今年も神楽がやってきた。当集落では、ボクが子供の頃から9月2日と決まっている。
午前中は、各家をまわって、家内安全、火の用心の御払いをしてくれて、その後少し、舞をみせてくれる。午後からは、集落の公会堂で、本格的な舞がある。ボクが子供の頃には、4~5つのテントの店(キャンデー、綿菓子、スルメ、おもちゃ)も並んで、楽しみにしていた。
最近は公会堂へ見に行くことはないが、午前中は家にいて、来られるのを待つ。どこの家でも、お礼を少し包んで玄関先においておく。
国重要無形民族文化財 伊勢大神楽講社 山本勘太夫
三重県 員弁郡 東員町 笹尾西
キャベツ、ブロッコリー(8月14日蒔き)とハクサイ(8月28日蒔き)は、家の門先で育苗をする。田んぼより害虫が少ないからである。ただ、飛んでくる害虫も多いので、害虫避けと日避けに、白い寒冷紗は必須である。
レタス、ハーブ類、シュンギクは田んぼで育苗をする。アブラナ科と違って、これらに害虫はこない。ただし、この時期にはコオロギが出没して何でも食べるので、コオロギ避けと日避けに、白い寒冷紗をかぶせておく必要がある。
育苗の左隣はニンジンであるが、ニンジンのように直に蒔くのは、ダイコン、カブ、インゲンくらいで、その他多くは、育苗して定植する。
ポット育苗→(春のナンキン、キュウリ、エンサイ、ツルムラサキ、オクラ、ニガウリ)
稲の苗箱に種蒔き→ポット鉢上げ→(スイートバジル、イタリアンパセリ)
これは自分がそうしているだけで、それぞれ自分にやりやすい方法でしたらよい。ホウレンソウは通常は直蒔きだが、自分は、上の画像の発砲スチロールの連結ポットで育苗→定植にしている。
今朝、野菜の収穫中にふとみたらイチジクが熟している。今日はまだカラスが来ていないようだった。腹も減っていたので、がつがつ口に入れた。そうしたら、口の中や口の周りがかゆくなった。イチジクを食べるとこういうことがよくある。
本を見たら「イチジクは果実を切ったり、傷をつけたりすると、白い乳液を出すが、この液の中にはフイシンというたんぱく質を分解する酵素が含まれている。収穫の際、この液が指につくとおかされて傷むようになったり、未熟果を食べると口の周りや唇が痒くなったりするのはこの作用によるもので、注意したい」と書いてあった。
カラスに負けまいと、まだあまり熟していない実をたくさん口に入れたせいだろう。
今、外は雨脚の強い雨が降っている。この時期の雨は、一雨ごとに残暑が遠のいていく。そして、こんな強い夕立が1時間も降ってくれれば、3~4日また、水やりをしなくてすむ。そうすれば、夕方の2時間、水やり以外の仕事ができる。
アメショッス(猫ブログ)の銀ちゃん、ラムちゃんを見ていると、猫を飼わなくても、猫を飼っているような疑似体験が楽しめるが、野菜作りもそんな風な疑似体験ができたらいいのにと思う。多分、野菜農家を異次元の世界に住んでいる人みたいに思っている人も多いと思う。
プランターに花を咲かせるのでさえ、次のようなステップを踏む必要がある。
(1)土が身近にないので、土を買ってくる必要がある。
(2)土だけでなく、肥料も買ってくる必要がある。
(3)水やりの世話もかかってくる。
このような理由で、都会のサラリーマンは、趣味で週末に農業をすることは極めて大変であるし、田舎のサラリーマンでも、週末に趣味で家庭菜園をすることは大変なのか、誰もしていない。田舎でも定年後に始めるパターンがほとんどである。
スペシャリスト型の農業ではなく、自分のような家庭菜園型の農業には、取り立てて「技術」と呼べるようなものはないが、それでも、自分でやってみないことには、本を読んだり、学校で学んだり、インターネットで見たりしても、実際の農業はわからない。
このようにして、農業が現実の世界からますます遠い世界のものになっている。あなた作る人、私食べる人、のような分業体制が固まってしまっている。
欧米諸国では、週末には田舎で家庭菜園を楽しむ人が多いと聞くが、なぜ日本では、このような生活環境(住環境)が身近にならないのだろうか。ストレスの多くは土が吸収してくれると思うが、その土が身近に全くないというのが、今の日本の現実である。
猫が飼えない人が猫ブログで疑似体験して楽しめるように、自分のブログで農業の疑似体験をしてもらえるようになるのが理想である。