あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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オンドリの変化

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 6月に入った頃から、オンドリの様子がちょっと変わってきた。オンドリ同士は激しく決闘をしたが、ボクに対してはどちらもやさしいオンドリだった。ところが、3月21日の決闘で、立場が180度逆転し、結局、負けたオンドリを追い出すことにつながり、ハーレムを築いてからは、何か、微妙に以前とは違ってきたなあと感じていた。それでも2ヶ月が過ぎた5月下旬頃までは、様子に大きな違いはなかった。でも、こころなしか、自分に向かってきていることは感じていた。だから、油断してはいけないと思い始めていた。


 
 小さい時から「エサやりのつど羽にさわる」と言うスキンシップをとり、2羽のオンドリには、強い方にも弱い方にもわけへだてなく接してきたが、1羽になってから、少し変わってきたようだ。とうとう昨日、初めての決闘になってしまった。足を突付かれて、それが痛かったので、ちょっと蹴っ飛ばしたら、羽を逆立てて向かってきた。ここでもう一回蹴っ飛ばしたらいけないと、足を棒のようにして動かさなかったら、オンドリの方も怒りが納まったらしく、離れていった。

 
 「蹴っ飛ばす、怒らす、蹴っ飛ばす、怒らすの悪循環」をオンドリが覚えてしまったらいけないと思い、努めて、オンドリの矛先が自分の足に向かないようにした。

 
 でも、始めてオンドリを蹴っ飛ばしてしまった、その前に、何回も「伏線」があった。ここ1週間ほど、デジカメを持ってトリ小屋に入ると、それが気に入らないらしく、いつの間にか自分の足元に近づいて突付くのである。メンドリに突付かれても全然痛くないし、メンドリは攻撃的に突付くのではなく、食べれる物かどうか突付いて確認するという感じであるのに対して、オンドリは、明らかに強く突付くのである。少々痛いのはいいが、農作業ズボンが破れたのではないかと思えるくらい突付くのである。そんなことが何回か続いて、とうとう「蹴っ飛ばし」が出てしまったのである。

 
 相手はニワトリなのに、本気で怒っても仕方がない。先代、先先代のニワトリのように、オンドリと敵対的になってはいけないと思った。今回はヒヨコ時代から「スキンシップ作戦」をして、それが功を奏したかに見えたのに、今になって、それを覆すようなことをしてはいけないと、少しまた冷静になった。
 自分は冷静になったのに、オンドリが、強気になったと言うか、トリ小屋にボクが入ることに排他的になってきた。エサを持ってはいる時は、そんなそぶりは全くないのに、エサでなくデジカメの時には、表す態度が何か違うのである。


 オンドリの様子が急に変わったのではなく、少しずつ変わってきた。自分にもそれがわかったから、油断はできないと感じていた。だから、
(1)オンドリが向かってくる方向に歩を進めない。
(2)オンドリと同じ目線で足を動かさない。
(3)むやみに羽に触れない。
 
 
 以前はスキンシップのつもりで、羽にしばしばさわっていたが、決闘で勝ってからは、触れられるのを嫌うようなそぶりを見せていた。そして、尻尾をつかんだりすると、向かってくるような仕草を見せ始めた。こういうことが積み重なって、油断するとやられると意識し始めていた。決闘で勝つ以前の負けていた時は、ボクに頼るような仕草をたびたび見せていたのに、大きな変化である。決闘で、それまでの立場が逆転したことが、変化をもたらしたようだ。

 
 勝ってしばらくは、交尾活動がすさまじかったのも印象的だった。いままではゆずっていたが、これからは全部俺がというように誇示しているように見えた。勝って数日は「荒ぶるオンドリ」といった風情でとても殺気立って興奮して見えた。負けたオンドリは、その後一度も鶏舎の地面に降り立つことはなかった。エサを持って入っても巣箱の上から降りようとしなかった。地面に下りるのは、巣箱の上に勝ったニワトリが上がってきた時だった。その時はすぐに止まり木に逃げ、追われると今度は地面に下りて逃げ、また追われると、止まり木に飛び上がるという状態だった。
 それまで1年3ヶ月ほど負けていた怨念でもあるかのように、執拗に攻め立てるのだった。

 
 最初の決闘はメンドリがタマゴを産み始めた頃であり、その決闘で優劣の勝負がついてからは、3月21日の新たな決闘まで、順位は変わっていなかったのである。

 
 3月21日の決闘が突然生じたのではなく、これも伏線があった。その前に何回か、小さな「小競り合い」をしていたのである。それはトサカについた血でわかっていた。小さな小競り合いでも、トリ小屋にはいると、なんとなくざわついていて、殺気だった雰囲気が自分にもわかるのである。2度目の優劣がついた3月21日の決闘は、それはすさまじい光景だった。闘鶏とはこういうのを言うんだろうと思った。トリ小屋がとてもざわついて、いつも以上に殺気だっているのがわかった。そして、どちらのオンドリも血みどろだったが、強い方のオンドリが今回の決闘で負けたというのは、巣箱の上を見てすぐにわかった。とても怯えていた。ボクがトリ小屋に入ると、すがるような視線をおくってきた。盛者必衰。

 
 負けたオンドリを和気町のNさんに引き取ってもらったのは4月11日だった。5月末にこのオンドリが亡くなったという電話をもらった。ヒヨコから満2年の誕生日を過ぎた頃だった。決闘で負けた時、こういう形で死を迎える運命だったと言えるかも知れない。


 女性が集卵する場合、棒を持って入ると言うくらいだから、オンドリの凶暴性がわかると思う。ただ、自分は今後、必要以上に刺激しないようにするつもりでいる。デジカメで写す時は、オンドリの動向に絶えず注意を払いながらになるだろう。かといって、メンドリだけにするつもりはない。それではつまらなすぎる。


 今回の2羽のオンドリはいろんなことを教えてくれた。ブログをしていなかったら、自分の記憶の中だけでとどまり、年月の経過とともに記憶は風化してしまったかもしれない。でもブログがそれを形に残してくれた。
 

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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