あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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新聞記事

         岡山で農業しませんか

 新規就農者の確保へ岡山県は17日、大阪市内の新聞6社を訪れ、農業体験研修生募集の協力を呼び掛けた。6月2日には同市内のホテルで希望者対象の相談会を開く。
 県職員ら5人のキャンペーン隊が訪問。「近畿圏からの就農者は多い。農業に関心のある人はぜひ参加してほしい」と話した。
 研修生は、岡山県内で就農の意欲がある、農家出身でない55歳未満の人が対象。ブドウ、千両ナスなど、希望する専門農家に約1ヶ月間泊り込み、農作業や生活を体験する。体験後は、就農に向けた2年間の実務研修(月、約15万円支給)もできる。
 募集期間は6月1日~6月30日。問い合わせは、県農業経営課(086-226-7420)


 今日の新聞に上記の記事が載っていた。毎年、何十人かが、この制度を利用して、体験研修や、実務研修に入られるらしい。この記事を読んでどう思われますか。農業希望者にとって、とても有意義な支援制度と思われますか。それとも、また、だまされる人が増えると思われますか。


 今は農家の長男や次男でも農業をしない時代だが、こんなことまでして、農業希望者を募集する必要があるのだろうか。


 この制度には「1ヶ月間の泊り込みの体験研修」というのがあるから、自分がその農業をできると思うかできないと思うかは、その1ヶ月間で判断できるのではなかろうか。


 ただ、体験研修に入るには、その時点で、前職を止めておく必要があると思う。だから、体験研修の段階で向いていないと感じると、その後どうするかという問題が出てくる。


 自分の場合、突然、農業が頭にひらめいたのは、今から19年前の5月の連休のことだった。農家の跡取りなのに、農業が全く頭に浮かばなかったのは、当地が、いわゆる「野菜産地」ではなく、地域にも、農業で生活している人が、現役世代では皆無の状態だったからである。

 
 6集落で250軒ほどある農村地帯であるが、すでに19年前にそういう状態だった。だから、農業を始めるということは、社会的落伍者、もしくは脱落者のようなイメージもあった。自分が農業を始めて17年が過ぎたが、この間に現役世代で農業を始めた人は、たった1人だけである。


 250軒もある農村地帯で、自分以外では17年間に1人、この数字をあなたはどう思われますか。「それくらい、農業は食えない職業なんだ」と、この数字から思いませんか。


 17年前、けげんそうに、遠巻きに眺めていた集落の人も、今では、「ようやるなあ・・・」という言い方に変わってきている。しかし、農業収入では絶対に生活はできないということも、集落の人は良く知っていて、我が家が、配偶者の収入でまわっているというくらいは、ボクに面と向かって言うことはなくても、暗黙の了解みたいな感じで、集落の人は知っている。
 大体、ちょっと、田んぼを見れば、年配の田舎の人なら「どれくらい稼いでいるか」くらいはわかるだろう。


 ただ、今はサラリーマンは厳しい時代だから、農業をして、一代が通せるなら、農業をしたいと思っている現役世代の人は多いと思う。


 自分は前後の見境もなく、ただ、サラリーマンをこれ以上続けたくない・・・という理由で農業に転身した。それまで「ことわざ」くらい転職を繰り返していたので、何か独立してできる仕事はないかと、絶えず、頭の片隅においていたような気がする。リンゴの木の下で、ぼう~っとしていた時、落ちてきたリンゴを見て万有引力の法則を発見したニュートンのような・・・そんな形容がぴったりの、5月の連休でぼう~っとしていた時、ふと目に入った「農協便り」をぱらぱらとめくっていた時に、稲妻が頭を走った、唐突な「農業のひらめき」だった。


 30代の半ばというのは、第1の人生での「自分の位置」見たいなものが見えてくる年代だと思う。だから、この時期から第2の人生を歩み始める人もかなりいるのだろう。その時に、何らかのきっかけで「農業」をイメージしたなら、第1の人生での経験を総動員しながら、自分にできるだろうか、うまくいくだろうか、考え続けてみてください。1~2年くらいは、情報収集の期間(就農準備期間)を持った方が良いように思います。しかし、2年以上の準備期間を持つと逆に長すぎるように思います。少なくとも1年、長くて2年の準備期間だと思います。


 その農業形態が自分にできるかどうかは、何も体験研修までしなくても、その農業形態をしている人の圃場を見学させてもらって、1時間ほど田んぼの周りを歩きまわって考え続ければ、自分の適性、能力、興味、資本、健康、家族状況などから判断できると思います。


 自分の場合は
(1)ハウスで花栽培(農協便りに出ていた)
(2)農業改良普及所の所長に連れられて、先進農家を見学
(3)自分にはできそうにない
(4)でも、農業があきらめられない
(5)それからしばらくして、図書館で調べることを思いついた
(6)数十冊の農業関係の本を読んだ
(7)貯金が底をついていたので、とにかく1年間は現在の仕事を続けて貯蓄に励む必要があった。
(8)1年後、配偶者に定職が見つかったので、それが農業への転身の後押しとなった。
(9)配偶者が職場に慣れるまで、もう1年間待とうと思った。自分も同時に動いてはいけないような気がした。


 農業形態は20種類以上あると思うので、一つの農業形態は無理でも、他の農業形態ならできる可能性があります。この時に「情報」が必要になってくると思います。上記の新聞情報も一つの情報ですが、リンク集にある「日本有機農業研究会」も一つの大きな情報源です。


 どういう農業形態なら自分にできるか、どういう農業形態が自分に向いているかをよく見極める必要があると思います。

 
 上記のような補助金が出ても、「設備投資の必要な農業」は危険です。往々にして、補助金が出るような農業は、ハウス設備等に自己資金がかなりかかる、あるいは、その資金を借り入れるという場合も出てきそうです。補助金に返金の義務はなくても、借入金は返す必要があります。設備投資は自己資金内でとどめた方が良いように思います。


 1世代前、農業に夢を抱いて、日本各地の干拓地へ入植した人たちの現在はどうでしょうか・・・。


 「農業がしたい」のか、「田舎暮らしがしたい」のか、本当はどちらなのか、もっと考えて見ることも必要です。

 
 田舎暮らしがしたいのなら、「農業に依存しない田舎暮らし」も選択肢の一つと思います。


 農業を選択するにしても、従来の近代化路線や、従来の有機農業路線を歩むか、逆に、徹底した自給自足路線を歩むか、いろんな選択肢があるような気がします。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


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