調理法ができるからである。特に、レタスやキャベツと合わせた生食がお勧め。ごま風味の葉物で、外観はホウレンソウそっくりである。耐寒性もきわめて強い。
ブロッコリーをどこに定植するか迷った。というのは、秋冬野菜は2月末に片付けて耕運するが、このブロッコリーだけは、わき芽が次々に伸びて、3月のお彼岸頃まで食べれるから、2月末に片付けてしまうのはもったいない。加えて、3月下旬は、1年で最も野菜の少ない時期であり、ブロッコリーは貴重な自給用の一品になる。
定植に適当な場所がなく、結局、キャベツの隣に定植した。苗の時は、キャベツとブロッコリーはそっくりである。
レタス2品種。コスレタス(外葉は炒め用、中心部は生食)とチマサンチュ(葉をもいで利用するチシャ)。
レタス、ホウレンソウ、ロケット、シュンギク等に、この黒マルチを利用すると、泥はねがないので、出荷の時に洗う必要がない。これも黒マルチの大きなメリットである。
なお、黒マルチに定植する時は、定植後に、透光率の低い黒の寒冷紗を1週間かぶせて、苗がなえないようにする。10月末の定植でも、寒冷紗は必須である。
来週からサツマイモを出荷する予定である。イノシシにやられませんように・・・。
6時45分のニワトリ。夜分におじゃましました。なお、1月の大寒の頃には、この止まり木ではなく、入り口の左の隅のコーナーで重なり合って寝る。
もうかなり暗いが、この時間帯まで田んぼで農作業をしている。暗くても、水やりくらいはできる。