あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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岡山エコ読本

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 農業は冬にはあまり仕事がない。温度が低いので、種をまくこともできないし、作物も寒さでちぢこまってしまい、日中の暖かい時間帯にごくわずかしか大きくならない。ハウスを持っていれば、ハウスの中は暖かいので、露地と違って成長のスピードは多少速いが、それでも秋や春のようなことはない。
 
 
冬の野菜は12月中旬頃にピークを迎えるが、そのピークの状態から少しずつ劣化しながら、2月末頃まで寒い田んぼで出荷されるのを待つ。市場出荷方式なら、その作物が最も良い状態の時に、全量出荷できるが、ワンパックの場合は、各顧客の出荷予定日に、少しずつ少しずつしか出荷できないので、その間に霜害が出たり、雨などのいらぬ水分を吸って病気が発生したりする。この出荷ロスを2~3割は覚悟する必要がある。

 
それって損・・・と思うなら市場出荷方式に切り替えればよい。市場出荷方式では、ハクサイでもキャベツでも重量やサイズが2LとかMとか2Sなど段階ごと定まっているし、ある程度の量(箱数)も出す必要がある。そのためには規模も大きくする必要があるし、とにかく外観が悪い野菜は相手にしてもらえない。それがあなたにできるのなら、ワンパックより市場出荷方式を選択した方がはるかにカネになると思う。自分の場合は、大規模に作るとか、外観やサイズや重量のそろった野菜を作ることがあまり得意ではないので、今のワンパックを続けています。環境や安全のためにワンパックを続けているのではありません。まず生活(経済)があって、その次の段階が環境や安全への配慮(意識)だと思います。
 農業者と一口にいっても、それぞれ能力にかなりの開きがあります。真似ようとしても能力的に真似ができないことがほとんどです。そんな特別の技術力を持った人だけが、今の農業界で生き残っているような気がします。「自分の得意と思えることだけで手がいっぱい」という状態にできるだけ早くもっていき、あなただけのオンリーワンの状態が形作れた時、あなたのオンリーワンがあまりカネにならないオンリーワンなら、いずれ継続することがきびしくなります。

 
ワンパックを選択したのは、この農業形態しか自分にはできそうになかったからです。ワンパックの性質上、農薬や化学肥料はできるだけ控えています。虫食いで外葉がレースのようになったハクサイや、二股になったニンジンでも、自分の場合は平気で出します。でもそれには限度があって、自分基準で、これくらいなら顧客も理解してくれるだろうと思える範囲であり、それ以上にひどいのは即ニワトリ行きです。一種類を多量に作るのではなく、多種類を作るという、自然に即した作り方をしていると、無農薬でもたいていの野菜はできます。ただし「アブラナ科野菜」は無農薬で作るのは極めてむずかしいです。3~4年は無農薬で作れても4年を越える頃から虫害が多くなります。そのため自分の場合はアブラナ科野菜は①ハクサイ ②キャベツ ③ダイコン ④カブの4種類に絞っています(ブロッコリは少々、春作ではコマツナを少々)。アブラナ科野菜以外では、①ジャガイモ ②タマネギ ③ナンキンに毎年のごとく病気が発生し、収量は1~3割落ちるが収穫は可能です。他の野菜やハーブにはこの17年間、あまり困っていません。一種類をそれほど多量に作付しなければ、無農薬でできる野菜の方がはるかに多いです。しかし、秋冬作においては、ワンパックにしめる「アブラナ科野菜」の比重が大きいので、これを完全無農薬でいこうと思うと負担が大きすぎます。初期に1~3回の農薬は使った方がよいと思います。安全性とは絶対的なものではなく、他と比較してどうかという相対的なものと自分は考えています。①水の問題 ①どんな鶏糞や牛糞を使っているかなど肥料成分の問題 ①当人が作るようになる前、その田んぼはどういう使われ方をしていたか等も問題です。

 
完全を求めようとすると、無理が生じやすいし、固まってしまって、かえって安全から遠ざかるような気もします。
 
そんなに肩肘はって安全を追求しなくても、あなた自身を信じて顧客は続けてくれます。小さな個人農家が送るワンパックの場合、半年も野菜を購入(月に1回として6回)すれば、どんな作り方をしているか、どういう人が作っているかくらい、届けられた野菜から判断できると思います。無農薬野菜を扱っている大きな流通業者のワンパックより、小さな個人農家のワンパックの方がはるかに「土の香り」がするし、その地域の気候風土(旬)まで届くが、大手のワンパックの場合、全国の契約農家の無農薬野菜を寄せ集めたワンパックだから、土の香りも季節感もばらばらです。


 有機農業研究会が出している有機農業者マップ(リンク参照)等には、小さな個人農家のワンパックが多数出ていますから、大手のワンパックよりそちらをお勧めします。岡山県にも「おかやまエコ読本」という本が出版されており、県下の有機農業者が多数紹介されています。どの県にも今はこの類の本が出ていると思うので、もしワンパックを購入してみたいと思ったら、希望する県の県立図書館や市立図書館に電話して、そういう本が出ていないか聞いてみるのも参考になります。


 個人農家はその地域にかなりの農家のネットワークをもっているはずですから、将来の食糧危機?や、将来の田舎移住(定年帰農)や、次代の子供たちに土のある生活を伝えるために、「田舎の親戚作り」を40代、50代くらいからぼつぼつ始めてみるのもよいと思います。小さなワンパックの購入があなたの未来に違った展望を開いてくれるかもしれません。現にそういう方法で田舎移住を実現された方を何人か知っています。


 田んぼには今、12月中旬にピークを迎えた野菜が、今か今かと出荷されるのを待っています。でも今年はアブラナ科野菜がひどい虫害を受けてよいのがない。①白菜→レースの様、重さが例年の半分 ②キャベツ→重さが例年の半分 ③ダイコン→3~4本で例年の1本 ④カブ→壊滅、農薬を2回も使ったのにこの有り様、使用量が少なかった ⑤ニンジン→たくさんあるので×2倍 ⑥ホウレンソウは害虫が来ない。菜っ葉なので×2倍は出せない ⑦ロケット→ホウレンソウと外観がそっくりのハーブ。生食、おひたし、炒め物と利用範囲が広いが茎が少し硬くなっている。⑧サトイモ→旬は10月。味は徐々に落ちているがこれは仕方がない ⑨ネギ、シュンギク→シュンギクは霜に弱いので大寒以後は出荷できなくなる ⑩秋ジャガイモ→当地では2期作できるが、収量は春の半分以下。あまり作っていない。⑪ヤーコン→7月上旬の2週間の過湿が不作の原因。過湿を嫌う。少しは出せるだろう。とにかくワンパックという形にはもっていくつもり。


 2月末まで出荷予定だが、今年は2月上旬で終わりかも知れない。業務用のハーブの注文は、忘年会やクリスマスで12月は多いが、1月の中旬を過ぎるとぐんと少なくなる。


農作業は急ぎの用はないが、12月にする予定だったのに雨天続きでできなかった次のような作業がある。


(1)麦蒔き準備のための耕運


(2)乾いたら急いで稲ワラを頂く


(3)すくも(もみがら)を軽四に4杯ほど頂く→クン炭(焼きすくも)にする


 半日は農作業をして身体を使うようにしている。


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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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