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あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

ニンジンの現在

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 8月19日の日曜日に蒔いたニンジンの今の様子。草は全く生えていなかったのに、たった12日経過しただけで、早くも草がこれだけ伸びた。クン炭(焼きすくも)の列がニンジンだが、よーいドンでスタートしても、草の成長スピードの方が早い。近日中に、ニンジンの近くは手で、少し離れた所は三角鍬で、草削りする必要がある。
 草はタイミングよく処置しないと、後手になると、4倍も5倍も時間がかかる。


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 ニンジンの隣の白い寒冷紗が少し長くなったが、それは、レタス2種類とディル(ハーブ)を蒔きなおしたからである。高温で発芽率が悪かったので、すぐに蒔きなおした。
 
 寒冷紗の手前の方に、昨日、義兄にもらった早生キャベツとブロッコリーを置いている。自分の苗はうまく成長してくれるかどうかわからないので、予備苗としてもらった。

 義兄はすでに、キャベツを1ヘクタール(100アール)植えている。まだこれから晩生品種を30アールほど植える予定らしい。
 義兄から見ると、ボクがやっているのは「ままごと」らしい。自分の場合は、0.5アール(200本ほど)しか定植しないので、130アール÷0.5アール=260倍の面積の定植である。義兄の場合は特別に多い方だと思うが、キャベツやハクサイの産地では、少なくとも50~70アールは植えているらしいので、それでもやはり、自分の100倍の面積の定植である。どこの産地でもすでに農業者は高齢化(産地でも若い後継者はほとんどいない)して、平均年齢は65~70才くらいらしいが、それでもこの規模を平然とこなしている。


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 サツマイモが収穫期になった。例年9月10日頃から掘り始めるが、今年は水不足だったので、ちょっと遅らせて9月中旬以降にしようと思う。電柵をしているのに、バッテリーが切れて電柵が働かずイノシシに入られたが、被害は最小限で収まり、その後は入られていない。
 3分の2は業務用のムラサキ芋である。


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 左の列のサトイモの半分ほどが、かなり日焼けしているが、これは品種の違いによる。品種によってこれだけ、水の要求量が異なる。つまり、青青としている方は、水不足に強かったわけである。来年はこの品種に統一するつもり。




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 この田んぼは、ダイコン、カブの種蒔き、ハクサイ、キャベツの定植予定地である。10日ほど前にすでに液肥を施している。いい雨が降ったので液肥が適度に薄まった。雨が降らない場合や、急ぐ場合は、エンジンポンプで散水をしてから蒔いたり定植したりする。ただ、この田んぼは去年、ダイコンサルハムシという害虫によって、ダイコンとカブが発芽後数日で全滅したので、今年は、どういう農薬をどう使うか思案中。




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 左がツルムラサキ、右がエンサイ。なぜこの2種類は、虫がよりつかないのだろう。草山になった田んぼを耕運すると、蜂の巣をつついたように飛び出してくるバッタやコオロギも見向きもしない。
どこがおいしくないんだろう
どこが嫌いなんだろう
 害虫忌避作物と言える。アブラナ科野菜にこの2種類のエキスを少し注入してもらいたい。

 ワンパックを送る場合でも、この2種類は、箱の上部をちょうどうまく埋めてくれる。この2種類の他に、青シソとハーブティ用ハーブ3種類が、箱の上部の隙間を埋めてくれる。つまり、箱の底に、トウガン、ナンキン、タマネギ、ジャガイモ。その上に、キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラ、ニガウリ。その上に、ツルムラサキ、エンサイ、青シソ、ハーブティ用ハーブ3種類である。

 
5月連休に種を蒔くと、6下旬から収穫が始まり、7月、8月、9月、10月、そして、11月の壁を越えて、「葉つきダイコン」、「葉つきカブ」にバトンリレーするまで、ワンパックを支え続けてくれる。
 摘んでも摘んでも、摘めば摘むほど、わき芽が伸びて、それだけ収穫量も増える。栄養価も高く、まさに、全国のワンパック農業者を支え続けているであろう驚嘆的野菜。



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 ナスビの花とナスビ。今、最も役立っている野菜。


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 ピーマンの花。同じナス科でも、ピーマンはナスビに比べて「根張り」が浅い。今年の暑さがこたえたのか、すでに6本が青枯病にやられて、残るは16本。ナスビは44本定植した全てが元気。




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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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