あめんぼ通信

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

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ハクサイ無残

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 ハクサイをレースのようにしてしまうこの害虫。黒光りしていて、まるでカブトムシの小形みたいに甲羅が硬い。そしてこの害虫はそれほど小さくない。こんなのが、まぶれつくくらいに集団で「アブラナ科野菜」に襲いかかってくるのだから、もうなすがままに傍観するしかない。いいや、なすがままに傍観はしなかった。定植後すぐに、苗のまわりに農薬をばらまいていた。それにもかかわらず、この有り様である。規定量の3分の1も使わなかったから、使用量が少なかったのかもしれない。農薬を使わなくても、3年続けてかなりよいハクサイができていたので、この害虫に対する油断があったようだ。カブは壊滅、ハクサイはこの状態、ダイコンは通常の3分の1~4分の1ほどの大きさにしかならず、キャベツも無残な状態・・・。アブラナ科四天王の失敗で、この2ヶ月ほどずっと重い気分を引きずっている。出荷のたびに、そのそばを通るたびに、気分が落ち込む。ワンパックを組むのにも苦労する。冬のワンパックにいつものサイズのアブラナ科四天王を収めることができないと、箱がぐすぐすになってしまう。ネギ、シュンギク、ホウレンソウ、ロケットで、箱のぐすぐすは今のところ何とか防げても、アブラナ科四天王の代わりは他のどんな野菜でも果たせない。


 全ての野菜にこんな害虫がくるわけではない。害虫のほとんど来ない野菜も多い。秋冬野菜でいえば、ホウレンソウ、シュンギク、レタス等にはほとんど害虫はこない。春夏野菜でも、エンサイ、ツルムラサキ、青シソ等にはほとんど害虫はこない。害虫は来ても余り問題にならない野菜もある。オクラやピーマンがそうである。ナスビに来るテントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)のように、ナスビに壊滅的な打撃を与えても、茎を半分に切り戻しして、葉を全部落として1ヶ月休ませれば、8月末頃からまたピカピカの秋ナスができるので、こんな場合の害虫も、自分の場合はほとんど問題にしていない。5月、6月の頃、定植したての「ウリ科野菜」にやってくる「ウリバエ」も、網目の小さいネットなどをべた掛けにするかトンネル状にかぶせれば防げる。春キャベツも春先に青虫を手でつぶしてネットを被せておけば、そんなに壊滅的な被害は受けない。結局、自分にとって困る害虫は、アブラナ科野菜に襲いかかってくる、画像の「ダイコンサルハムシ」という害虫だけである。


 同じ野菜でありながらシュンギクやホウレンソウやレタスはなぜあんなに美しく成長するのだろう。害虫さんにお聞きしますが、なぜシュンギクが嫌いなんですか。シュンギクのどこがおいしくないのですか。ホウレンソウはどこが嫌いですか。生で食べると蓚酸が多く含まれているからですか。それならレタスは生でばりばり食べるくらいおいしいのに、レタスのどこがお嫌いですか。タカナやカラシナはちょっと辛いのに、なぜあんなに好きなのですか。タカナやカラシナが「アブラナ科野菜」だからですか。この好き嫌いの違いはいったいどこから来るのだろう。どれも人間が開発した野菜なのだから、レタスやシュンギクやホウレンソウの中の、害虫が嫌うエキスをアブラナ科野菜に簡単に注入できそうな気がするが、農学者はいったい何をしているのだろう。注入しようと思えば遺伝子組み換えのようになってしまうのだろうか。


 自分の周囲で無農薬野菜をかなりの規模で専門的に作っている人は、害虫の少ないピーマンやホウレンソウやシュンギクやニンジンを選択している人が多い。アブラナ科野菜を選択している人は1人もいない。アブラナ科野菜を何年も作り続けて、しかもかなりの量を無農薬で作っているというのは、ちょっと信じがたい。確かに、農薬を使う以外の方法で防ぐ方法も聞いている。その方法は


(1)周辺でアブラナ科野菜を作っていない珍しい土地に作付場所を移動する。


(2)アブラナ科野菜というエサがなければ生きていけないのだから、余り発生がひどければ、1年アブラナ科野菜の作付は見合わす。


(3)9月に何回も交配を重ねて増殖していくので、初期にたたく。つまり種蒔き予定日の1週間ほど前におびき出し用のコマツナなどを蒔き、コマツナに集まってきたダイコンサルハムシを湯をかけて殺す。あるいはその上で枯れ草などを燃やす。


(4)アブラナ科野菜を誰かにもらって、種蒔き予定日の1週間ほど前に、ところどころに葉を置いておく。そうすると集まってきたダイコンサルハムシの量によって、その年の発生状況がわかるので、農薬を使うかどうかの判断基準にもなる。これも湯をかけるなどして、増殖する前の初期にたたく。


 (1)と(2)は現実的には難しいとしても、(3)と(4)はやろうと思えばできるはずであるが、自分の身体がそのように動いてくれない。「のど元過ぎれば熱さ忘れる」ということわざがあるが、このダイコンサルハムシとの格闘は、ダイコンやカブの種蒔きとハクサイやキャベツの定植をする9月12日~9月20日頃から、それらが活着する10月5日頃までの「たった2週間ほど」が勝負である。


 この数ヶ月にわたる気分の落ち込みの日々を、来秋のアブラナ科野菜の種蒔きや定植の頃まで肝に銘じておく必要がある。


害虫で困っているのはアブラナ科野菜だけだが、病気が、ジャガイモ、タマネギ、ナンキンの3種類にくる。つまり①アブラナ科野菜 ②ジャガイモ ③タマネギ ④ナンキンの4種類の作物の「病害虫」には、もう10年来、悩まされている。


 この4種類以外には病害虫が来ないと言っているわけではない。来てもそんなに困っていないということである。しかし、一定量以上作付するなら、それはやはり自然に反することになり、通常来ないと思える作物にも病害虫が発生する。


 もう一つは、市場出荷みたいに「必要以上に」外観の良さが要求されるなら、通常使わなくてもよい作物、たとえばサツマイモのような作物にさえ、芋の表皮の見栄えを悪くする土壌線虫を殺すための「土壌消毒」をせざるをえないのである。

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プロフィール

水田祐助

Author:水田祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在55才、農業歴19年目。農業形態は野菜とハーブのワンパック宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ30羽。25年ほど農業とは無縁だったが、ボクが子供の頃は、家は葉タバコ農家だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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