昼からふら~っと、佐伯町、田土の棚田を写しに行った。家から45分で行ける。田土の棚田はかなり広大な面積の棚田である。麓から徐々に徐々に山の頂上に上がっていく。
田土の棚田から30分ほどで奥塩田の棚田へ行ける。奥塩田の棚田はきれいだが、田土に比べると、かなり小面積である。
奥塩田からの帰り道で、来たコースと違ったコースを通ったら、道沿いに大きな標識があった。読んでみたら、ここは英田町、上山の棚田らしい。確かに棚田であるが、すでに標識に書いているような棚田の面影はなく、棚田の8割以上が、草に覆われていた。標識のそばのベンチに腰掛けていたおばさんは、この地域の人らしく、今から50年ほど前(おばさんがこの地域に嫁いできた当時)は、あの山の頂上まで棚田があったと残念そうに説明してくれた。標識のそばに大きなお宮があり、お宮の境内の中に、画像のような演芸場があり、一昔前はとてもにぎやかだったらしい。遠い昔を思い出すようにして話してくれた。
佐伯町、田土の棚田を、今度は頂上から麓へおりる道すがら、写しながら下った。棚田は季節の変化と共に、四季折々の顔を見せるのだろう。頂上付近の棚田はすでに草に覆われている田んぼが多かった。ほとんどの田んぼは、画像に見られるような大きな石を組み合わせてできていた。こんな大きな石をどこから持ってきたのだろう。
たった1枚の田んぼを作るにも、大きな石垣を組む必要があった、いにしえの人たちのエネルギーはいかほどのものだったろう。