あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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避けて通れない4種類の農具

 年に2回、クボタの営農情報誌が送られてくる。農機具をお世話になっている店の紹介で送られてくるようになったと思うが、ボクに送ってきても、送料と冊子代が無駄になる。機械を買おうにも買う資金がないし、機械は苦手だから、とにかく機械を使うような農業は避けている。でも、どうしても避けて通れない機械がある。それは

(1)乗用トラクタ

(2)管理機(ミニトラクタ)

(3)エンジンポンプ(井戸水をポンプアップ)

(4)草刈機

 の4種類である。乗用トラクタは父が買っていた。管理機とエンジンポンプと草刈機の3点だけ自分が買った。管理機とエンジンポンプと草刈機はそれぞれ10万以下で買える。だから買うことができた。

 
 乗用トラクタは、
壊れたらもう買えない。中古でも20~30万はするので買う余力はない。乗用トラクタはオイル交換さえきちんとやっておけば、大きな故障はないようである。オイル交換もトラクタの爪の交換も自分ではできず、農機具店にしてもらっている。

 
 こんな調子だから、とにかく、農機具を買えば、その後の修理とか点検代が高くつく。だから、努めて機械類を使わない農業をしている。乗用トラクタもあまり乗らない。4年に1度くらいのオイル交換で十分なくらいの時間数(走行距離数)しか乗っていない。

 
 管理機はほとんど壊れない。これもオイル交換さえ忘れずにしておけばよいようである。こっちのオイル交換は親しい人にしてもらっている。

 
 エンジンポンプは2度買い替えるはめになった。1度はオイル交換の忘れで、もう1度は冬にポンプの水抜きを忘れて水が凍って壊れた。

 
 草刈機は利用頻度が多いので2台目である。1台目は父が買っていたので、自分が買ったのは初めてである。

 
 これに加えてチェーンソーを持っていたが、チェーンソーの刃が、何回教えてもらっても研げないので、結局チェーンソーは近所の親しい人に使ってもらうことにした。持っていても仕方がないから。

 
 機械(道具)に関してはこういう状態だから、とにかく機械を使わない農業をしている。でも上記4種類だけはどうしても必要である。だから、稲作などはとてもできない。

 
 管理機もエンジンポンプも草刈機も保管する時に、ほとんど場所をとらない。乗用トラクタだけは軽四の駐車場くらいのスペースが必要である。

 
 機械類はこの4種類だけだから、突然農業を止めても惜しいと思えるような機械は何一つない。乗用トラクタは自分が買ったものではないし、管理機はすでに17年も使っている。

 

 今止めるとちょっと惜しいかなと思えるものは、機械ではなく、トリ小屋と物置である。この二つは同時に建てたが、合わせて41万円だった。まだ築16年と2ヶ月である。後少なくとも15年くらいは使わないと元が取れない。

 
 元は取れていないのに、屋根のトタンが錆びて(腐って)、トリ小屋も物置も何箇所か雨漏りがしている。だから屋根の波トタンの交換をする必要にせまられている。大工さんにしてもらう予定だが、合わせて10万円近い新たな投資になるかもしれない。


 他に井戸がある。農業用軽四も買っている。こう見てくると、農業を始めてから、かなりの投資をしている。農業にほとんど投資していないと思える自分でも、かなりの投資である。

 
 農業用軽四はすでに2台目である。1台目は16年乗り、2台目は去年の5月に新車を買った。

 
 井戸は平成10年10月に27万円かかっているので、まだ9年しか使っていない。今止めると大損。年間平均3万円も井戸の水代にかかっていることになる。しかも、この井戸の上に小屋があった。誰かが井戸に落ちたらいけないと思い、井戸の上に小屋を作ってもらったが、これがちょうど10万円かかった。しかしこの小屋は3年前の平成16年10月20日にやってきた台風23号によって、跡形もなく吹き飛んでしまった。残骸を探して歩いたら、大きな残骸が100メートルも先にあった。

 
 つまり、井戸と井戸の小屋を併せると37万かかっている。9年間で割ると、年間4万円余りも井戸の水代がかかっていることになる。

 
 農業に投資していないどころか、計算上はかなり投資している。でも必要最低限の投資だった。だから農業はしない方がよい。こういう必要最低限の投資が次から次へと出てくるからである。

 
 とにかく今止めてしまうと、到底、元は取り返せない。


 よくもまあ、年数や金額まで事細かに覚えていると思われたら、それは青色申告決算書の減価償却費の内訳に書いてあるからです。農業を始める前はこういう仕事をしていたので、決算書や申告書を書くのに時間はあまりかからない。不得意なことばっかりの中で、数少ない苦にならないことの一つである。百姓には百種類の仕事があるから百姓と言われるが、1年に1度だけ案外と役に立っている。

 
 
 10年前、ここら一帯の田んぼで、一人の男が百姓をしていた。

 

 今は荒れ果てて、見る影もないが、その当時はまだ田んぼに竹など生えていなかった。

 

 カネにもならんのに、よう呑気に20年もその上も百姓がやれたもんじゃ・・・。

 

 あの家にゃあ、女が外に稼ぎにいっとったから、せえで百姓がやれたんじゃ。外に稼ぎにいっとらなんだら、百姓じゃあ食えん。

 

 米も野菜も10年ほど前に、どこの家にも止めてしもうたんじゃ。

 

 それからまた10年が過ぎた・・・。



 何も食うもんがねえ。どこにも売っとらん。野菜も米も作らにゃあおえん。


 
 イノシシやシカを捕まえて肉にありつかにゃあおえん。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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