あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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農村へのパスポート

 すでに廃刊になってしまったが、「百姓天国」という雑誌があった。この雑誌は、多くの農業人に発言の場を提供してくれた、すばらしい雑誌であるとともに、ボクはこの雑誌で、何人かの尊敬する農業人と出会った。これから紹介するTさんとは、実際にお会いしたことはないが、百姓天国誌に寄せられた次のような記事は、自分にとって忘れることのできない記事となり、自分も将来、この命題と戦い続けなければならないと思った。

 

 『長引く不況の低迷で、現在推定600人以上の野宿者が、京都市内の河川敷や路上、駅構内、周辺などに生活を余儀なくされています。以前は大工、調理人、きこり、電気工事や土木建築に従事していた人など、職業は多彩です。しかし、リストラや倒産、仕事がないなどの理由で「家」を失い、新たな就職活動にさまざまな障害が生じ、野宿生活が常態化していきます。

 こんな状況の下、昨年一人の野宿者(63歳)が、ある農村の地域住民となりました。「もうこの歳になったらどこも雇ってくれないです。今後は自分で物を作る仕事に就きたい」と、目を輝かせて語ったAさん。お世話くださった方と共に、田畑を耕し、今はいきいきとした毎日を送られるようになりました。食べることと寝ることが保障されれば、人間の原点である「農」と向き合って働きたい。或いは、持っている技術を活かしたい人がいます。疲れ果てた生が再び生き返るようにと、私たちは願っています。もし、農村での仕事がありましたらお与えください。はじめは村の生活習慣や気候風土など、さまざまな事に関しての研修を受けながら働き、ゆくゆくは何らかの形で、生活の自立を考えて行けたらと願います。また農繁期などある期間のみ仕事をさせて頂けることでもありがたいです。下記へご連絡ください。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      京都 夜まわりの会 T 』

 

  一世代(30年)前には、農村の余剰人口を、都市が吸収した。今度は逆に、都市の失業者を、農村が吸収していく時代に入ったと思う。しかし現在では、農村地帯も、都市生活者と同じ消費経済にまきこまれてしまって、自給自足的な生活がほとんど成り立たなくなった。

(1)野菜を作るには、種代も肥料代もかかる。自給用くらいなら、買った方がはるかに安くつく。

(2)ライフラインにかかる費用は都会と全く同じである。

 すでに、田舎と都会の考えられる区別(違い)が見当たらない。

 かつて、1人の日本人外交官が、第2次世界大戦前のヨーロッパ大陸のユダヤ人に、脱出へのパスポートを発行し続けたが、今、農村へのパスポートは、定年帰農者にしかないように思う・・・。

(1999年、8月)

1位めざして挑戦中→ranking動くヒヨコ
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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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