あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ワンパックの将来性

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  いじめられニワトリが3羽に増えた。巣箱に入っている3羽がそうである。この巣箱の中か、止まり木、もしくは巣箱の上で1日の大半を過ごしている。下(地面)に降りると、他のニワトリに頭の周辺を突付かれる。凶暴な同類を怖がって、エサやりに入っても、降りてこないことが多い。巣箱の上の端と端にコゴメを置いて、2羽はその上で食べさせ、一羽は止まり木の上で、手にエサ入れの容器を持って食べさせている。未熟ナンキンも1個、巣箱の上において、いつでも食べれるようにしている。水はいつ飲んでいるのだろうか。一羽は、他のニワトリがエサに夢中になっている時に、ドサクサにまぎれて下に降りて水を飲んでいるが、他の2羽はいつ飲んでいるのかわからない。もちろん3羽ともタマゴは産んでいない。いじめられだすと、エサを食べる量はかなり減るし、青菜も食べるチャンスがほとんどないし、水もいつ飲んでいるのかわからないくらいだから、タマゴなど産めない。

 
 何でニワトリは同類に対してこんなに凶暴なのだろう。オンドリ同士は必ず決闘をするし、メンドリは群から外れたニワトリを徹底して突付く。止まり木に飛び上がって逃げる体力を失なったら、地面で突付き殺される。


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 1日中巣箱に退避して、他のニワトリが産んだタマゴを腹の下に入れて温めている。今回は1羽がたまたま空いている部屋に入ったが、ニワトリはニワトリが入っている巣箱に入りたがるので、他のニワトリのじゃまにはならないし、巣箱の中では突付かれないようである。



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 青菜は毎日欠かさず、かなりの量を与えている。タマゴの栄養価は、青菜をたらふく食べているかどうかだと思う。

 99.9%はケージ飼いのニワトリであり、青菜を知らずに生涯を終える。もちろん太陽も知らない。だれもがそんなタマゴを食べている。
 
 トリ小屋の前に「オオタデ」という花を植えている。こぼれ種でいくらでも生えてくるので、それを定植している。1ヶ月以上にわたって花が楽しめる。

 トリ小屋の下の田んぼにはお盆にお墓に供える花と言われている「ミソハギ」を植えている。


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 ツルムラサキには害虫も病気もほとんどこない。他に

ピーマン

オクラ

ハヤトウリ

レタス

ニガウリ

サトイモ

ヤーコン

サツマイモ

エンサイ

青シソ

インゲン

ニンジン

ニンニク

ミョウガ

シュンギク

ホウレンソウ

も、害虫や病気で困ったことはない。

困るのは、

ジャガイモ

タマネギ

ナンキン

アブラナ科野菜

であり、

ナスビは害虫が大発生しても、秋ナスが成り始める頃には、害虫の影も形もなくなるので、別に困っていない。




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 ナンキンの田んぼの半分は遊ばせていたが、その部分にこんな雑草が生い茂った。ナンキンを定植した4月末頃にはまだ更地同然だったので、3ヶ月で麦ほどの背丈になった。雑草というより、よい「緑肥」である。
 
 しょっちゅう見かける雑草なのに、この雑草の名前を知らない。



ワンパックの将来性


 ワンパックをしている人は個人客への宅配が主体なので、個人客用のワンパックについて考えてみた。

 
 ワンパック送料込みで平均価格が3200円とすると、その内、送料と箱代で800円(お客様負担)ほどかかるので、自分の取り分は3200円-800円=2400円である。つまり、ワンパックに2400円分の野菜を入れるわけである。

タマネギ          250円

ジャガイモ         200円

キュウリ   2単位   400円

ピーマン   1単位半  300円

オクラ    2単位    300円

ニンジン   1単位   150円

ナンキン          250円

エンサイ          150円

ツルムラサキ       200円

ミョウガ           200円


 以上で2400円となるが、他にサービス品として、青シソ、ニンニク1個、虫食いナスビ、ハーブティ用ハーブ3種類を入れた(7月23日出荷分)。


 2400円分の野菜を入れようと思うと、かなり入れる必要がある。逆に、スーパーで2400円分の野菜を買おうと思えば、どれだけ買えるか考えてみるとよい。


 そして、これが7軒分なら、×7倍の野菜、8軒分なら、×8倍の野菜の量を収穫する必要がある。
 
 
 仮に7軒分としても、相当の量の野菜が必要である。金額的には、自分の取り分2400円
×7軒=16800円。月、水、金の出荷とすると16800円×3回=50400円。1ヶ月は4週だから、50400円×4週=201600円。
 
 
 3月、4月は野菜の端境期だから出荷できないとすると10ヶ月送付だから、201600円
×10ヶ月=2016000円。
 
 
 この金額から、経費の年間合計額(農具消耗品費、種苗費、ガソリン代、減価償却費等の合計金額が年間で60~70万円かかる)を差し引くと、2016000円-700000=1316000円という金額になる。でもこれは単なる計算上の金額であり、


(1)災害や病虫害で野菜ができなかったり


(2)顧客がワンパックを止められたり


(3)農具の修繕費や害獣防御の電柵代等の特別の支出があったり

 等が発生するので、計算上の金額の7掛けほどの収入と見ておいた方がよい。つまり1316000円×7割=921200円。

 ワンパック宅配では、手取り100万にするのは難しい。


 
 
1回の出荷で7パックを送ると言うことは、月、水、金の週3回出荷で1週間に21パック。1ヶ月は4週だから21パック×4週=84パックということになる。月に2回送付(隔週)とすると、顧客が42軒ないと、1回につき7パックは送れない。

 
 一口に42軒といっても、これはかなり重い数字である。常時42軒ほどをキープしておくことは、実際問題として大変なことである。

  
 現在の自分はすでに個人客は10軒ほどである。最盛期には40軒を超えていた時期もあるが、たいていは35軒ほどで推移していた。30軒を下回るようになると、営業のことばかりを考えるようになる。「個人客は安定して買い続けてはくれない」という思いが、野菜以外のハーブ等の試作につながった。早晩、
野菜のワンパックだけでは顧客が減ってしまうと言うことを痛感したからである。
 個人の家庭の場合、5年、10年という単位で、子供の大学進学、もしくは家から出て独立、配偶者の単身赴任等もあって、ワンパックの継続が危機的になる状況に遭遇する。



 野菜のワンパック宅配型の農業形態を考えているなら、この厳然たる「経済の現実」と「顧客の現実」をよく踏まえておいてください。顧客が減れば、営業をして、また顧客を増やす努力をする必要がある。会員獲得の営業は難しい。自分の場合もほとんど口コミの紹介だった。しかし、もっと激しい現実は、継続して買い続けてもらうことは、会員獲得以上に至難だという現実である。


(1)大半は無農薬なので、作る上でも難易度があり、


(2)顧客は全く安定せず、


(3)新たに顧客を獲得するのも難しいので、


 ワンパック宅配型農業形態に未来は見えてこない。


 同じ直販でも、


(1)ルートで軽四引き売り


(2)朝市や道の駅での販売

(3)イチゴやトマトやブドウでは、自宅前、もしくはスーパーの前の広場を借りての直接販売

 
 に活路を見出している人もいる。同じ直販でもワンパック宅配の場合は「安全性」を要求されるが、このような直販では、「安全性」の有無は関係なく、「おいしさ」、「見た目」の比重が高いと思う。

 


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コメント

エンサイはどのようになったらどの様に収獲し、どのようにして食べたらいいのでしょうか?お教え願います。

  • 2007/07/27(金) 09:11:25 |
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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