あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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池のヒ抜き

 今日は朝からしとしと雨。どうやら梅雨入りしたようである。明日6月15日は、池の「ヒ抜き」の日である。稲に水が必要な3ヶ月間だけ、池の水が落とされ、後の9ヶ月間は、池のヒは閉められている。
 

 ボクが子供の頃までは、池の水は「命」だったと思う。二つの池と、一つのダムで、3集落の水田の水が賄われていた。


 今、池の水はあまりきれいではない。14歳の頃、池の上流に牧場が誘致されたために、何ヘクタールもの山が切り開かれてしまい、山の保水力もなくなった。

 
 なぜこの集落が牧場誘致を了解したのか、信じられない。多分、時の権力者と組んだ、牧場を誘致したかった人たちが、前もって根回しをして、結局、カネも絡んで、集落の公会堂で反対できないような「雰囲気作り」がなされたのだろう。40年前の公会堂での集会の様子が目に見えるような気がする。
 「反対できないような雰囲気作り」とか「根回し」というのは、大きいところでは国、小さいところでは集落内まで、やって出ることは同じなのである。


 でも多数の流れに対して反対するのは、本当に難しいと言うことを40代の頃から感じた。
(1)集落推薦などがある選挙の場合。
(2)最近では、下水道の集落への誘致が議題になった時。


 牧場がつぶれて、そのまま放置された後、竹下登が首相だった当時の「ふるさと創生1億円事業」とかで、県内10箇所に「美しい森施設」が整備されたが、その10箇所の一つに当牧場跡地が選ばれたのである。


 現在、池の水が足らなくなった時は、岡山県下三大河川の一つの吉井川から、池にポンプアップする設備ができている。いつ頃この設備ができたのか聞いていないが、牧場がつぶれる前後のことだったのではないかと思う。

 
 池の水がきれいでないというのは、こういう理由からです。ボクが小学校の時は、この池でずっと泳いでいた。透き通った水だった。上流には何もなかったから。


 自分は稲作をしていない。だから直接、池の水の恩恵を受けることはないが、農業歴9年目の秋に「井戸」を掘るまでは、野菜に池の水を使わせてもらっていた。


 明日は池の「ヒ抜き」。自分が子供の頃は、この日は一つの大きな節目の日だった。田んぼのそばの細い水路に、いっせいに水が走り出し、池に近い田んぼから順番に水が張られていく。田んぼという田んぼは全て稲が作られていた。現在は違う。荒れた田んぼ(休耕田)が目立つ。山際の小さくて曲がりくねった田んぼから先に放置されていく。


 自分は稲を作らなくても、田んぼのそばの細い水路を水が走り、何枚か下の田んぼでは稲を作られている。だから、落ち葉や枯れ草で細い水路がふさがれることのないよう、溝掃除をした。ヒ抜きの前日になってあわててしたわけである。まず、溝の周囲の草を刈り、その草を熊手で溝から離し、溝の泥上げをする。小さな水路でも「三面コンクリート」になっているから、泥上げはすぐに終わる。

 
 現在、池のヒ抜きを「神聖な日」と考える集落の人は何人いるだろう。稲作農家の人だけかもしれない。その稲作農家も5軒に1軒になった。集落の2割である。
 池のヒ抜きの日(6月15日、午前8時)には、池の土手で拝み、お神酒が出て、菓子が出る。現在、自分は池の土手にあがっていない。稲作農家の何軒かの人が上がられている。


 自分は稲作に向いていない。稲作の機械の扱いが苦手だったので、父ができなくなると同時に手放した。コンバインや田植え機や乾燥機を処分すると、何かほっとした気分になった。農業歴5~6年の頃である。


今日の農作業


 小雨の中、昼からツルムラサキの3回目の定植をした。これで合計86本になった。1ヶ月ほど遅れたが、予定の本数は定植できた。4回目を蒔いたのが発芽してきたので、予備苗になる。


 強い雨でない限り、雨天でも定植作業ができる。露地だと土がねばついて植えれないかもしれないが、黒マルチをしているので天候に関係なく植えれるし、水遣りをしなくてすむ。その後、サツマイモの寒冷紗と稲ワラを取り除き、挿し木の植え穴に雨を入れた。


 昨日かなり強風が吹いたが、倒れたオクラやスイートバジルを起こしながら、手で土寄せをした。黒マルチの下は乾いているので、雨でも土寄せができる。黒マルチをしていると、強い雨で地表がたたかれることもないし、泥はねがないので葉物野菜を洗う必要もない。産業廃棄物であるが、自分の農業をぎりぎりの所でささえてくれているのは、まさに「黒マルチの恩恵」である。


鳥インフルエンザ


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  定年帰農者の楽しみとしての15~20羽養鶏の道を閉ざしてしまったかに見える、2004年、1月、山口県で発生した日本で始めての「鳥インフルエンザ」。
 以前にも、ニワトリの怖い病気としてニューカッスル病というのがあった。

 
 団塊の世代の方は、15~20羽を庭先や軒下で飼っていた、飼い方の原風景が残っている。現在の10万~100万羽単位の飼い方は誤っていると感じるのも団塊の世代の方だと思う。
 では何で、こんな飼い方が支配的になってしまったのだろう。大規模、効率、採算、エサや採卵のコンピュータ管理という高度資本主義システムが、ニワトリを個人養鶏から企業養鶏へと変化させてしまったのである。


 もう、個人の手には取り戻せないのだろうか。


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記号:ha)は、メートル法の面積の単位である。アールの補助単位であり、1ヘクタールは100アールと定義されている。名称は、SI接頭辞のヘクト(hecto)とアール(are)を組み合わせたものである。気圧の単位のヘクトパスカルのように「接頭辞ヘクト」+「アール」

  • 2007/09/30(日) 06:49:15 |
  • 単位がないと不便
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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