あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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初めてのイノシシ襲撃 ④

 何かあわただしい1週間だった。ちょうど1週間前の今日が、初めて集落の畑がイノシシに襲われた日だった。そのおばさんも、人生初めての経験でかなりショックだったのだろう。だから、会う人ごとに話したのだろう。ボクも人づてにイノシシの話を聞いた。


 その後、連日のごとく集落の畑のサツマイモが襲われて、3軒の家庭菜園が大きな被害にあった。みんなびっくりして、てんやわんやの騒ぎになったおかげで、ボクも水際の危機一髪のところでイノシシを阻止することができた。正確に言えば阻止できるかどうかはわからないが、とにかく今日、電気柵を取り付けることができた。


 今朝は、多少の段々畑の一番下の畑に大きな足跡がかなりついていた。なぜ運良く、下から三番目の3アールのサツマイモ畑が被害にあわなかったのか不思議であるが、前々日に荒らされたボクの畑に隣接している田んぼの持ち主が、その被害を受けたサツマイモを畑の片隅に寄せ集めておいてあったらしく、昨晩はそのえさが大量にあったので、それで満腹して、ボクの畑のサツマイモまで漁る必要がなかったのだろう。来ているコースから考えて、今日の深夜はボクの畑の順番になっているはず・・・。とにかく、電柵に鼻面を触れさせて「キャイ~ン」といわせなければならない。一度驚かせておかないと、この方角に来る事が癖になってしまう。仮にサツマイモは防げても、他の畑でころげまわられても、それも困るのだが、ターゲットになるのは、今の時期ではサツマイモだから、とにかく、電柵で防げるものと信じたい。


 今回のことで一つありがたかったのは、すでにボクの集落では現役世代の人が農業をすることは、とっくになくなってしまったが、現在70歳を少し超えたくらいの方が、家庭菜園に精を出しておられる。その方たちが騒ぎ立ててくれたのがうれしかった。10年後、彼らが引退して、田んぼに出ているのは自分一人になり、田畑が寂しい状態の時、イノシシに襲われて、一人静かに愕然とするよりは、今の状態の方がまだ救われるような気がしないでもない。


 いつか「百姓一揆」のような形で立ち上がらなければ、いずれこの国は、深夜はイノシシが支配する惑星になってしまう。いやすでにこの国の8割以上の地域は、深夜、イノシシに支配されている。そして農業者はますます追い詰められていく。ボクが現役を退く頃まで、この地域だけは、イノシシに遠慮してほしかった。次の世代のことなど知ったことじゃない。自分がぎりぎりの所で「農業継続の為の攻防」をしているので、他の人や地域や次の世代のことなど顧みる余裕などない。


 昨日注文していたのが、先ほど入荷したからと、午前10時に農機具店の方が来られた。さっそく2人で設置に取り掛かった。2人でというより、農機具店の方がされるのをじっと見ていただけだが。設置が完了して一通りの説明を聞いている時、正午の時報が聞こえてきたので、2時間ほどかかったことになる。具体的な請求書はまだきていないが、9万円近い金額がイノシシ防御の捨てガネになった。イノシシなど出てきたら、もう農業など止めると、誰彼となく広言していたが、実際に襲来されて、もう自分には農業を続けるしか、他に選択肢はない状態なのだと、あらためて痛感させられた。


 農機具店の方が設置されるのを見て、やっぱり、多少高くついても、農機具店で買ってよかったと思った。設置に案外時間がかかったことと、自分ですると、最後の最後の詰めの段階で、果たして電流をうまく通せるかどうか、その点が不安だった。


 アースとかバッテリーとか、テスターとか言われると、工業高校を出ているのに、まるでちんぷんかんぷんで、多分、とんでもない質問を何度もしたような気がする。でもこの農機具店の方には、管理機やエンジンポンプのオイル交換を頼んだりと、まるで農業者にはあるまじき不器用さを露呈していたので、ボクのレベルをよく知っているのだった。こんなレベルでもすでに8年も前に「あめんぼ百姓塾」を立ち上げている。ボクは農業への入り方も途中経過も、技術指向ではなく文学指向の農業をしてきた。農業をする上での致命的?弱点も持ち合わせているが、伝えたい技術的側面以外の農業も数多く身につけてきたと自負している。


 電気柵に関しては、今度は自分一人でも、移動させたり、新たに設置したりができると思う。でも、イノシシと電気柵は、自分の文学的農業を明らかに邪魔する存在である。でも、組織の中でいやな奴に慣れていかざるをえないように、イノシシにも慣れていかざるを得ないのだろう・・・生きていくために。 


 

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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