あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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スタート時の農業イメージ

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 春の最初の花が咲いた。トリ小屋の東にある白いのは「こごめ花」、黄色いのは花の名を忘れた。右の2枚は「スモモの花」。
 
 立場が逆転してしまったオンドリは、今朝、エサを持ってトリ小屋に入ると、止まり木から一応、下りてはきたが、すぐに、勝った方のオンドリに追い立てられて、また止まり木に飛びあがって逃げた。メンドリはこういうことがたまにあり、4~5日でまた群れの中に戻っているので、オンドリもそうであってくれるとよいが・・・。
 
 
巣箱の上に、また少しコゴメをばらまき、水を飲んでいないようだったので、違う容器に水を入れて、口元に近づけてやると、ほんとによく飲んだ。


 お彼岸が過ぎて暖かくなったが、本格的な春のスタートは桜が咲くまで待つ。早くスタートしても発芽適温に達していないので、失敗することが多いし、余計な手間がかかるし、生育スピードも遅い。

 
 農業にはいろんな農業形態があるが、自分の場合は、スタート前にイメージできた農業から、現在もあまりかけ離れた農業をしていない。

(1)面積は4反(40アール)が限界だろう・・・最大規模でも35アールほどしか作付けできなかった。


(2)専門作物のイメージがわかなかった・・・結局、専門作物が自分には持てなかった。


(3)ハウスは建てれないかもしれない・・・ハウスは持たなかった。


(4)よく稼げても手取り200万ほどだろう・・・その半分も稼げていない。


(5)ニワトリは40羽から増えることはないだろう・・・最大36羽しか導入しなかった。


(6)2人で農業をすることは全く考えなかった・・・2人で農業をしたら生活ができないだろうと思った。今もそう思う。2人でする人は、主となる方の農業能力が極めて高い。


(7)農業知識ゼロで、都会から田舎へ入植してきて、3~4年で形にする人も結構いるが、その人たちは、どんな風に農業をイメージしたのだろうか。


(8)農業では生活できないというのが、田舎の人の常識であるが、都会の人はそれをどう思っているのだろうか。


(9)定年を迎えた団塊の世代の人に、この国の農業を支えてもらおうという考えもあるようだが、60歳からまだ、もう一踏ん張りできるだろうか。自給用なら70歳を超えても作れると思うが、出荷をするなら65歳くらいが限界のような気がする。自分は65歳以上の出荷農業は全くイメージできないので、することはない。70歳以上の命もあまりイメージできないので、70歳以上の人生があるなら、それは付録だから、せいぜい花鳥風月を楽しむ程度が関の山である。


(10)自分の人生も農業も後16年ほどしかイメージできていない。だからカウントダウンのような農業していくだろう。いくら元気な団塊の世代の人でも、ビジネス活動はせいぜい残り10年ではないだろうか。彼らに、いったい農業の何を期待するというのだろう。


(11)農業をスタートしてからずっと「規模拡大路線」をめざしてきた。しかし、作付規模も顧客もあまり増やせなかった。マルミさんが定職についていなかったら、我が家の生活はまわらず、もっと早いうちに、農業からのリタイアを迫られていたはずである。


(12)今も全く農業の手を抜いているわけではないが、どんなにがむしゃらに農業をがんばったところで、あまりカネにはならないから、少しは希望の持てることに時間を投資していこうと思う。


(13)両親とも死ぬ間際まで働き尽くめで亡くなった。もうちょっと違った生き方ができなかったのだろうか。自分も同じような生き方をしてきている。何もしないことは悪徳ではなく、何もしない1~2ヶ月を持つことが大切だと思うが、それがなかなか難しい。


(14)昭和30年代の中頃まで、東北農民は「冬の出稼ぎ」をする必要がなかった。自給自足的な生活ができていたのである。でも昭和30年代の中頃から、冬の長い東北農民は、農作業のできない冬の間の3~4ヶ月、都会に出稼ぎに行くようになった。文明の進歩は、、各種税金、社会保険料、電気代、電話代、水代等のライフラインの「強制化」をもたらす。一人「蚊帳の外」にいることはできない。まさに中央集権的なシステムである。日本中の隅から隅まで、この包囲網に囲まれて、それから逸脱した生活はできなくなっている。だから、生きるために一定ラインのカネがかかり、文明の進歩と比例するように、必要最低限の固定的支出が雪ダルマ式に膨らんでいく。これに振り回されてしまったのが、両親であり、そして自分である。


(15)農業を始めてからは、地位とか、名誉とか、稼ぎとか、そんな世界とは別次元の世界で生きてきた。農業を始めた時に、そんな世界から「下車」している。でもこれは幸運だった。普通なら定年後に始めるのに、彼らより20年も早くスタートすることができたのだから。


(16)農業をしている若い世代の人に伝えれることがあるとすれば、

ア、あまりがむしゃらに農業だけに取り組まないこと。


イ、1~2ヶ月の農閑期のある農業をすること。


ウ、規模拡大路線はできれば避けること。


エ、金銭的な面で、農業以外の仕事の人と競わないこと。


オ、忙しすぎる農業をしていると、他の産業に比較しての農業のメリットが生きてこない。


カ、農業だけしていたのでは何の展望も開けない。


キ、収入を1円アップすることより、1円節約する方を選択した方がメリットが大きいと思う。


ク、農業の利点を生かそうと思えば、規模拡大路線より、自給自足路線の方が賢明だと思う。


ケ、常にいつでも「退けれる」農業を自分はしたい。立つ鳥跡を濁さずのごとく、何の形跡(設備投資)も残らない農業をしていきたい。


コ、言葉で農業を積み上げるのではなく、できるだけ早く土の上に下りて、やりながら考えた方がよいと思う。言葉が優先した頭でっかちの農業を田んぼに持ち込んでも役に立たない。


サ、書物から入るより現場から入った方がいいように思う。有機農業系(有機農業者マップ等)でもニューファーマーズ系(各県の指導機関)でも、今は多くの研修できる場所がある。


シ、農業はパソコンと同じく体系的に学べない。農業で必要とされる知識は少ない。肥料、時期、水遣りの加減、温度、収穫期など、自分で体感しながら一つ一つ覚えていくしかない。ブドウならブドウのことだけ、トマトならトマトのことだけ、ワンパックなら広く浅く知っておればそれでよい。


ス、初心忘るべからず、でも、離農へのシミュレーションも忘れずに。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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