あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ワンパックの年収

8月下旬のワンパック

タマネギ・・・・・250円→5月末収穫の在庫品
ジャガイモ・・・・200円→6月中旬収穫の在庫品

キュウリ・・・・・100円→少ししか収穫できなかった
ナスビ・・・・・・・500円→多く収穫できたから×2倍出し
ピーマン・・・・・200円
オクラ・・・・・・・150円→多く収穫できれば×2倍出し

ナンキン・・・・・250円→7月下旬収穫の在庫品
トウガン・・・・・300円→8月中旬収穫の在庫品
ニガウリ・・・・・100円→少ししか収穫できなかった

エンサイ・・・・150円→確実に計算できる葉野菜
ツルムラサキ・200円→確実に計算できる葉野菜

サービス品→青シソ、ニンニク、ハーブティ用3種類

合計2400円、送料800円、総合計3200円

 上記の品目をちょっと見てもらったらわかるように、7月、8月、9月のワンパックは、キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラの4種類さえ失敗しなければ、ワンパックを組むのは案外簡単である。ナスビは7月下旬~8月下旬の1ヶ月休ませれば害虫は問題ないし、他の3種類はたいてい失敗しない。


 でもこれを、月、水、金と常時7パック送り続けるのは簡単ではない。タマネギ、ジャガイモ、ナンキン、トウガンの在庫野菜もたくさんかかえておく必要がある。

7パック×月、水、金の3回=1週間に約20パック

20パック×4週=1月間に80パック

80パック×10ヶ月間送付=800パック

ワンパックの平均価格を3000円とすると、その内の野菜代は
3000円-800円(送料)=2200円。 

800パック×2200円=176万円(年間の野菜総売上金額)

176万円-70万(年間総経費)=106万円。

 しかし手取り100万の大台に乗せようとすると、かなり至難である。理由は、

(1)ワンパックの始まる5月と、ワンパックの終わる翌年2月は、どちらの月も、野菜の種類がそろわない。必然的にワンパックの価格が下がる。もしくは、送るパック数を少なくして対処する。

(2)5月、2月以外の月でも、特定の野菜に失敗すれば、その分、ワンパックの価格は下がる。他の野菜を×2倍で対応するにも限度があるし、他の野菜に負担がかかる。

(3)その年の途中で顧客との取引が終われば、その分、送付パック数は少なくなる。


 
 対応策は、ワンパック価格の上限を3200円と考えると、

(1)野菜の単価をすべて、少しずつ値上げする。そして、ワンパックの価格は上げずに、種類を少し減らす。

(2)ワンパックの野菜の平均単価を2200円でなく2400円に常時もっていくようにする。

(3)送るワンパックの数を1回平均7パックでなく、1回平均8パックにする。


 
 その他、ワンパック野菜の問題点として、

(1)キュウリ、ナスビ、ピーマン、オクラの4作物に関しては、その日の出荷軒数にかかわらず、収穫適期に達していれば全て収穫する必要がある。つまり収穫ロスがでやすい。


(2)例えばレタスなど、少し不結球の時から出し始め、少し過熟気味になっても、出荷せざるを得ない。


(3)タマネギに関しては、保存中にかなりの腐敗球が出る。


(4)ナンキンも保存中に何割か腐敗する。


(5)7月には出荷できたニンジンが、8月は高温障害が出て出荷できなくなる。


(6)12月には出荷できたハクサイやシュンギクが、霜で傷んで、1月中旬を過ぎると出荷できなくなることがある。


(7)10月はおいしいサトイモだったのに、いらぬ水分を吸ったり、寒さにあたったりして、1月頃には、かなり味が落ちる。


(8)緑がきれいだったネギが、年が明けて大寒を過ぎる頃になると、寒さで茶枯れした部分が多くなる。出荷の時にその部分を取り除く手間がかなりかかってくるようになる。


(9)年が明けると、ダイコンとカブは寒さ避けに、土中に埋め戻すという一手間がかかるし、カブは埋め戻すと二次成長を始めることがある。


 市場出荷においても、寸法、重量、外観という高いハードルをクリアする必要があり、規格外品(ロス)がたくさん出るだろうが、ワンパックでもかなりロスが出てしまう。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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