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あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

楽しく液肥を担ぐ

 昨日の瀬戸内市は34度もあった。今日もそんな暑さだったが、夕方、20分ほど夕立があった。たった20分でも、ざあっと降ったので、ホースで水やりするより何倍もの雨量である。これでまた夕方2時間の水やりが3日ほど助かった。


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 昨日、イタリアンパセリを定植した。ポット育苗でない地床育苗の場合は、根に土がついていないので、定植後は、このように黒い寒冷紗で覆っておかないと、すぐに枯れて(ひなえて)しまう。1週間ほどこうしておく。



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 昨日蒔いたシュンギク。今日は朝から風が強く、日差しが強かったので、蒔いた後のクン炭(焼きすくも)の上から寒冷紗をかぶせた。
 その向こうは、9月28日に仮植えした秋ジャガイモ。10日過ぎたが、まだ芽は出ていない。




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 レタスの地床育苗。。定植は来週後半の予定である。苗は大きい方が植え傷みが少ない。定植後は、イタリアンパセリのように黒い寒冷紗をかぶせて日除けをする。




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 9月に収穫期がやってくるのは、サツマイモとサトイモである。ナンキンとトウガンの在庫も9月で終わり、キュウリとオクラも9月末頃には終わるので、ワンパックの貴重な2種類である。



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 収穫後、すぐにこの場所で野菜とハーブの「仕分け」ができて、とても便利である。物置のそばの竹藪が陰をしてくれるので10時半頃まで太陽光線が当たらない。そして、この竹藪の上の山が陰をして、朝、6時を回ってもまだ田んぼの8割が日陰である。これも、とてもありがたい。太陽が早く当たれば、朝露(あさつゆ)はすぐに溶けるので、収穫も忙しいが、日陰の時間帯が長いと、盛夏でも、そんなにばたばたして収穫する必要がない。逆に冬は、太陽の上ってくる位置が違うので、早くから太陽光線が当たり、朝霜(あさしも)を溶かしてくれる。




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 夕暮れに液肥を担いだ。メタン菌液肥と出会ってから、農業が楽しくなった。


肥料を外から持ち込まない


肥料は自分で作る


肥料にカネを使わない


肥料作りが重労働では続かない


肥料散布が重労働では続かない


メタン菌液肥は半分使ったら、ヌカとナタネカスを補充するだけで、半永久的に使える


メタン菌の種菌の液は、液肥を作っている人にもらって、最初に1回入れるだけである。


野菜の味の多くは「土質」で決まると思うが、「肥料」のウエートも大きいのでは・・・。


メタン菌液肥の原材料は、国産のヌカが主体であり、ナタネカスを少々加える。ヌカが5に対してナタネカス1くらいの割合。


動物性の肥料は、トリ小屋の鶏糞だけであり、ほとんどは植物性の肥料(メタン菌液肥とクン炭)である。


30アールの作付→メタン菌液肥が楽しく担げる限度面積→これくらいの作付量なら2時間~2時間半ですべて収穫できる→毎日の水やりも、これくらいの作付なら、そんなに手間はかからない→井戸水も1日2時間ほどは使えるので、ちょうどよい→30アールほどの田んぼから出る「くず野菜」は30羽ほどのニワトリがきれいに平らげてくれる。つまり、これらはすべて「複合的」に絡み合っている。このうちどれか一つでも限度を超えるものがあると、そこで循環が滞ってしまう。


メタン菌の最適活躍温度は35度。夏場なら、仕込みをして1週間ほどで使える。


11月~翌年3月お彼岸頃までは、メタン菌は活躍しない。


春夏作では、半熟くらいで使わないと間に合わないが、秋冬作では、早めに畝立てをして、液肥を施した後、一雨待つか、あるいは井戸水を散水してから黒マルチをする。10月中下旬の定植(ホウレンソウ、ロケット)でも、9月上旬に黒マルチをしておく。


8月中旬~9月中旬に液肥をどんどん作って施しておかないと、10月に入ると、出来上がりが遅くなる。


肥料は仕込んだら、後は寝て待つ。


水が常時近くにないと使えない。


とても臭いので、住宅地の近くで使ってはいけない。


液肥は雨で流亡しやすいので、黒マルチとのセットと考えた方がよい。


早くあなたの最適肥料を見つけてほしい。


他人の最もいい肥料が、あなたにも最もいい肥料であることは少ない。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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