あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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叔母の家庭菜園

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 義理の叔母(父の弟の配偶者)は、すでに80代の半ばで、一人暮らしをしているが、5坪(10畳)ほどのスペースで、自給用の野菜を作っている。この年代の人は、野菜を作ることが、身体にしみついているのだろう。年齢を感じさせない、見事な家庭菜園である。家庭菜園といっても、周囲は、駐車場、アパート、道路に面していて、土が見えるのは、この狭い一角だけであるが、家の前の道路を隔てた場所にある、このスペースで春夏秋冬の野菜を作っている。

 自分が手伝っているわけではなく、苗を持っていってあげるでもなく、叔母が自力ですべて作っている。車で10分ほどだから、たまには、苗くらい持っていってあげればいいのだが、その10分がはじき出せない。
 
 この5坪のほどの狭いスペースで、トマト10本、ナスビ5本、ピーマン2本、キュウリ5本、ネギ、レタス、インゲン、ダイコン、ニラ、その他、菊などの花も作っている。

 
先日、タマゴとタマネギとグリンピースを持っていったら、タマネギを見て、「早生のタマネギはあまり日持ちがするまあ」と言う。タマネギに早生と中晩生があることをよく知っている。グリンピースを見て、エンドウの終わり頃は、豆になるから、それを豆御飯に使うと言う。この言葉も農業のベテランだから出る言葉である。


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 画像はナスビである。ナスビが5本もあったら、一人では到底食べきれない。駅前と言う交通の便利がいい場所にあるので、ちょくちょく人が訪ねて来てくれるらしく、来た人に持って帰ってもらうと言う。苗は、叔母の実家からもらったものらしい。叔母の実家は野菜どころ(野菜の産地)である。草押さえや水分の蒸発を防ぐために敷いている稲ワラは、多分、実家から持ってきてもらったのだろう。


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 エンドウを片付けたばかりのようだった。
 肥料は何を使っているのか聞かなかったが、化学肥料と市販の堆肥類の2本立てだろう。


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 キュウリが早くも成り始めている。多分、初期に簡易なポリを被せていたのだと思う。訪問した時に、洗濯竿にポリが干してあったから。



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 画像はピーマンであるが、ピーマンは2本もあれば十分だと言うことを知っている。これは1~2回(1~2年)作ればすぐにわかることである。


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 画像はコマツナである。



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 画像はレタスである。レタスの苗はもらったのだろう。上の画像のコマツナと下の画像のダイコンとインゲンは種を蒔いている。
(1)種を蒔くもの
(2)種は蒔かずに、苗を買って(もらって)定植した方がいいものの、区別がきちんとわかっている。
 



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 画像はダイコンとインゲンである。春のダイコンは、葉を食べるか、もしくはダイコンおろしで食べるか、味噌汁に入れるくらいで、煮物には使う気がしない
。自分も春ダイコンを何年も作っていた時期があったが、春のダイコンは使い道が少なくて、作るのを止めた。
 インゲンは4月23日頃に蒔いたのだろう。いつ蒔いたら最適期であるか、よくわかっている。


 5坪ほどの小さな家庭菜園でも、長年の経験の凝縮が、この田んぼに表現されている。80代の半ばになると、これくらいの農作業でも、結構負担になるのではと思ったりもするが、本人は作るのが楽しみであり、家に来られた人にあげるのが楽しみで作っているのだろう。


 狭くても作れるものを上手に作りまわしている。

ナンキン・サツマイモ・・・場所をとるツル性の物は作っていない。

ジャガイモ、サトイモ、ニンジン・・・根菜類は作っていない。

 つまり、ナンキン、サツマイモ、ジャガイモ、タマネギのような長期保存のできる野菜は実家等からもらって、それを保存し、サトイモやニンジンは、もらったものを土の中に埋め戻して保存している。だから、自分で作る春夏野菜は、上記の物だけで十分なのである。

ピーマン・・・6月中旬~11月中旬まで連続して収穫できる。

ナスビ・・・8月の1ヶ月を休むだけでピーマンと同じ期間、連続して収穫できる。

ネギ・・・ネギを切り戻して植えている。1年中収穫できる。

トマト・・・叔母はトマトが得意である。狭い場所だから、ナス科作物(トマト、ナスビ、ピーマン)の輪作などできなくて、連作になっているはずだが、病気もなく、よくできている。

 場所が場所だけに排水はよく、逆に乾けば、家のそばだから、ホースで水やりができる。

 
 4人家族でも4坪もあれば、野菜の7割近くが自給できると思う。つまり1人あたり1坪の面積があれば、7割が自給できる計算である。しかし、ナスビの苗を2本、ピーマンの苗を2本、キュウリの苗を2本買ってきて植えるという、たったこれだけのことでも、今の日本には大きな壁があるのだと思う。

(1)植える場所がない。もしくは遠く離れている。

(2)植えても、その後どう管理すればよいのか、全くもってわからない。

(3)肥料とか水のことも何のことかさっぱりわからない。そんなことは学校で習ったことがない。

(4)そんな面倒なことをしなくても、安いのだから買えばよい。

(5)料理にそんなに野菜を使わない。

(6)土は汚い。

 50才以下の人は、田舎でも都会でも、ほとんど誰も、農業のことを知らないのではなかろうか。親も全く教えていない。農業など生きるために必要のないことだから。
 
 自分も普通にサラリーマンをしていたら、ナスビ2本、ピーマン2本、キュウリ2本の、たったそれだけでも植えることはないだろうと思う。リストラされないために必死で、家庭菜園などと悠長なことは言っておれないような気がする。

 全くもって農業が白紙の現役世代の人たちに、農業をどう伝えていったらよいのだろう。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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