あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ニワトリの残酷さ

 20070608101447.jpg   20070608101510.jpg   20070608101532.jpg 

 日本で飼われている99.9%のニワトリは、土から隔離されたケージ飼いであり、生涯、太陽の光を浴びることはない。もちろん青菜を食べることはない。しかし、ニワトリは青菜が大好きである。昨夕、フゴ一杯の草を投げ込んでおいたのに、今朝はもう青菜のかけらも見えない。
 
 いつものように、コゴメを床にばらまくが、1羽のメンドリがいじめられていて、エサをやりに入ると一度は地面(鶏舎の床)に下りてきて、コゴメを食べ始めるが、すぐに他のメンドリにトサカのあたりを突付かれ、怖がって止まり木に飛び上がると、右の画像のように巣箱の中に入ってしまう。
 
 だいぶ腹が減っているだろうが、どうすることもできない。こんな状態になってすでに2週間以上が経過している。死ぬかも知れない。一昔前だったら、こんな状態のニワトリは料理されて、その晩のおいしいすき焼きになっただろうが、自分は料理して食べるという発想はない。料理は手間がかかるし、ヒヨコからすでに2年が経過しているので、かなり「しわい」と思う。買った鶏肉の方がおいしいし、世知辛い世の中で、ニワトリをつぶして料理するなどの手間隙はかけれない。


 このニワトリは、1日の多くの時間をこうやって巣箱の中で過ごしている。雑草を持って入ると、すぐに床(鶏舎の地面)に下りては来るが、同時に他のニワトリに追い回され、青菜を食べることもできず、止まり木に飛び上がって逃げる。巣箱は一番安全な場所であり、他のニワトリが産んだ卵を腹にかかえて、いつまでも、じいっとしている。 


 どこか別の場所に隔離してやればいいのだが、隔離するには入れ物がいるし、1羽だけのために、水とエサと青菜を別に用意する必要がある。これはかなり手間になるし、元に戻した時に、仲間の中にスムーズに復帰できるだろうかという、一番大きな問題がある。すでに、こうなったことが、このニワトリの運命であり、死への序章かも知れない。何も死を望んでいるわけではない。まだ1羽も死んでいない最長不倒距離を更新しているのだから、できればこの先もずっと生きていて欲しいと思うが、こういう事態が起こっては、自分はどうすることもできない。つまり助ける手段がない。推移を見守るだけである。最後のひと時は、大自然の山の中に放してやってもよいが、多分、1日~1週間の間に害獣のエサになってしまうだろう。


 この状態は、クラスの中でいじめを把握しておきながら、じっと手をこまねいて推移を見守るしかない「先生」みたいな存在だろうか。
 
 
 小さなトリ小屋の中で生じた過酷な事実に対して、自分はどうすることもできない。ニワトリは、何かのきっかけで仲間からはずれてしまった一羽のニワトリに対して、どうしてこうも残酷なのだろう。注意していると、オンドリまで加担している。


 どうすることもできない。推移を見守るだけ。元の仲間の中に復帰して欲しいと願うが、死で終わるか、復帰できるか、定かでない。そして自分は、16年ほどの間に、復帰できずに死で終わったニワトリを何羽も見てきた。


 同じようにニワトリを飼っている友人はどう思うだろう。隔離してやればいいのにと思うだろうか。それとも、こういう事態はしばしばあることだから仕方がないことと思うだろうか。


 クラスの先生だったらどうするだろう。

(1)また面倒なことが起こった。こんな生徒などいなかったらよいのに。

(2)何とかしなくては・・・。とりあえずこの生徒には学校を休むように薦め、今後の対処は校長先生に相談してみよう。あの校長、頼りないしなあ・・・。全部自分に責任がかかってくるなあ・・・。

(3)加害者の生徒を何とか指導する必要があるが、あいつはワルだから、注意したくらいでは前進しない。親に言ってもよいが、あの親ではなあ・・・。


  外観だけ見ると、このニワトリが他のニワトリと違っている点はない。ただ、いじめ(頭つつき)が始まってからは、たいそうびくびくして、全く、落ち着きがない。そして、突付かれていないのに逃げ回るから、余計に追い回される。
 
 まさに人間社会の縮図みたいな様相が、狭い鶏舎の中で繰り広げられる。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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