あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ

輪廻(循環)の思想

 今日は書くことが、取り立てて思い浮かばないなあという日もある。でも夕食が終わると半ば習慣的にパソコンの前に座る。好きなブログを2~3つ見てから、自分のブログに向かう。各ジャンルの上位ブログの人はたいてい毎日のように更新している。
 
 自分も、何も思い浮かばなくても、何か書こうと思う。その時に思い浮かべることは3度の食事のこと。食事は欠かすことはない。あっさりした物が食べたい日もあるし、ソーメンが食べたいこともある。作文もそんな感じである。


 

20070801194614.jpg     20070801194633.jpg  

  
出荷の行き帰りに道路から見えるイチジク。イチジク全体を網で囲い、2本の太い幹を左右に伸ばし、それから出る枝を整然と上に伸ばしている。このような整枝というか誘引ができないと、出荷できるような果樹は作れない。
 
 自分はどうしても、このような作り方ができない。果樹でも野菜でも何でもだが、きちんとしたものを大量に出荷しようと思えば、ある程度は生産作物をしぼり、きちんとした肥料構成、最低限の農薬、草管理、水管理、整枝、誘引、支柱、摘果などを行う必要がある。自分は農業の分野でこれができない。だからスペシャリスト的な専門作物が持てない。性格的なものかもしれないが、明らかにこういう能力に欠けている。農業の分野で自分が稼げる領域は少ない。その少ない稼げる領域が「ワンパック宅配」だった。収入になるならないにかかわらず、他の農業分野に進出できる能力がないなら、現在のワンパックを続けざるをえない。


 農業に年齢はあまり関係ないようである。定年後に始めても、できる人は2~3年のうちに、特定の農作物のスペシャリストになっている。こういう人から比べると、自分の農業はあきれるくらいの「放任栽培」である。放任でもそれなりにできるのが野菜である。作物への対処法が、自分はこういう接し方しかできなかった。



20070801194714.jpg       20070801194802.jpg
  
20070801194819.jpg       20070801194853.jpg
  
 止まり木に止まったニワトリを見るのもかわいい。飛びかかってくるオンドリも、夜は目が見えなくなるから、近づいても何もしない。くっつくと暑そうだが、こうやってくっついて寝るのが防御本能なのかも知れない。真冬になると、この止まり木から降りて、入り口の左の隅で、だんご状態になって寝る。冬はそうやって寒さから身を守る。冬だからといって、鶏舎を防寒することはなく、春夏秋冬、全く同じ仕様である。ただ、ニワトリは冬の寒さより夏の暑さに弱いようである。人間なら夏は氷のような物が欲しいが、ニワトリも夏は、スイカ、キュウリ、トウガンのような水っぽいものを好む。トウガンはニワトリのためにも作っている。

 今の時期だと7時10分頃から止まり木に上がり始め、7時25分頃には、全部上がる。この状態で、夜が白々と明ける頃までの9時間を過ごす。

 2日間も家は空けずらいが、ニワトリの世話を負担に感じたことはほとんどない。30羽ほどなら、ほとんど手間はかからない。1日1回水を入れ替え、コゴメを鶏舎内にばらまき、野菜くずや雑草を投げ込んで、卵を回収するだけだから。

 カキガラのようなものはあえてやらなくても、青菜から鉄分をとるのか、卵の殻は十分固い。

 ニワトリの最大の長所は、畑から出たくず野菜を全て平らげてくれることである。自分の場合は、たいていの野菜は出荷してしまうし、出荷しずらかった野菜は食べ量にまわすので、それほどくず野菜は出ないが、ジャガイモのくずとか、未熟ナンキンとか、ナスビの虫食いとか、ダイコンやカブ、ハクサイやキャベツの外観不良分など、一定量は出てくる。それらを田んぼにころがしておくのではなく、ニワトリに食べて頂く。放任栽培といえども、自分なりに丹精を込めて育てた野菜だから、どんな些細な野菜でも無駄にしたくない。

 45年ほど前までは、家の軒先のような場所で10~20羽が飼われていて、卵と肉を供給していた。分業とか効率とか大量生産とかの資本主義の論理が人間の生活様式を変えてしまったが、

 う産業廃棄物

 便利なポリ、ビニール、黒マルチの大量生産産業廃棄物

という、従来の(45年前の)、最後は土に戻していくという循環のサイクルを壊してしまったのも、科学文明である。そして、45年前までは、最も神聖で、美しい大地だったのに、45年後の現在は、不潔で汚い物になっている。除草剤や農薬や化学肥料で荒れた土地、抗生物質や抗菌剤を大量に使用した密飼いの動物糞の捨て場が、現在の大地である。田んぼはこのようなゴミ捨て場ではないし、化学資材を多投する場所ではない。大地を通してリサイクルするという考えが必要であるが、それは現在の文明と「対立」するものである。

 人間の死体でさえ産業廃棄物扱いである。45年前までは、多くは土葬だった。人間は死ぬと大地に戻り、その大地からまた新しい命が芽生えてくるという輪廻(循環)の思想だったが、現在は火葬なので、大地に戻ることはなく、人間の魂は帰る場所を失って空中をさまよい、お骨というガラクタだけが残る。こんなガラクタを収めるために200~300万もする先祖墓なるものも必要とされる。
 先祖墓を立てない「個人の自由」もない。集落の45軒のうち44軒までが先祖墓を立てているのに、たった1軒、それは個人の自由だからといって、更地に木の棒などを立てて供養するのも、なみなみならぬ勇気とエネルギーと自身の哲学がいると思う。たいていはそんなことに戦うことに疲れ果てて、あるいは元からそんなことなど頭に浮かべることなく、先祖墓が立てられるのである。我が家は父が立てていた。だから助かった。立ててなかったら、父の残したほんの少しの財産の中から先祖墓を立てざるえなかっただろう。

 とにかく、大多数が右を向いている時に、自分1人左を向くのは大変なエネルギーがいる。環境問題でもそうだと思う。そして自分の場合、経済の前では環境意識など吹っ飛んで、目先の生活に追われてしまう。



20070801194906.jpg

 夕方、田んぼから帰る時に、電柵の出力を確認して帰った。昨晩また、近所のサツマイモ畑にイノシシが侵入し全滅した。
 去年イノシシにやられた3軒は、今年からは家の近くで作るようになったが、去年被害を免れた1軒だけが近くで作っていて被害にあった。2日ほど前に、イノシシに入られたと話していたが、柵をするのは誰でも、とても面倒なものである。やられてから、もう1日早く囲いをしておけばよかったと思う。


あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking
スポンサーサイト
このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://terayama.blog57.fc2.com/tb.php/367-9027d921
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
このページのトップへ

FC2Ad

プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

QRコード

QRコード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。