あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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もみがらと稲ワラ

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 先日、近所の稲作農家から、すくも(もみがら)と稲ワラをもらった。本当に助かっている。最近は生産者米価がとても安いが、稲作を止められたら、すくも(もみがら)や稲ワラがもらえなくなる。今は1俵が12000円ほどである。10アールあたり、よく取れても8俵ほどらしいから、96000円。1ヘクタール(100アール)作っても、たった96万円。これから、機械の減価償却費(これが極めて高い)、乗用トラクターの油代(1ヘクタールを年に3回ほど耕運すれば、油代もかなり高くつく)、水代(これもかなり高いらしい)、肥料代、農薬代、除草剤代、草刈機の油代(夏の畦草刈りが大変)、種もみ代、軽四の車検代、保険代、税金、作業用衣料費、機械の修繕費(コンバインは稲秋が終わると点検に出した方がよいらしい)を差し引くと、1ヘクタール以下の作付なら赤字になるらしい。誰も損してまでは作らない。これは、自分の人件費は考えないでの話しである。「買った方がはるかに安くつく」というのは、家庭菜園だけでなく、米にもあてはまるのである。父母の世代では、「瑞穂の国の稲穂」に特別の思い入れがあったかも知れないが、次の世代では、もうそんな愛着などない。


 自分の場合は、70アールほど、近所の親戚の稲作農家が作ってくれているので、とても助かっている。でも70才を越えているので、いつまで元気で作ってもらえるかどうかわからない。作ってもらえなくなったら、年に3~4回は乗用トラクタで耕運する必要がある。何もしなければ、たった1年で背丈くらい、草が伸びる。草刈をすることを考えたら、耕運した方が随分と楽である。


 田舎では「土地は負債」という考え方が、だんだんと増えつつある。田舎の土地は売れない。売りたくても、周辺農家の了解(印鑑)がいるので、まず売れない。
 隣の田んぼが草ぼうぼうなら、ほうっておけるが、隣の田んぼで米か野菜を作っていれば、礼儀として、その周辺の草刈だけはしておく必要がある。ほうっておいたら、「すまんですが、ちょっと草刈をお願いできんでしょうか」と言われると思う。


 当集落でも、荒地がだんだん増えている。食べ量の野菜だけ作るのだったら、面積はそんなにいらないから、残りの8~9割ほどの田んぼは不必要なのである。
 ボクが子供の頃には、集落の多くの家で、稲作の裏作として麦も作っていた。麦畑にはよく「ひばり」が巣を作っていた。2年ほど前までは、麦は結構作られていた。麦を作付すると補助金が出ていたらしい。その補助金が下りなくなると、麦は消えて、表作の稲作だけになった。新たに稲作を始めたという話は聞いたことがないし、いったん止めると、稲作は復帰することは困難である。
 稲作の風景が消え去る日も近いのではなかろうか。いったいどうなるのだろう。

(1)地域から稲作風景が消えると
(2)稲作の用水路は単なる家庭の排水路となり
(3)集落の人はすでにほとんどサラリーマンであり
(4)家から直接、車で出勤するので、顔を合わすこともなく
(5)道普請や池の土手や通学路の草刈で顔を合わすくらいであり
(6)子供の数も、集落42軒で、小学生が男女合わせて5人以下となり
(7)外で遊ばない(遊ぼうにも少なすぎて遊ぶ友達がいない)ので、集落の子供の顔もわからない
(8)家は単に「寝に帰る」だけの場所になりつつあり
(9)自分も後16年で古希。生きているかどうかも定かでない。


 稲作農家がまだ健在であるということは、野菜農家にとって、とてもありがたい状況である。すくも(もみがら)と稲ワラは、どちらかといえば、もちろん、すくも(もみがら)の方がありがたい。すくも(もみがら)は、
(1)ニワトリ小屋の下敷き、及び、巣箱の下敷きに利用
(2)サトイモや冬越しハーブ類の寒さ避けに利用
(3)種蒔き後に、強い雨によって土の表面がたたかれたり、強い日差しをさえぎるために利用
(4)サツマイモの種芋やハヤトウリの種ウリの越冬の寒さ避けに利用
(5)焼きすくも(クン炭)にする。この利用価値が最も高い。育苗時には、「すくも」の状態で使うより「焼きすくも」の状態で使った方が肥料効果や保温効果がすぐれる


 稲ワラは、なければ池の土手草などで代用できる。
(1)ウリ科野菜の下敷きに利用
(2)サトイモ等の草押さえや湿り気保持に利用
(3)畝間に置いて、草押さえに利用


 稲ワラは腐りやすいが、足らずは、3月上旬に蒔く緑肥「エンバク」を利用する。敷き藁には、稲ワラより麦ワラの方がよい。


 すくも(もみがら)は、3月上旬までにクン炭(焼きすくも)にして、残りは、もみ袋に入れて保存する。クン炭は、風のない暖かい日を選んでするのがポイント。


1位めざして挑戦中→ranking動くヒヨコ
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  • 2009/05/31(日) 09:16:36 |
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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