あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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野菜産地の農業 (2)

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  「苗床を片付けるから、苗を取りに来られ」と、牛窓町の姉から今朝電話があった。さっそくもらいに行った。日本のエーゲ海と呼ばれる瀬戸内市 牛窓町は、1年を通して温暖な気候に恵まれ、県下でも有数の野菜の大産地である。



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 その中でも、義兄の規模は大きい。お彼岸頃からすでに「シロウリ」を出荷している。画像のようなハウスが直線にして550メートルほどあり、現在はそれがシロウリで埋まっている。春夏作では、シロウリの他に、トウガン、ホームランメロン等を作っている。夏に訪れると、トウガンが納屋に山積みになっている。それはまさに壮観といった感じである。秋冬作では、キャベツ、ハクサイを各2ヘクタールほど作っている。面積はボクのざっと12倍の規模である。鍬など使うことはないらしい。
 両親がまだ健在だった頃、葉タバコの植付けの手伝いに行って帰ってから、「あそこの農業には、ようついていかん」と話していたが、ボクも、訪問するたびに、まさに度肝を抜かれるのである。この規模を夫婦2人でしている。最近はちょくちょく、サラリーマンをしている2人の息子が週末には手伝いに来るようだ。
 この地域では、義兄の規模がそんなに大きいと思えないくらい、他の農家もこれくらいの規模を作りまわしているらしい。それでも、この地域に、農業後継者はほとんどいないらしい。でも、定年後始めるパターンが多いらしく、定年後に始めても、親がやっていた規模を引き継いでやっていくらしい。
 すでに産地形成ができており、サラリーマンほどの収入にはならなくても、こういう地域なら、農業後継者が3軒に1軒、もしくは4軒に1軒くらいいても不思議ではない。でも、50才以下の農業後継者はほとんどいない。理由を考えれば、
(1)社会的な評価が低い職業である。
(2)いわゆる「道」を追求する仕事ではない。
(3)技術はすごいものがあると思うが、それがあまり高く評価されない。
(4)日曜、祭日がなく、雨の日が休みくらいで、肉体的にはかなりハードである。
(5)産地の農業は、農薬の散布はつきものなので、身体的には多少の害があるかも知れない。
(6)実際にしている親が農業に対して否定的な見解をすると、子供は後を継がない。
(7)勉強ができる子は大学へ行ってサラリーマンになり、勉強があまりできない子が農業をするという認識や風潮が1世代前の親の世代にはまだ残っている。親がそういう意識では、子供は農業をしない。
(8)農業をしている親が、農業に、夢や希望を見出せないなら、子供は後継者にならない。
(9)産地の農家は、実際に長年やってきたのだから、今後、日本の農業がどうなるか、確かな「嗅覚」のようなものも持ち合わせている。

 「農で起業」とか「農業に夢を語る」、「農業が癒し」なのは、机上で農業をしている人か、したくてもできない人か、農作物をカネにする必要のない定年帰農の人たちである。現役世代の人は、ビジネスとしての農業を最優先せざるをえない。




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 農業をスタートした年から、ナスビとピーマンとスイカの苗をもらっている。これくらいの大きさにしようと思ったら、1月末~2月上旬に種蒔きをしているのだろう。苗床の開閉、水やり、夜間の保温等、朝、晩の管理が大変だったろうと思う。
 右の画像のスイカは、毎年「接ぎ木苗」である。スイカの台木はナンキンである。自分は接ぎ木の技術を知らない。



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 ポットの大きさを比べるとよくわかるが、大きいポットは、もらったナスビの苗であり、小さいポットは、自分が蒔いたキュウリの苗である。普通、市販の苗を買う場合、ポットの大きさは、小さいぽっとくらいの大きさである。ポットが大きいと、「ポットに入れる土の確保」も大変である。前年の苗床の踏込温床に使った資材を1年間寝かせて(野ざらしにして)、それを翌年のポット土に使っているらしい。
 これくらいの大きさになるまでが、日数がかかるので、これくらいまではハウスで管理する。ここからの(定植してからの)成長スピードは早い。つまり、「一番花」がつくくらいまで、ハウス内の温床で管理する。

 自分は毎年、苗をもらい、その行為に甘えている。でも、姉夫婦もそんなに若くはないので、苗はいつまでももらえない。買えば、自分が蒔いている小さいポット苗くらいで、1ポット60円ほどである。ナスビ44本、ピーマン22本、スイカ7本、それに補充苗も各数本いるので、合計で80本買うとすると、4800円ほどになる。




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 これは自分の苗床である。穴を20センチほど掘って踏込みをして、簡易な「地下温床」をしている。温床が発熱せず失敗しても、単なるポリのトンネルの保温だけで発芽ができるくらい外気温が上がってきてから(つまり4月1日頃)種を蒔くので、あまり失敗はない。でもイタリアンパセリだけは毎年失敗している。毎年2~4回蒔いて、やっと芽が出る。泣き言を言うようだが、発芽するまでに10日間もかかる。
 真ん中の画像はスイートバジルで、右の画像はナンキンである。もらった苗くらいのポットを使うなら、稲の苗箱に6ポットしか置けない。
 こんな小さな温床でも、毎日の水やり、11時~3時頃は高温になるので、ポリのトンネルの裾を少し開け、夕方には、ポリの上からコモ(稲ワラで編んだ保温するもの)などをかけて、夜間の冷え込みに備える。苗には細心の注意が必要である。




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  花の生涯、花の主張。タンポポの見ごろも後1週間ほどだから、またアップした。4月10日~4月20日頃の、咲き誇る10日間が過ぎると次はまた1年後になるから。



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写真見えるようになった

迷惑メールがひどいので、メールアドレスを変更したら写真が見えるようになりました。写真が見えなかったのは迷惑メールのせいでした。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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