あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ファンになってもらう

 「岡山でハーブと野菜を作っている農家ですが、お宅のお店で、ハーブを使って頂けんでしょうか」、こんな電話をかけまくっていた3年間があるから、現在も農業を続けることができている。


 職業別電話帳を見て、スイートバジルの出盛りの時期に、イタリア料理店に電話を入れた。オーダーストップのかかる夜9時がまわって、9時半~10時半頃にしていたので、農作業に差し支えることはなかった。


 継続的な顧客になってもらおうと思えば、安くて鮮度のよいものを送り続ける必要がある。気に入ってもらえたら、店を移ったり、独立されたりした時にまた購入してもらえる。ここ5年ほどは全く営業活動はしていない。顧客が減っても、減った分だけは、紹介のような形で補充できるような展開になってきた。だからここ数年は現状維持をキープできている。ポイントはやはり、自分のハーブや野菜の「ファン」になってもらうことだと思う。なかなかファンにはなってくれないが、いつのまにかファンになってくれていたりする。地道にていねいなワンパックを送り続けるしか、その方法はないように思う。


 イタリア料理店等で働く人の究極の思いは「独立した店を持ちたい」という意識だと思う。自分の店を持つということは、夢の実現でもある。でも現実はきびしくて、新規開店した店の半分ほどが、1年も経たないうちに閉店に追い込まれるらしい。


 取引してもらっていた店の従業員さんが独立開業したり、別の店に移ったりして、また注文の電話を頂けることは、とてもうれしいものである。今日もそんな電話があった。独立開業された場合は開業祝い、別の店に移られた場合は新しい店でのサンプルのような形で送らせてもらっている。


 このような「直接販売」は、何も有機農家の専売特許ではなく、慣行農法の農家でもたくさんしている。農法にかかわりなく、それぞれの農家が「自分の売り」を何か持っているのだと思う。たとえば、
(1)おいしい
(2)安い
(3)鮮度がよい
(4)種類が豊富
(5)旬でない時期でもハウス等を利用して種類がそろっている
(6)注文を入れると、たいていなんでもあり、即送ってくれる。他から取り寄せてでも、注文に対応してくれる。

 一般に慣行農家は有機農家に比べてかなり技術力が高いと思えるから、こんな慣行農家に対抗するには、「自分の売り」がどうしても必要である。「安全」というのは、業務用ではたいした売りにならないと思う。



20070422200429.jpg

 今日は春雨がしとしと降る1日だったが、これくらいの雨だったら農作業はできる。数日前に買った雨合羽を着ての農作業だったが、この合羽が快適で、今までの合羽のイメージを覆してくれた。とても気に入ったので、昼食に帰った時、予備の一着を電話で注文した。


 クワが使えないほどの雨ではなかったので、サツマイモ予定地の黒マルチ張りをした。風がなかったので、黒マルチを張るには都合がよかった。黒マルチを張れば、後は、サツマイモの苗が切り取れるのを待つだけである。5月25日頃~6月25日頃の1ヶ月間にわたって、芋づるが伸びたら切り、伸びたら切りして、順次挿し木をする。


 45年前、ボクが子供の頃には、黒マルチも草刈機もまだ出回ってはいなかった。ポリとかビニールという素材は普及していなかった。ルネッサンスや産業革命と同じく、これはまさに「農業革命」だったろう。草刈機は従来の鎌の10倍ほどの仕事量をこなしたし、ポリやビニールの登場により、「旬のものを旬に作る」という概念もなくなった。競って早く出したり、逆に遅く出したりも可能になった。


 農業を始めてまもなくの頃はまだ、何のために土の表面を隠すように黒色のポリで覆うのか、理由がわからなかった。そして、農場風景を損なうグロテスクな物に見えた。だから最初は、稲ワラや麦ワラを使っていた。3年目の頃に始めて黒マルチに手を出してからは、黒マルチの利用が年々増えていった。ただ、自分の場合、地面を覆う黒マルチには手を出したが、作物に屋根を作るビニールには手が出せなかった。それは、ハウスが自分で立てれなかったから。


今日の農作業のポイント

 雨でもクワが使えるかどうかは実際に田んぼでクワを使ってみないと判断できない。

 春夏野菜の作付けの輪作机上では決まらない。実際に田んぼに定植していきながら、その時の思いつきやひらめきや、ここしか他に植える場所がない、で決まっていく。前年に何を作ったくらいは大体思い出せるので、連作のよくない作物だけは注意する。

 コマツナの間引き作業も実際に間引いて見て、間引きがしずらければ、それは間引きの適期ではない。

 翌日の農作業の段取り段取りができるほど農作業に余裕はない。急ぐことから先にしていっても終わらないので、翌日回し、翌日回しになる。農作業にはいつも追い立てられている。でも他の農家の規模と比較してかなり小さい。

 ニワトリに与える草は毒草もあるかもしれないが、選別はニワトリにまかせる。

 

20070422200349.jpg

 ジャガイモの田んぼは頻繁に通る道のそばなので、育っている様子が、見ようと思わなくても目に飛び込んでくる。3月のお彼岸前に種芋を伏せて1ヶ月後が、画像のような状況であるが、後1ヵ月後の5月20日頃には、畝間の土が見えないくらい葉が茂ってくる。



20070422200319.jpg

 雨の夕暮れ。




20070422200449.jpg   20070422200908.jpg

 水を飲んでいるニワトリ。ニワトリは水をよく飲む。毎朝、きれいな水に入れ替え、昼か夕方にもう1回入れ替える。
 


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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