あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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Nさんの田んぼを訪問 (1)

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 2月に岡山県 高梁市 川上町で鳥インフルエンザが発生したことはご存知と思います。
 今日、田んぼ訪問をした、備前市 吉永町のNさん方は、兵庫県境に近く、川上町は広島県境に近いので、同じ岡山県でも端と端でかなり離れているが、家畜保険所が検査に来られたそうである。Nさんは採卵鶏を1700羽ほど飼っている。
 家の前の通路に消毒のお願いの標識と立て看板があった。行き止まりの場所であるが、宅急便の車には、ここで止まってほしいことと、たまに山菜取りに来られる人があるので、この標識を出しているらしい。こんな点がとても厳重な人である。細心の注意を払っている。
 Nさん方は、羽数は多くても、鳥インフルエンザとは無縁だと思う。それは、トリ小屋の周囲を何度も歩きまわって感じる「勘」である。




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 段々畑の上から4枚の田んぼに、手作りの鶏舎を建てている。大工さんばりのりっぱな鶏舎を、棟上の時以外は、誰の手もほとんど借りずに建てている。4棟のかなり大きな構築物である。



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 たくさんいるので、混み合っているように見えるが、、かなりゆったりしたスペースで飼っている。




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 半径3キロ四方には、民家も何もない、深い山の中の1軒家だから、オンドリがいくら鳴き競おうが、誰に迷惑もかからない。




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 よくこれだけの鶏舎が自分一人で建てれるものだと思う。逆に言えば、これくらいの鶏舎は「朝飯前」でないと、ニワトリをたくさん飼うことはできない。ニワトリをたくさん飼っている人の共通項は、鶏舎は自分の力で建てていることである。


 


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 4棟の鶏舎より古く、最初に建てた鶏舎がこれである。さっきの標識を置いているちょっと先の通路横にある。



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 迎えてくれた4匹のワンちゃん。11月よりまた増えている。玄関のそばの縁の下で3匹が寝ている。


 
 これだけのことを「やってのける」のだから、ニワトリだけで楽に生活はまわっていくと思うが、この他に、ピーマン1200本、キュウリ1400本という「桁違いの作付本数」を「有機JAS」の認証を受けてしている。有機JASの認証がないと「ビオマーケット」には出荷ができないらしい。
 他に稲作も1ヘクタールほどされている。これらをほとんど夫婦2人だけでまわしている。

 
 都会の非農家出身なのに、よくここまでできると思えるが、できる人はできるようである。自分のように農家出身でも、できない者はできないので、非農家出身、農家出身はあまり関係がないように思う。30代でスタートしてもできない人はできないし、40代、50代でスタートしても、できる人はできるのが農業の世界である。

 
 でも、Nさんのように農業で食べていける人は、やはり少数派と考えた方がよい。現に、Nさんと同時期にこの東備地域に、県外から入植して来た仲間たちで作った「くもの会」は当初6人であったが、現在も農業で生活をしている人は2人である。4人は農業からリタイアされた。一人は出身の大阪へ戻られ、一人は病気療養中であり、一人は学習塾の経営に主たる生活を移され、一人は木工を主体とされるようになった。

 
 Nさんがこの地に入植されてすでに21年である。この地域は6~7軒ほどの集落だったらしいが、当時すでに「廃村」になっていて、その廃村になった一帯の土地家屋を購入して入植された。
 
 20年以上も前に廃村になるくらいだから、どれだけ辺鄙な場所か想像がつくと思う。そんな場所でも生活できると考えたくらいだから、夫婦2人とも、よほど自信があったのだろう。地域の人でも、この地が周囲から「隔絶した場所」であることを認めているくらいだから。
 
 3人の子供を県外の大学に進学させ、自分たちはかなり悠然とした農業をやってのけている。
 
 どんな世界にも、「できすぎる人」はいるものである。Nさんだけでなく、他に何人も「できすぎる人」を知っている。その人たちの真似をしようとしても到底できない。農業で生活できるなどと、ゆめゆめ想像しないで下さい。凡人なら、農業で生活はまずできません。

 Nさんの野菜と稲作については、続きは明日紹介させて頂きます。


 自分が農業で生活できていないせいか、自分が付き合っている人の多くは、農業があまり収入にならない人たちである。でもそれぞれ田舎に踏みとどまって、それなりの田舎暮らしを送っている。そういう人たちが、どんな知恵を働かせて、どういう収入で田舎暮らしを続けているかを紹介していくのが、このブログの主要テーマである。 


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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