あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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黒マルチを考える (2)

(2003年、春) 

 価格が2倍くらいで収まり、本当にうないこんでもかまわない素材なら、「土に戻るマルチ」を、半分は、導入したいと思うようになった。今まで使用してきた黒マルチは、

(1)敷いた黒マルチをはがす手間。

(2)はがした黒マルチを、とりあえず、団子状態で田んぼのあぜなどに置いておくと、そのとりあえずが、5ヶ所~7ヶ所もできて、自然な場所なのに、不自然なものがいっぱい散らばっているという、美観の問題。

(3)団子状態の黒マルチを、一定量ずつきちんと紐でしばり、軽四に積んで産業廃棄物処理業者に持って行く(有料)ことの、一連の煩雑さ。

(4)最も自然に近い職業なのに、黒マルチというポリの産業廃棄物を多量に出しているという、多少の自責の念。

 
以上のことなど考慮して、今まで2千円で買っていたものが4千円ほどで買えるなら、「土に戻るマルチ」を選択したくなった。このことを○○さんに話すと、即座に、黒マルチを1回使っただけで、すぐに廃棄処分に出すのではなく、1年に3回、3年使えば9回使ったことになる。それくらい、ていねいに取り扱えば、十分もとは取れるし、環境に悪いといっても、1回で使い捨てにすることを考えれば、9分の1ですむと言われた。現に、ホウレンソウで年に3回同じマルチを使い、それを3年使われている。

一度使用済みのマルチをまた利用することは、多少伸びたり、一部破れたりしている箇所もあるし、はがす時に、ていねいにはがさないと、次回使いづらくなる。自分の場合、1度使用済みのマルチは、どうも、うまく張ることができない。マルチひとつとってみても、人それぞれに、かなりの個人差や考え方の相違がある。


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 画像はハーブのセイジである。セイジは花がきれいなので、この時期は、花もサービス品として入れている。花を送るのは、この他に、ラベンダーとニゲラ(黒種草)の2種類である。どちらもドライフラワーとして楽しめる。特にニゲラは、花後の風船玉のようなものが、ドライフラワーとして有名である。ニゲラはこぼれ種で雑草のように生えてくるが、カモミールとそっくりなので、同じ場所に種を落とさせない方がよい。



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 画像はコモンタイムである。タイムは、ハーブティ用にはレモンタイムを、料理用にはコモンタイムを出荷している。1ヶ月ほど前に株分けしたばかりなのに、早くも活着して花が咲いている。
 1株で20倍以上に株分けできるし、10ヶ月間ほど連続して収穫できる。
 
 個人客用のワンパックでも、タイムとミントの2種類だけでも作れば、10ヶ月間にわたって、ハーブティ用ハーブが送れる。

 ハーブティは麦茶パックで麦茶を作るのと同じである。やかんの湯が沸騰したら火を止め、2種類のハーブを一つまみずつ入れ、10分ほどできれいな草色がつくとできあがり。ハーブは取り出して捨てる。これからの時期は、麦茶がわりに冷やして飲む。



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 青シソは、こぼれ種で生えたのをきちんとした場所に定植する。青シソは個人客に送るワンパックには必須である。青シソ→花シソ→穂シソと6月中旬~9月中旬の3ヶ月間送れる。見かけによらず、日持ちがする和製ハーブである。
 
 春夏作でも、秋冬作でも、葉物野菜は、収穫後はさっとジョロで打ち水をして日陰に置いておく。青シソの仕分けは目分量で、ごそっと新聞紙に包んで完了。市販されているような10枚が100円のような青シソとは格段に差をつけれる。


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 画像はレモンバーベナである。早くも、こんなに大きくなっている。40センチほどに伸びたら、下の20センチほどを残して、どんどん収穫する。収穫すればするほど、わき芽が伸びて、収穫量もそれだけ増える。しかし、このハーブは「木質化」するのに、見かけによらず、保存がきかない。顧客に届いた時、すでに黒ずんでいる場合があるようである。だから、送るのは少量ずつにしている。レモンの香りの特に強いハーブで、ハーブティにするとおいしい。
 このハーブは、種はないので、最初は市販の苗を買うしかない。増やすのは株分けか挿し木である。大量に増やす場合は挿し木である。

 
挿し木の方法

(1)種蒔きで発芽に失敗した鉢(5センチポット)に挿し木をしている。

(2)5月中旬~6月中旬が挿し木の適期である。

(3)今年伸びた新芽や新枝を朝方に取り、先っぽの弱々しい部分は切り捨てる。

(4)水分の蒸散を防ぐため、葉は、ハサミで半分ほど切り詰める。

(5)1ポットに3本ほど挿し木をする。1本成功してくれればよい。

(6)毎日1回は水遣りをし(根がないのだから)、2週間ほど、日陰で管理する。

(7)2~3週間で発根してくる(ポットの底を確認)ので、2~3日、太陽光線にたっぷりあてて、葉をしゃんとさせてから定植する。



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 今日、オクラを100ポット、2箇所に分けて定植した。3回目を蒔きなおしているが、2回目のが何とか定植できた。例年より1週間遅れだけですんだ。畝幅150センチ、株間20~25センチほど、1箇所2~4本立ち。



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 エンサイも今日定植した。エンサイ、ツルムラサキ、オクラの中では、発芽はエンサイが最も簡単で早い。6月中下旬~11月上旬頃までの、ホウレンソウができない期間に、ホウレンソウ代わりになる優れものである。おひたしだけでなく炒め物にもよい。家庭菜園ではあまり見かけない。多分、この重宝な葉野菜を知らないのだと思う。 


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 ナスビとピーマンが、植えたときの状態から、あまり進展していない。雨が降らないことと、肥料の液肥が未熟だったかも知れない。4月は液肥の利用が多いので、液肥利用の回転が速くなり、未熟でも使わざるをえない。4月はまだ温度が低いので、メタン菌があまり動かない。メタン菌が最も活発なのは35度の時である。
 ナスビやピーマンのような長丁場の作物でも、ほとんど追肥はしないが、状況を見て、マルチをはがして追肥する必要がありそうである。

  


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 画像はヤーコンである。ヤーコンは毎年作付けが減って、今年は100株ほどである。夏の高温に弱いし、過湿にも、過乾燥にも弱い。収穫や選別にかなり手間がかかるので、1キロ、400円以上で売り抜く「営業力のある人」でないと、採算が悪い。
 
 


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コメント

ワシもサツマイモ・レタス・スイートコーン(第1回目播種時)などに黒マルチを敷いて愛用しています。

  • 2007/05/25(金) 09:09:40 |
  • URL |
  • 野良仕事研究家 #-
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


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