あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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トウガン

  35度近い高温が続くと、人間でも身体がだる~くなるが、まして、羽毛を身につけているニワトリにとって、この時期の厳しい残暑はもっとこたえているであろう。


 ニワトリの暑さ対策として、朝、夕の2回、冷たい山水に入れ替える。普通は朝1回しか、水を新しいのと入れ替えたりしないが、今の時期は、すぐに水がなまぬるくなるし、よく飲むので、朝と夕に入れ替える。それともう一つ、とっておきの夏バテ対策として、毎日、野菜の「トウガン」を1~2個食べさせている。もちろん、ニワトリのビタミン補給に日々、雑草を与えることは欠かせないが、特にこの時期は、切らさないように、たくさんの青菜(雑草)を与えることが大切だと思っている。でも、こう暑いと、雑草だけではものたりない。もっと水分たっぷりのスイカやキュウリのようなものをあげたい。スイカがあった時は、スイカを食べた後の残りの部分をニワトリにやっていたが、もうスイカは終わった。キュウリをあげるのは惜しい。ナンキンもすでに屑ナンキンは全部トリ小屋行きとなって終わった。ジャガイモの屑はとっくに終わっているし、サツマイモはまだ掘っていないので、屑サツマイモはない。となると、今の時期は「トウガン」しかない。


 トウガンはナンキンよりも水分が多く、みずみずしいので、ニワトリが喜ぶ。大きなトウガンをカマで5~6個に輪切りにして、投げこんでおくと、30分もたたないうちに、トウガンの跡形もなくなる。1個そのまま投げ込んでおいてもよいが、そうなると32羽のニワトリが競争になって、弱いニワトリは食べれなくなるので、全部にいきわたるように、輪切りにする。


 トウガンは1個を200円~400円で売っている商品作物なので、ちょっともったいないが、イタリア料理店はあまり注文をくれないし、個人の顧客に入れるだけだと、7本トウガンを定植すれば、売れ残るくらい成る。6本も定植すれば十分なのだが、6本植えることも9本植えることも植える手間や途中の管理は変わらないし、場所もさほど取られないし、液肥の散布の手間も変わらないので、毎年9本植えている。つまり、トウガンはこの時期(8月下旬~9月上旬の激しい残暑の時期)のエサとしても考えている。30羽ほどしか飼っていないから、こういう考え方もできるが、たくさん買っていれば「野菜の一部をエサとして考えて作付けする」というようなことは、採算や手間の問題から無理ではなかろうか。つまり、自分の場合は、田んぼの面積、野菜の種類、ニワトリの羽数が複合的にからまりあっていて、ちょうどよいバランスの状態にある。どれかが崩れると、うまくいかなくなる。


 トウガンはナンキンほど「ウドンコ病」がこないし、ごろん、ごろん、たくさん成る。あまり大きくなると、宅配のケースに入らなくなるので、ボクは適度なサイズで収穫するが、時に箱に入れるには不適切な大型(収穫の見逃し)もできるので、そんな場合は即、ニワトリ行きである。同じく外観の悪いのも、他の作物なら出荷しても、トウガンはニワトリ行きである。


 トウガンは「冬瓜」と書いて、トウガンと読むが、つまり、真夏に収穫しても、冬まで保存できる、あるいは、冬の料理に適するから「冬瓜」と呼ばれる。実際、ナンキンよりかなり日持ちがする。


 ボクは120サイズ(縦、横、高さの合計が120センチ)の箱で送っているが、夏場のこの時期には、ボリュームのある野菜が少なく、トウガンが箱のかなりのスペースを埋めてくれる。つまり11月以降はハクサイやキャベツがあるし、5月、6月はキャベツやレタスが、10月中下旬にもレタスがあるが、7月、8月、9月は、レタスとキャベツはなく、かさばる野菜が少ない。タマネギ、ジャガイモ、キュウリ、ニガウリ、ナンキン、ナスビ、ピーマン、オクラ、エンサイ、ツルムラサキ、青シソでは、箱の上部に空白ができる。


 7月はキュウリを×2倍、ナスビを×2倍入れたりすることもあるし、9月はサツマイモを×2倍入れたりして対応するが、8月は秋ナスに向けて枝を更新しているのでナスビがない。つまり、トウガンが特に活躍してくれるのが、8月のワンパックである。


 トウガンはソウメンナンキンより作り安いし、料理のレパートリーも広い。ボクは4月1~2日にナンキンの種を蒔くが、それより1ヶ月後の5月5日頃にトウガンの種をまく。つまり、ナンキンは5月の天候不順や梅雨の長雨の影響を受けやすいが、トウガンは、この時期をポット苗の状態、もしくは、定植後まだつる伸びがあまりしない状態で通過するので、ナンキンに被害が出ても、トウガンはまぬlがれることが多い。過湿にはナンキンより弱いような気がするが、台風にはナンキンより強い。


 だから、自分の場合、ナンキンの成りが悪くて個数が取れなくても、後にトウガンがひかえているので、あまりショックを受けない。トウガンはナンキンより病気に強いので作りやすい。梅雨明け後の7月末~8月上旬頃から成り始めるので、雨の少ない8月に、水をしっかり散水するとたくさん成る。


 トウガンはニワトリがバテバテになる8月の夏バテ対策として、有効に活用している。もちろん8月のワンパックの必須野菜でもある。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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