あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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害獣防御力と農業形態変更力が必要

 「今や農業は、技術的にも体力的にも、やれるものがやっていくしかない」・・・これは岡山県北で、養鶏と稲作(半分は合鴨農法)をされているMさんという方が書かれていた言葉である。
 
 
 どんな職業の世界でも、これは当然と言えば当然であるが、農業の世界でも、技術力、体力、営業力、資本力という、3拍子どころか4拍子くらいそろっていないと、ビジネスにすることはできない。
 
 
 自分は1拍子もない。だから本来ならすでに農業界から淘汰されていたはずであるが、配偶者に定期収入があるので、自分の農業収入がアルバイト代くらいにしかならなくても、農業を続けることができている。

 
 しかし、アルバイト代くらい稼げるなら、農業の世界では良く稼いでいる方だと思う。農業を始めても、アルバイト代ほどにもならない人が半分以上ではないかと思う。


 ところが、農業の世界は不思議で、よく稼いでいると見えた人が、突然、農業からリタイアしたり、あまり稼いでいないだろうと見える人が、しぶとく農業を続けている場合もある。


 農業への入り方は、大きく分けて、農業をビジネスと考えて入る人と、自給自足的生活を中心に考え、あえて農産物を収入源とはせず、必要最低限の生活費は農業以外のことで稼ぐという人と二通りある。


 定年帰農者が始める場合はたいてい後者の自給自足的生活を主体においた農業であるが、現役帰農(脱サラ帰農)者でも、農業志願者の半分は後者の自給自足的生活を主体にした農業を考えるようである。


 自分の場合は、最初は農業をビジネスと考えてスタートしたが、10年ほどの間に、農業を遂行していく能力が自分はかなり欠けていると思うようになった。


 農業がビジネスとして成り立っている人の農業は、あまり他人には参考にならない。そういう人は、その農業形態を成り立たせるための特定の能力が秀でているから、その農業が成り立っている場合がほとんどなので、他人が真似をしようとしても、なかなか難しいのである。つまりその人に特化された農業なので、後継者の子供でもなかなか同じようにすることは難しいと思う。だから他人が真似をすることはもっと難しい。そういう特殊技能は、あまり一般的でないので、それをマニュアル化して、多くの人の参考に処すると言うわけにはいかない。


 誰でもできないようなことを、やってのけれる人だけが、農業をビジネスとして成り立たせることができる。


 脱サラ農業を考えている人は、そういった農業より、自給自足型の農業をめざした方がいいのではないかと思う。自給自足型だったら、売る必要がないのだから、農業能力がない人でも、好きな農業をすることができるし、農業をする上でリスクが少ない。


 農業が好きであること(農業が向いているのではないかと思うこと)と、農業の能力があることとは違うと思う。「好きこそ物の上手なり」と言う言葉があるが、単なる土いじりや家庭菜園をすることが好きなことと、農業で収入を得ることとは、大きな違いがあると思う。


 農業をビジネスと考えて新規参入(農で起業)しても、必ずしも皆が皆、成功するわけではない。農業が継続できる(成功する)人は、そのうちの25%ほどではないかと思う。つまり、確立は4人に1人。あなたがその4人の内の1人になれれば問題はないが、4人に1人から漏れた場合にはどうなるか・・・脱落感と借金だけが残る。


 岡山ニューファーマーズに応募してくる非農家出身の都市生活者の多くは、「我こそは農で起業」と、勇んで応募してくるのかもしれませんが、その制度を利用した先輩たちの何割が現在も農業を続けていると思いますか。

 
 行政担当者はこの点の情報をきちんと公開して、ニューファーマーズの応募者に提示する必要(義務)があると思うが、この点の追跡調査は公開されていないようである。

(1)2年間で360万円の補助金が下りるわけだから、どの農業形態を選択した人の何人が、何年後も、農業を継続中であるという、きちんとしたデータを公表すべきだと思う。なぜ非公開なのか。

(2)ニューファーマーズに応募した人の何割が脱落して、その原因は何だったのかを、きちんと追跡調査をして、今後の志望者の人が役立つような指針を作成すべきと思う。

(3)補助金と借金が「両建て」では無意味である。つまり、2年間で360万円の補助金は出ても、施設の建設等の投資のために、たとえば500万ほどの借入金が必要だとしたら、それは結局「ヒモ付きの補助金」であり、立ち行かなくなった時、借入金のために身動きできなくなる。
 
 施設建設のない農業、つまり元手のあまりかからない農業を指導すべきだと思うが、ニューファーマーズの方に勧める農業は、大型設備投資型の農業である。


 ニューファーマーズ制度を利用しない方がいいといっているのではない。果たして、その農業形態がやってのけれるかどうかということである。いったん入ってしまうと後戻りができないし、途中からの農業形態の変更も難しいのではないだろうか。


 自分の能力のなさを棚上げして述べるが、、ビジネス型農業より自給自足型農業の方が、方向としては誤りがない選択だと思う。
 ビジネス型農業は前述の
(1)技術力
(2)体力→現在の農業ではあまり必要ないと思う。
(3)営業力
(4)資本力
が必要なので、万人向きではなく、エリート向きである。

そして、これからの農業者には、
(5)害獣防御力
(6)農業形態変更力
が求められると思う。(5)に関しては電柵などの設置が負担にならない人。(6)に関しては、一つの農業形態が立ち行かなくなった時、もしくは変更を意識した時に、切り替えへの対応ができる人。


 自分がやっているようなワンパック形態も薦めない。

(1)顧客が安定しない。5~10年ほどで家族構成が変化するので、継続して購入してもらうことは難しい。絶えず「営業の臨戦態勢」をとる必要がある。

(2)ワンパックのキャッチフレーズを無農薬、無化学肥料にするなら、作る上での「不安定さ」や「重労働化」の危険性もある。

(3)収穫、作付、輪作、事務処理で、煩雑な場面が多く出てくる。自分は多種多様の方が単一大規模型より身体が楽だと思うが、収穫ロスが出やすい。

(4)ワンパック形態を長く続けている人は少ない。


 人に薦めれなくても、自分がやってきたことの集大成を今後数年間でするつもりでいる。「農業で中途半端に稼ぐ方法。でもたった100万稼ぐにもワンパック形態では涙ぐましい努力が必要・・・それでもあなたはしたいですか」・・・でも馬鹿にしないでください。農業志願者の半数の人は、たった100万と言えども稼げはしないでしょうから。


今日のニワトリ


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 久々、満室御礼


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 産み終えてすぐのポーズ



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こんにちは!ヽ( ´ ▽ ` )/ 

★タッキ~☆闇黒魔人★です!


記事を拝見させていただきました^^

すごく楽しくて、いつも見させてもらってます♪

記事を読んでいると、すごく元気が出ます!
私もブログを書きたくなってしまいます(^^♪

これからもずっと応援しております。
また、遊びに来ますね(^^)v

  • 2007/06/14(木) 14:47:12 |
  • URL |
  • ★夕ッキ~☆闇黒魔人★ #-
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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