あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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オンドリの決闘

 オンドリは凶暴である。いつ飛び掛って来られるかわからないので、前回のオンドリの場合は、エサやりや集卵の時、常にオンドリの動向を気にかけながら、トリ小屋に出たり入ったりしていた。たくさんニワトリを飼っている友人の奥さんは、棒を持ってトリ小屋に入ると言っていたから、どこのオンドリも凶暴なのは同じなのだろう。


 オンドリは「闘鶏」という見世物がある様に、他のオンドリと戦う習性があるようである。今回導入した32羽のニワトリのうち2羽のオンドリもやっっぱり決闘をした。負けた1羽のオンドリの頭(トサカのまわり)が血だらけだったので、これは死ぬかも知れないと思ったが、数日のうちに血は乾いた。そのようなことが2回あった。以後、弱い方のニワトリは、強い方のニワトリには近寄らず、必ず一定の距離を置いた場所でエサを食べたり、止まり木に止まったりしている。夢中になってエサを食べている時、たまに距離が接近している時もあるが、その時は弱い方のニワトリがそれに気づいて、すぐにその場所から離れるか、強い方のニワトリが、弱い方のニワトリのトサカを突付く。そんな時、弱い方のニワトリはすぐに逃げ出すので、強い方のニワトリは深追いはしない。もう自分の方が強いと認識しているからだろう。そして、この地位の逆転は最後(死ぬ、つまり淘汰する時)まで再逆転はありえない。ある日の決闘を最後に、その地位が固定してしまうのである。


 同じオンドリでも成長の早い遅いがある。ヒヨコから3ヶ月経過した時点ではまだ、メンドリの方が大きい。4ヶ月目に入った頃から、オンドリは大きくなり、半年経過すると、メンドリの1.2倍~1.3倍ほどになる。メンドリは羽の色がすべていっしょなので見分けがつかないが、オンドリの場合は2羽だし、羽の色にそれぞれ特色があるので、はっきり識別できる。今回導入したヒヨコのうち、1羽のオンドリはとても弱々しくて、全部のヒヨコの中でも目だって小さかったので、果たして生き延びてくれるだろうかと心配していた。小さい時の出遅れは、4ヶ月を経過しても響いて、メンドリの最も大きいのよりまだ小さい状態だった。もう一方のオンドリはヒヨコの時から大きくて強そうだった。それが、ヒヨコから半年を経過した頃にはいつの間にか身体の大きさが追いついた。


 初めてオンドリが「決闘」をしたのは7ヶ月目の終わり頃だった。実際に見たのでなく、トサカの周りにべったりとついた血で決闘をしたことがわかった。ニワトリの場合、メンドリの初産と、オンドリの初鳴き(コッケコッコウ~)と、オンドリの決闘は、ほぼ同じ時期に始まる。普通は6ヶ月を経過する頃に、それが訪れるのだが、成長過程でボクがよい食べ物を与えなかった、つまり、雑草とか野菜くず主体の粗食にしたために、初産等が丸1ヶ月遅れた。購入エサも全体のエサの3割ほどの割合で与え続けたが、少し足らなかったようだ。


 この決闘で勝ったのは、初期に出遅れた「ひ弱い方のオンドリ」だった。1回目の決闘で勝負が終わったわけではなく、何回めかの最後の決闘(上述した死ぬかも知れないと思ったほどの出血)も、このひ弱い方が制したようである。


 オンドリ同士は決闘をしたが、前回のオンドリのようにボクに飛び掛ってきたことはまだ1度もない。メンドリのように近寄ってくることはないが、それでも前回のに比べたら2羽ともとてもやさしい。それはボクが今までの経験を基にして対策を考えたからである。つまり、ヒヨコの時から、エサやりや水替えにトリ小屋に入った時には、努めて、2羽のオンドリの羽にさわる、つまりスキンシップをするように心がけたのである。それと、オンドリの目の高さに合わせて、向かっていくような膝から下の足の動きに注意した(オンドリの正面に歩を進めない)のである。闘鶏のような形になると、相手は本能でやはり向かってくると思った。この2点のことが功を奏したのか、今回のオンドリはボクに対して向かって(飛び掛って)こない。もちろん大きくなった今でも、継続してこの2点を心がけてするようにしている。メンドリと違って、オンドリはちょっと捕まえづらいが、エサを食べていて、注意がエサに向いている時に、さっと手を伸ばして捕まえては、膝の上に乗せて羽をなでてやる。それはほんの2~3秒のことであり、1週間~10日に1度くらいに減ったが、今もそうしている。だから、捕まえてもそんなにばたつかない。強い方のオンドリにも弱い方のオンドリにも平等にそうしている。


 子育てにも、小さい時のそんなスキンシップが大切だったと、今のオンドリを見て、はっと気づかされる。でもその頃は今以上に忙しかった。


 オンドリは「飯のただ食い」であるし、狭いトリ小屋で3羽も入れると1羽が死んでしまう。よく知らなかった2回目(15年前、最初に導入したニワトリはハトくらいの大きさの時にタヌキに入られて一晩で全滅)は、オンドリを4羽も入れたために、途中で2羽が死んだ。自分のトリ小屋では、オンドリは2羽が限度ということがわかった。数字的にも、オンドリはメンドリの羽数の15%までと言われているから、メンドリ30羽に対してオンドリ2羽だから、これがベストである。必ず1度は闘鶏をするので、30羽くらいだったら、オンドリは1羽でよいと思うが、ヒヨコ時代のごく初期に「圧死」などでたまに死ぬこともある(ヒヨコの時はかたまりあって寝るため)ので2羽にしている。


 ニワトリを飼う場合、メンドリ30羽、オンドリ2羽というのは、ベストの選択だと思う。これより多いと、飼い方が全然違ってくるように思うし、これより少ないのも、エサやりの手間、田んぼから出る野菜くずの量の問題、卵の数の問題、購入エサの日持ちの問題等から、自分には不適切だと思っている。自給エサだけでまわすなら5羽が適切だと思う。現にボクは去年ニワトリを淘汰して新しいヒヨコを導入した時、自分30羽+2羽、友人5羽+1羽、もう1人の友人5羽+1羽の合計、メンドリ40羽、オンドリ4羽を注文した。


 タマゴを売るのが目的なら、中途半端な羽数にしないで、自分にあった、きちんとした羽数を、エサや周囲の環境のことなどをよく考えて導入したらよいと思う。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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