あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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農業形態の変更について

 以下、2年前に書いた作文です。 

 
 去年は「農業形態の変更について」、ああでもない、こうでもないと自問自答していたのに、農業形態の変更は自分には難しいと結論づけるやいなや、今年はそれに替わってアルバイトを主体にして自給野菜だけを作った方がカネになるのではなかろうかと、時々考えたりする。15年間も農業を続けてきて、まだ経済的展望が開けていないとは情けない。でも考えてみると、この方にもすでに退路はなかった。アルバイトにも定年があるとすると60才まで後8年しか働けないことになる。細々とでも長く農業を続けて稼いだ方がアルバイトを主体にするより経済的に有利であるかも知れない。しかし、こういう考え方は自分がすでに50代に入って先がそんなに長くないから考えることであり、40代だとやはり目先の利益を追い求めて、カネになる方を選択せざるをえないのではなかろうか。

 
 出荷用はとりあえず中断して自給用だけ作るにしても、種代とか手間を考えると、自給用だけ作るのは逆に出費の方がかなり多くなってしまう。

 
 農業はたった1年でも離れると「勘」が鈍る。そして、経験年数が長くなればなるほど、最小の労力で最大の効果をあげることができるようになる。40代前半の元気盛りより、50代前半の今の方が種類もかなり多いのにまわしていけるのは、農作業の段取りのよさと、その場で判断できる反応の早さにあると思う。


 とにかく細々とでも、60才あるいは65才を超えてもいくばくかの収入になるだろうと思えることは独立自営業の一つの強みである。しかし、国民年金でもらえる金額は厚生年金をかなり下回るので、国民年金だけではライフラインの支出も賄えない。退職金もないし、農業をしていたのでは貯金などまず無理である。体力が衰えたら、ワンパック宅配という形だけではなく、貸し農園、観光農園、百姓塾のような形で稼ぐ道も摸索したいが、今現実にそれができていないのだから、年が行くとなおさら難しいだろう。

 
 農業はワンパターンや惰性に流されて日々を送れるほど甘い職業ではない。農業者は「農業からのリタイア」という現実といつも隣合わせである。技術的なこと、販路のこと、農業形態の変更等を日々頭に置いて精進しないと、いつ「農業の中断」に見舞われるかも知れない。

 
 現役世代に牧歌的な農業はない。微々たる金額を稼ぎ出すために、今自分にできる最大限のエネルギーを注がなければ1ヶ月、10万にもならない。四六時中、野菜やハーブや営業のことばかりを考えてきた。農休日らしい農休日など、取った記憶がない。多分、他の農業者も同じだろう。でもそういう状況を苦痛に思ったことはない。
 
 
 上司は永遠に上司であり続け、同僚や後輩に気兼ねし、過剰適応にしばしば迫られながら、組織の一員として40年間も同一の企業に勤め続けるというのは、やはり自分には不可能な生き方の一つだったと思える。確かに経済は人生の98%のウエートを占めると思うが、残りの2%が空虚であると、いつまでたっても満たされない。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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