あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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Nさんの田んぼを訪問 (2)

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  水の張った田んぼを見ると、気持ちがいい。田植え後の、か細い苗が、水面に揺れている。これは日本人の郷愁であり、縄文の時代からの日本の原風景だろう。
 今の時期のこの風景だけは、次の世代に引き継いで欲しいと思うが、自分は、我先にと止めてしまっているのに、人に続けて欲しいとは言えない。


 野菜と稲を1年ごとに、うってがえ、うってがえに作る。つまり「畑と水田の輪作」をしているということが、Nさんの田畑の特徴である。これは理想的なことであり、農業者の多くがそれを理解していても、なかなかそれを実行することは難しい。


 水田(稲)と畑(野菜)を交互に作付することで、土壌環境を激変させることになり、土が毎年「新鮮」になる。生前、父はそのことを「土が新しゅうなる」と言っていた。


 水田雑草と畑雑草は、生える草の種類が異なるので、1年ごとに田畑輪作をすれば、草も少なくなる。

 
 Nさんの肥料は、もちろん自家鶏糞だけである。たくさんニワトリがいるのだから、たくさん鶏糞が出る。その鶏糞のもって行き場所が「水田」なのだろう。


 畑作だけに鶏糞を多投すると病虫害が増えそうな気がするが、間に稲作をはさむことによって、それが有益に回転しているのだろう。だからNさんの農業は、ニワトリ、稲作、畑作の3つが、交互に補完しあう関係なのだと思う。どれが欠けても「循環」が難しくなる。
 ニワトリ=稲作はとてもよい関係なので、どれか止めるとしたら畑作だろうか・・・。

 
 去年は4キロほど下った場所にある集落の平野部にピーマンを作っていたが、今年は家の前に作っている。稲作は遠方に作っても、野菜は家の前にあった方が何かと便利だろう。

 
 稲作は平野部に作っているが、田植機やコンバインの移動は2トン車に乗せて移動しているのだと思う。これも大変だろう。


 Nさんが入植する何年も前にすでに廃村になっていた、この集落は、田んぼがそれほど多くない。戦前までは、長らく「炭焼き」を中心とした林業と自給自足的生活が営まれていたのだろう。


 ニワトリの鶏舎、稲作の機械の扱いや修理、ピーマンやキュウリの支柱の鮮やかさ、どれをとっても抜きん出ている。農業をカネにしようと思えば、多方面の能力が必要である。こんなことは学校で教えてくれるものではない。



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 1200本のピーマンの支柱はまだこれからである。


 

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 1400本のキュウリの支柱はすでに完成していた。最盛期には収穫が大変だろう。キュウリは6月20日~7月末頃までの40日間である。無農薬だと、それくらいしか樹が持たない。キュウリの後には3分の2ほどモロッコインゲンを植えるらしい。盛夏の直播は発芽や生育があまりよくないので、育苗して「定植」するらしい。モロッコインゲンは豆科なので肥料は入れず、キュウリの残り肥だけで育てる。

 
 ピーマンは当地では10月下旬頃まで収穫が可能である。ピーマンもキュウリもインゲンも害虫は少ない。キュウリは病気が多いが、最盛期が過ぎる頃までは病気は少ない。
 
 
  無農薬で作るには病害虫の少ない作物を選択する必要がある。ナスビやトマトでは難しいのではなかろうか。一昨年までは、ハウス3棟でトマトを作っていたが、トマトは4~5段くらいまでしか無農薬では取れないと話されていた。
 慣行農法のトマト農家では12~14段も収穫するらしい。


 

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 鶏糞の堆肥場。今は水田や畑作に施したばかりで、中に機械類が置いてあった。一番右の機械で、鶏糞を何回か「切り返し」している。一度発酵させてから田畑に入れている。

 続きは明日にさせて頂きます。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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