あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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レジスタンス

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 現役世代の人が、サラリーマンを早々とリタイアして、田舎暮らしを始めることは、そんなに不可能でもない。でもそれには条件がありそうな気がする。

 一般的に考えて、年間に

(1)100万ほどで生活できていた人

(2)100~150万ほどで生活できていた人

(3)150~180万ほどで生活できていた人

(4)200万ほどで生活できていた人

(5)200万以上かかっっていた人

 (2)くらいまでの人は、うまくいけば田舎暮らしができる才能のある人である。(3)以上、生活費がかかっている人は田舎暮らしの適性がないと言えるかもしれない。

 サラリーマンをドロップアウトして、田舎暮らしをしたいと考えるなら、やはり2年間ほどの準備期間がいるように思います。2年間ぐらいは、苦しくても現在の生活を維持しながら、休日等を利用して、自分に合った田舎探しを始めます。この期間には、かなり頻繁に田舎の現地訪問をこなす必要があるので、かなり出費も多くなると思います。何でもですが、初期投資は案外大きな金額になると思います。探し方は、

(1)日本有機農業研究会が発行している有機農業者マップ等から探す。

(2)各県でも、環境保護団体等が有機農業者マップ等を作成している可能性があるので、県立図書館等に電話してみる。

 有機農業系にしたのは、その方が初期投資(ハウス設備等)が少なくてすむと考えるからです。

 田舎暮らしや農業への入りかたは、

(1)有機農業系をめざすか

(2)ニューファーマーズ系をめざすか

(3)田舎暮らしを目的にして、生活費は農業以外のことで稼ぐか

 蓄えの少ない人は(3)の方法から入るのがよいと思う。(2)の場合、行政や農協の支援を受けることが可能ですが、従来型のスペシャリスト志向の農業なので、できる人とできない人、向く人と向かない人があるので、危険性が高い。(1)は、あまり収入にならないし、今はイノシシ、シカ、サルなどの害獣の被害が拡大しているので、農作物が作りづらい。

 (3)のように、自給用の小さな家庭菜園を作りながら、年間90万以内くらいで生活できるような、「田舎暮らし名人」になるコースなら、可能性が残されていると思う。

 あなたが知らないだけで、(3)の生活をしている「田舎暮らし名人」は案外おられます。ただ、そういう生活ができるようになるにはやはり3~7年の歳月はかかると思うので、何でもですが、一朝一夕にはいきません。そして、家族がいる場合には、お互いの価値観にずれが生じてくると、田舎暮らしも難しくなります。

 都会だと、害獣の出没の状況がわからないので、このことを安易に考えがちですが、害獣のために農作物がとても作りづらくなっているので、「農業を主体に」というハードルは相当高くなっていることを覚えておいてください。

 自分の場合はだんだんと

(1)農業ばっかりの、あくせくした生活は、徐々に減らしたい

(2)池の土手で、小鳥の鳴き声や、風の音や、雲の移り変わりを眺めながら、もう少し、ゆっくりした時間を持ちたい

(3)がんばっても、そんなに収入に結びつかないので、そんなにがんばらず、しかも、収入の落ち込みを最小限にできる方法を模索中。

(4)人生も期限付きだから、農業も期限付きと考える。すでに18年目だし、農業における新展開は自分にはもう期待できない。できるのだったら、10年目くらいにできているはずである。ここ2~3年が自分の農業の集大成の時期だと思っている。だらだらと続けてはいけない。

(5)農業ルポライター・農の風景写真集、山村写真集などに関心があるが、取材費や移動費が準備できていないので、今後のことは未定。

 

 大都会の片隅でもんもんとした生活を続けているのなら、新しい一歩を踏み出してみるのもよいと思います。サラリーマンに希望が持てず、山村暮らしも、夢と現実は大違いの世界だとは思いますが、都会より山村なら、まだ何とかなるのではないでしょうか。

山村なら、家賃は1軒家で月間1万円以内が世間相場だと思います。もしそれ以上要求されるなら他を探しましょう。土地は、今はほとんど無料で貸してもらえます。土地を管理してくれて、逆に感謝されるでしょう。

2年ほどかけて「人づて」を探して山村訪問を繰り返してみてください。いつの日か、よい出会いが、あなたにも必ずあります。

(1)奥深い山村→害獣は多いが、集落が崩壊しかかっているので、意外と歓迎される可能性がある。

(2)ほどほどの山村→奥深い山村に住みたくない人向き。しかし、集落人口が多いなら、他から入ってきた人に排他的と考えた方がよい。

(3)市街地に近い田舎→集落が機能しているので排他的な傾向も強い。集落内での冠婚葬祭費もかかってくる。市街地に近い田舎が希望なら、町営住宅のような「よせ集まりの世帯」を探すことをお勧めする。


レジスタンス

 職業としての選択肢が、サラリーマンしかないのが、今のこの国の現状である。50年ほど前までは、自給自足的な「水のみ百姓」であっても、独立した自由人であった。それが、資本主義の発達とともに、そのような生活は奪われ、会社や組織の歯車のひとつとして、「組織に隷属」「組織に服従」「組織に忠節」を求められ、工員であるなら、「機械に歩調を合わせ」、「ラインの流れにのり」、「作業のほんの一部分だけに一日中携わり」、やがて、モダンタイムス(35年ほど前に見た映画)のチャップリンのように、「人間疎外」を受け続けるのである。それでも、いったん組織から逸脱すると、凡人には食っていく手段がむずかしい。その時に、それらの人をすべて「農業が受け入れてくれる」なら、すばらしいことである。「ダメだったら農業があるさ」「農業でも何とか食っていける」という逃げ場がいつも用意されていると、中高年の経済的理由からの自殺もかなり減らせると思う。

 農業にも二つの入り方がある。一つはビジネスとしての農業、もう一つは、定年帰農型に似た農業である。ビジネスとしての農業は、凡人にはむずかしい。われわれ凡人がめざすのは、定年帰農型をもう少し肉付けした農業である。そして、資本主義というシステム(買わざるをえない社会、買った方が安くつく社会、必ず耐用年数があるから、永遠に買い続ける社会)の中で、資本主義と相いれない自給自足主義(買わない生活、小さな生活)をめざすのだから、まさにレジスタンスである。

 人間は土から生まれては来ないが、最後は土に還って行くものである。土から離れすぎると、離されすぎると、精神に不調を来たす。



今日のニワトリ

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 勝った方のオンドリの交尾が盛んである。立場が入れ替わって8日目の朝であるが、権力の座から引きずりおろされた方は、まだびびっている。今朝も、エサを持って入ると止まり木から下りてきたが、すぐに追っかけられて、中腰のボクの肩にハイジャンプして逃れた。定位置になった巣箱の上に青菜を少し置いてやったが、これもメンドリに食べられている。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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