あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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小屋の外へ出たニワトリ

 今日、サツマイモを初掘りした。例年9月に入ったらサツマイモの出荷を始めるようにしている。


 今年は例年作っていた早生品種(品種名がわからない)を止めて、同じ早生品種のベニアズマに変えてみた。長らく作っていた早生品種はあまりおいしく思えなかったので、ベニアズマに変えたが、今日食べてみて、ベニアズマもあまりおいしいと思えなかった。ただ、ベニアズマという品種は苗が一般によく売られていて、早生で多収の品種として知られている。自家用ならともかく、出荷用なら、多収というのは、味がおいしいことより上位の選択肢である。少なくとも自分はそうである。一般にサツマイモは早生品種より晩生品種の方がおいしいが、9月の頭にサツマイモが食べれるという「早い」のも顧客にはごちそうだと思う。今年は、最初が長雨続き、その後渇水と、両極端な天気だったが、芋は結構大きなのが入っていた。でも、あまりに外観が悪く、4株掘ったのに、出荷できそうな芋は一つもなかった。畝の端っこ、つまり田んぼの端っこから掘るから、掘り進めばこんなに外観が悪いことはないと思う。少々の外観の悪いのは出荷するが、あまりにひどいと出荷はできない。本来なら即ニワトリ行きの芋だったが、初物だったので、持って帰って「ふかし芋」にして食べた。子供は要らないと言って食べないので、マルミさんに味見してもらったが、ふ~ん、いまいちという返事だった。


 農家であることの「ぜいたく」は、ふかし芋をこれから11月いっぱいくらいまで、毎日、たるほど食べれるという点である。でもこのブログの読者さんが、それほど、けなりがる(うらやましがる)ことでもない。食べてそんなにおいしいものでもないから。ただ、10月から掘り始める晩生品種(高系14号を作っている。有機農研幹事である千葉の林重孝さんから送ってもらった品種)はとてもおいしい。栗みたいとは言わないが、作付け場所の「土質」にかかわらず、おいしいと思う。他の品種や他の人が作った芋をほとんど食べたことがないので、これ以上は言えない。


 「ちょっと腹がへった」とか「口がさみしい」時に、台所のテーブルの上に毎日必ず「ふかし芋」があれば、それに手が出る。サツマイモのない時期は、それが「菓子パン」になる。サツマイモは菓子パンよりかなり安くつくし、自分の健康のためにもよい。とにかく、しょっちゅう間食をする悪癖があるので、サツマイモで腹をふくらませるようにしている。ふかし芋にしてから3日間は食べるが、4日目にまだ残っていれば、残りはニワトリ行きとなり、また新しいのをふかす。もちろん、ふかし芋にするのは、出荷できない「くず芋」か、特に外観の悪い芋だけである。


 これからはサツマイモの「くず」や「外観不良分」が、芋を掘るたびに出るので、ニワトリのエサに都合がよい。サツマイモのくずをニワトリにいくらやっても、タマゴを産むという生産には全然反映しないが、ボクといっしょで、腹はふくれるはずである。タマゴを産み過ぎても、そのタマゴの処分に困るので、メンドリが30羽で1日に4~5個産んでくれるペースが自分にはよいのである。


 今の時期はまだ暑いので、朝夕、水を新しいのと入れ替える。エサは、最近近所でもらった「精米くず」1キロほどと購入餌1キロほどをトリ小屋の地面にばらまく。他に、この時期の「大ごちそう」としてトウガンを1個投げ込んでおく。他に雑草やサツマイモの収穫後の芋ヅル。時々、ヌカもトリ小屋にばらまく。今の時期はこういうバランスのエサでメンドリ30羽とオンドリ2羽の合計32羽を育てている。生まれたばかりのヒヨコを宅急便で送ってもらってから1年と3ヶ月ほどになるが、まだ1羽も死んでいない。4年もしくは5年飼う予定である。


 トリインフルエンザはアウシュビッツよりもっとひどい身動きできないケージに閉じ込められた、抵抗性のないニワトリの病気と思っている。ケージのニワトリは太陽の光を1度も浴びることがなく青菜など全く食べさせてもらえないのだから。今、時代の最先端の養鶏法は50年前に逆戻りした30羽養鶏だと思っている。でも、タマゴを売ろうとしてはいけない。売ろうとすると自分の心に「矛盾」という隙間風が走る。


 1羽も死んでいないと書いたが、今までに大きな危機が2回あった。病気何かではない。エサをやるためにトリ小屋へ入った時に入り口の扉から外に飛び出して逃げられたことが2回ある。1回めは去年の11月で、その時は運良くその日に捕まえることができた。もう1回はつい最近のことである。トリ小屋の外に飛び出したニワトリは一瞬「きょとんとした状態」なので、その時にわっと飛びついて捕まえないと1度取り逃がすと、捕まえることがむずかしくなる。先日逃げ出したニワトリは何と二晩も山の中で過ごした。山には天敵のタヌキがうようよいるので、当日捕まえれなかった時には、もう今晩中にタヌキの餌食になるだろうとあきらめたが、翌日の朝、トリ小屋の近くでうろついているのを見つけた。あ、生きていたんだとうれしくなり、しばらく追い回したが、またしても捕まえることができず、結局その日も日が暮れてしまった。2日目の朝は、もう逃げたニワトリのことなど忘れて、死んだものとあきらめていたが、またしても翌朝、トリ小屋の近くの田んぼで見つけた。あれ~、まだ生きている・・・奇跡、今度こそ捕まえなくてはと、またしても追いかけた。今度はうまい具合に「行き止まり」のような段々畑の隅に逃げ込んだので、間一髪、ボクの身体が空を飛ぶのが早く、まるでレシーブするような体勢でニワトリに飛びついたのだった。捕まえれた時はほんとにうれしかった。タマゴを産んでくれているとか、逃げられたのが惜しいというのではなく、むざむざタヌキの餌食にならなくてすんだということがうれしかった。


 エサには全く困らなかっただろう。落ち葉の下にはいろんな虫がいるだろうし、青菜(草)もいくらでもあるし、池のすぐ下なので、池からの落ち水がにじみ出ている場所もあるので、飲み水にも事欠かない。帰趨本能のようなものが働いて、トリ小屋から遠くに行くことはなかったのだろう。


 結局、逃げたニワトリは2回とも捕まえることができたので、全部生きている。ニワトリの大きな死因に「ニワトリの中でのいじめ」があり、実はこれが最も大きな死因の一つである。何かのアクシデントで1羽のニワトリがつつかれだすと、よってたかって他のニワトリも同調して、同じ場所をつつき始める。ニワトリ世界のいじめは凄惨で、尻つつきなど、ハラワタが飛び出すくらいつついて殺すらしい。ボクのトリ小屋では青菜は足りているので、尻つつきというのは、ニワトリを飼い出してから15年間余り、1度も見たことはないが、逆に、頭つつき(口ばしとトサカの間)で死んでいったニワトリを何羽も見た。早めに隔離してやればよいのだが、そのタイミングがむずかしい。隔離すれば、水遣り、エサ遣りにそれだけ手間を取るわけだし、いじめが途中で止まる場合もしばしばある。

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コメント

”別の”農園からです。
大変なことになりましたね。
援農が必要な時には、遠慮なく連絡して下さい。
時間の許す限りお手伝いさせて頂きます。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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